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国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

中国に飲み込まれていく韓国:対馬海峡に形成されつつある巨大な断層

2008年03月10日 | 韓国・北朝鮮
3月9日の朝鮮日報の「上海が恐ろしい」と題するコラムが興味深い。韓国人記者は驚異的発展を遂げる上海がソウルを追い抜くのではないかという懸念をあからさまなものにしている。上海万博組織委員会事務局長の「経済発展よりも中国国民の民度の向上が重要」とのコメントに記者が驚いているが、これは韓国が自国の経済規模の世界順位に強い関心を持つが民度向上には関心が薄いことを示している様に思われる。民度が向上すれば経済規模も自然と拡大するであろう事を考えれば、韓国は経済戦略に於いて既に中国に完敗しているのだ。 近未来に上海都市圏は韓国を全てに於いて凌駕し、そして韓国は中国の衛星国家に転落することだろう。その兆しは3月6日の朝鮮日報の記事にも現れている。韓国の外交専門家が米中双方と連携すべきという意見を示したのだ。これは、李明博大統領当選以後の韓国が米国に接近し中国と距離を置く政策に転じたと中国で分析されていることに脅威を感じているのだ。中国大陸の一角に駐留した在韓米軍は中国にとって安全保障上の大きな脅威であり、米韓関係改善は中国にとって警戒すべき事柄である事を考えれば中国の分析は当然とも言える。問題は、中国側の分析に韓国が敏感に反応し、米韓関係改善は中国を敵視するものではないという言い訳をしていることだ。現在の韓国外交は中国の意向を慎重に伺いながら展開されており、中国との対立は許容されなくなっている。 韓国政府は従来から台湾海峡問題で中国を支持し、在韓米軍が台湾側に立って活動することを拒否している。一方、日本では台湾が共産中国に統一されることを容認する者は少ない。米国、あるいはロシアも中国の台頭を封じ込めるために日本側を支持することだろう。このように考えると、中国と日米陣営の間で既に巨大な断層が対馬海峡に形成されつつある様に思われる。そして、断層の中国側に取り残された在韓米軍も近未来に撤退することが避けられないだろう。 . . . 本文を読む
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