国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

奥山真司氏講演会

2008年05月05日 | 米国
5月4日の奥山真司氏講演会に参加した。定員45名の会場に70人以上が詰めかける大混雑であり、奥山氏の人気、あるいは地政学という学問への関心の高まりの反映かと感じた。「ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報」の中田安彦氏も参加していた。ブログ本文には配布されたレジュメと乏しい記憶を頼りに私がまとめた講演の要旨を書いた。貴重な講演なので、どなたかもっと完全な形で記録を残された方がおられればトラックバック・コメント等で教えていただけると幸いである。また、私の参加しなかった二次会での話題についても教えていただけると幸いである。 私が一番印象に残ったのは、奥山氏の田中宇氏批判である。田中宇氏は「米国国内に多極化勢力がいる」と主張するが、奥山氏はそれに同意しないという。しかし、イラク攻撃で米国がわざと少ない兵士しか派遣せずに占領を困難化させていること、アフガニスタンとイラクの両方の占領を狙い手を広げすぎていることから、私は田中宇氏の「多極化勢力説」の方が正しいのではないかと想像している。米国はイスラエル・韓国などの橋頭堡から撤退する為にわざとイラク戦争での敗北や経済バブル破綻を実行しているのではないか、という仮説である。「やる気」のある学問を求める奥山氏の性格が、わざと敗北しようとする米国の戦略を見えなくしているのではないだろうかと感じた。 . . . 本文を読む
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