国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

外務省が答弁書を取り消し、いよいよ北方領土返還か???

2009年11月20日 | ロシア・北方領土
「閣議決定の発表取り消し 外務省が異例の失態」と題する2ch掲示板のスレのID:x6eyatRC0氏のコメントが興味深い。北方領土返還が迫っていると言うのだ。従来日本は、北方領土は不法占拠であるという立場をとってきた。しかし、実際には千島列島はサンフランシスコ条約で放棄しており、日本が返還を要求できるのは色丹と歯舞の二島だけである。国後と択捉については、ロシアは完全な主権を有しており、この点で政府見解を変更するために外務省が泥をかぶったというID:x6eyatRC0氏の氏の見解は真実かもしれない。オバマ政権になって、東欧へのミサイル防衛システムの配備計画が中止されるなど、米露関係が改善していることも好環境である。いずれにせよ、近日中に領土返還の有無の結果がわかるであろう。 また、択捉・国後の両島はロシアの核ミサイル搭載原子力潜水艦のオホーツク海への出入り口となることから、何らかの軍事協定(恐らく日露軍事同盟を意味する)を結ばないと返還は無理であろう。ロシアのネオ・ユーラシア主義者であるアレクサンドル・ドゥーギンが日本への領土割譲を説いていることから見て、軍事協定と引き替えならばロシアは四島を返還する可能性は高いと思われる。ただし、ロシア人の反対世論をなだめるために、漁業専管水域については日露折半にする、というような付帯条件が付くかもしれないと私は予想している。 . . . 本文を読む
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