この渋い色合いの小さなストーブは以前ご紹介のモニター・ピクニック。
1940~50年代ごろのイギリス製の小さなケロシン(灯油)ストーブです。
とはいえ、これはまた別の個体で、今からこれをよみがえらせようという魂胆。
そういうわけで、まずは分解から。
この時代のイギリス製品は質実剛健で素材もよいから固着していても安心して作業にかかれます。
とても70年以上前のものとは思えないほど♪
とはいえ、やはり全体的に錆びと汚れがまんべんなくくこんな感じ。
さて、まずはこびりついた油分を洗い落として、それからきれいに磨き上げようか。
また、皮カップ、パッキン類等の消耗品はすべて寿命が来ているので、
新しい部品と交換しよう。
ちなみに風防とゴトクを兼ねたアルミ製ケースはこんな感じ。
外観は全体的に白く艶をなくし変色しており大きな傷や凹みもない。
内部はさびと煤と、そっして蜘蛛の巣がびっしりだったけど、磨けば何とかなりそう。
そういうわけで、まずは本体の油分落とし。
カーボンクリーナーをいつもの炊飯器に注ぎ込み、
そこでじっくり煮ること一昼夜。
これでコッテコテ&カッチカチにこびりついた油汚れやガスケットのカスが、
驚くほど柔らかく落ちやすくなります。
ですから流水でブラシを使い全体を洗い流すとかなりすっきり!
そののち、塩酸(サンポール)で表面の汚れを落とし、重曹で中和。
そののち、ブラシ→バフと順番に磨き上げていきますと…
ほら!こんなにピカピカ♪
こんなにきれいになると、うれしくなってつい手に取り眺めてしまう。
裏側もピカピカ!
「PARAFFIN ONLY (灯油専用)」の文字が刻印されたこのタンクは、
小型ケロシンストーブの代表であるプリムス96よりもまだ一回りも小さく、
タンク単体なら、余裕でコートのポケットの収まるサイズ。
左から、モニターピクニック、プリムス96、オプティマス00
その後よく乾燥させ、新しいパッキン、ガスケット、皮カップを装着し組み上げたのち、
いつものように圧漏れチェックをし、異常なしを確認♪
で、こうなると最後のチェックは試験燃焼。
おお!勢いある良い青火だ!
というわけで、本体が無事復活したので、放置していたケースもしこしこ磨きます。
うん、こんなもんか♪
ピカピカとはいきませんが、鈍い光方でなかなか趣がある。
これはこれで良し!
これにて無事完成!
ところでみなさん、ピクニックとハイキングの違いをご存知?
どちらも、野外に出て楽しく歩き回るイメージですが、その目的が大きく異なります。
ピクニックの目的は「屋外で楽しく食事をとること。」
一方ハイキングの目的は「テクテク野外を歩き回ること。」
だから、食事をとらない場合はピクニックとは言わないし、
ただ、この場合の食事とは現地で調理をする大層なものではなく、
お弁当など、そういうすでに調理されすぐに食べれるものを指すので、
バーベキューなどはピクニックの範疇には入りません。
(その場合はキャンプ若しくはデイキャンプ)
ですから、ピクニックの場合は目的地そのものが屋外・野外であれば、
移動手段は徒歩でなく車などでもよいわけなので、
ハイキングや登山のように、荷物の小型化軽量化にシビアになる必要はありません。
ですから携行すべきストーブなども、お茶を沸かしたりする程度の能力があり、
ある程度小型であれば使いやすいほど良い。
そういうことを考えたうえで、この「ピクニック」を眺めると、
なるほど、まさにピクニックにうってつけのストーブだなとそう思えます。
バックパックにはやや大きめのケースですが、
おかげでふそこそこ大きめの夜間も安定して乗せることができる。
しかも、たを開ければ即使用でき、他に何も用意せずともOK!
なるほど、上手いネーミングですよね♪
さて、そういうわけで、仕上がったこいつ。
しばし手元に置こうか、それとも出品してしまおうか…
*動画*
モニター・ピクニックストーブ テスト燃焼 ~Monitor Picnic Stove~
1940~50年代ごろのイギリス製の小さなケロシン(灯油)ストーブです。
とはいえ、これはまた別の個体で、今からこれをよみがえらせようという魂胆。
そういうわけで、まずは分解から。
この時代のイギリス製品は質実剛健で素材もよいから固着していても安心して作業にかかれます。
とても70年以上前のものとは思えないほど♪
とはいえ、やはり全体的に錆びと汚れがまんべんなくくこんな感じ。
さて、まずはこびりついた油分を洗い落として、それからきれいに磨き上げようか。
また、皮カップ、パッキン類等の消耗品はすべて寿命が来ているので、
新しい部品と交換しよう。
ちなみに風防とゴトクを兼ねたアルミ製ケースはこんな感じ。
外観は全体的に白く艶をなくし変色しており大きな傷や凹みもない。
内部はさびと煤と、そっして蜘蛛の巣がびっしりだったけど、磨けば何とかなりそう。
そういうわけで、まずは本体の油分落とし。
カーボンクリーナーをいつもの炊飯器に注ぎ込み、
そこでじっくり煮ること一昼夜。
これでコッテコテ&カッチカチにこびりついた油汚れやガスケットのカスが、
驚くほど柔らかく落ちやすくなります。
ですから流水でブラシを使い全体を洗い流すとかなりすっきり!
そののち、塩酸(サンポール)で表面の汚れを落とし、重曹で中和。
そののち、ブラシ→バフと順番に磨き上げていきますと…
ほら!こんなにピカピカ♪
こんなにきれいになると、うれしくなってつい手に取り眺めてしまう。
裏側もピカピカ!
「PARAFFIN ONLY (灯油専用)」の文字が刻印されたこのタンクは、
小型ケロシンストーブの代表であるプリムス96よりもまだ一回りも小さく、
タンク単体なら、余裕でコートのポケットの収まるサイズ。
左から、モニターピクニック、プリムス96、オプティマス00
その後よく乾燥させ、新しいパッキン、ガスケット、皮カップを装着し組み上げたのち、
いつものように圧漏れチェックをし、異常なしを確認♪
で、こうなると最後のチェックは試験燃焼。
おお!勢いある良い青火だ!
というわけで、本体が無事復活したので、放置していたケースもしこしこ磨きます。
うん、こんなもんか♪
ピカピカとはいきませんが、鈍い光方でなかなか趣がある。
これはこれで良し!
これにて無事完成!
ところでみなさん、ピクニックとハイキングの違いをご存知?
どちらも、野外に出て楽しく歩き回るイメージですが、その目的が大きく異なります。
ピクニックの目的は「屋外で楽しく食事をとること。」
一方ハイキングの目的は「テクテク野外を歩き回ること。」
だから、食事をとらない場合はピクニックとは言わないし、
ただ、この場合の食事とは現地で調理をする大層なものではなく、
お弁当など、そういうすでに調理されすぐに食べれるものを指すので、
バーベキューなどはピクニックの範疇には入りません。
(その場合はキャンプ若しくはデイキャンプ)
ですから、ピクニックの場合は目的地そのものが屋外・野外であれば、
移動手段は徒歩でなく車などでもよいわけなので、
ハイキングや登山のように、荷物の小型化軽量化にシビアになる必要はありません。
ですから携行すべきストーブなども、お茶を沸かしたりする程度の能力があり、
ある程度小型であれば使いやすいほど良い。
そういうことを考えたうえで、この「ピクニック」を眺めると、
なるほど、まさにピクニックにうってつけのストーブだなとそう思えます。
バックパックにはやや大きめのケースですが、
おかげでふそこそこ大きめの夜間も安定して乗せることができる。
しかも、たを開ければ即使用でき、他に何も用意せずともOK!
なるほど、上手いネーミングですよね♪
さて、そういうわけで、仕上がったこいつ。
しばし手元に置こうか、それとも出品してしまおうか…
*動画*
モニター・ピクニックストーブ テスト燃焼 ~Monitor Picnic Stove~