ホエーブスといえば、すぐに思い浮かぶのがダルマの様な代大小の大ブス・小ブスですが、
今回のブスはちょっと変わり種。

Phoebus 225 通称箱ブス
かなりレアなストーブで、確か1960年代ごろに作られていたとおり、
後にフィラーとポンプが変更され灯油仕様の525になったということ以外、
実は私は良く知りません。(この252はガソリン仕様)
ですが、かなり珍しいうえ程度の良いものはまず見かけないとは知っていたので、
今回このストーブを手にしてまずその状態のよさにびっくり!
そしてケースを開いてみてさらにびっくり!

めちゃくちゃきれいやないかいな~!
タンクのラベルに少し焼け跡がある以外は、
「もしや新品未使用?」とそう思えるほどのグッドコンディション。

ユニークなゴトクも全く焼け跡無し!
こんな良いストーブのオーナーになれたら幸せだね~♪
そう、実はこれは私のものではなく、とある方からの整備依頼。
とはいえ、前述の湯に程度が良いので、そう手こずることもなかろう。
いざ、サクサクと作業を進めよう!
というわけで、まずは圧漏れ状態を確認しました。
ポンプカップに給油して、適当な回数ポンピングしたのちフィラーを開けて音を確認。
結果、全く音がしないのでどこからか圧漏れしている模様です。
フィラーのパッキンは十分生きてる感じなので、疑わしきはNRVと安全弁。
その結果、
・NRV→コルク製で凹型あり
・安全弁→ゴム製で石のように硬化
と、どちらも密閉の役に立たない状態のため、新品と交換。
その後再確認している最中ニップルからの漏れに気づきました。
あああ、これは以前のあれだ…
実はブスのバルブ開閉は、ニードルがチューブに抜き差しされることで行われております。

(こちら参照)
ですので、そのあたり面が荒れていたりしたらば、
ハンドルを回しきってもバルブが閉じ切らず、漏れが起こります。
こういう場合は当たり面を磨くなど何らかの方法で対処すれば収まることもあります。
(「ホエーブス ニップル漏れ修正」参照)
そこでさっそく確認してみると…

あれ?
見た感じ汚れもほとんどなくきれいな状態で、
ニードルを引き抜きよく見てみても…

傷どころか汚れもついていない…?
ただ少し気になったのはニードルの形状。
普通当たり面は下すぼまりのテーパー状なのに、
これはそうは見えず結構寸胴。
今まで初期のものから後期のものまでブスはいろいろいじってまいりましたが、
このような形状のニードルは初めて見た気がします。
225特有のもの??
それとも社外品???
いずれにせよ、おそらくこのニードルとチューブ内径がキッチリ合っていないために、
いくら頑張っても微妙に漏れが出てしまうのであろうと…
とはいえ、その漏れは本当に微小なものなので、とりあえずこのまま作業を進めることに。
(自分のストーブなら以前ように鉛を巻いて処置するのですが…)
さて、その後再度漏れを確認するとやはり相変わらずなので、
こうなるとここしかないと大きなレンチを取り出して、

結局ヘッドもばらしてしまった!
で、開けてみてまずガスケットがないことに気づきいたので、
新しくガスケット作成したものの…
よく考えるとなんかおかしい…
こいつはケースに収めて使うので、ハンドル位置が決まっている。
ということは、ヘッドの取り付け位置も決まっているから、
任意の位置でキッチリ締め付けれる構造になっているはず!
ということは恐らく…

取り付けネジ部がテーパーだ!
そう、下すぼみのテーパーゆえ、頑張ればどこまでも締めこめる構造になっており、
一旦緩めたら、次はさらにもう一回し締めこんでキッチリ固定できるのです。
なるほど、だからガスケットが入って無くて当たり前。
そういうわけで、ネジ部にシールテープを厚めに巻いて、
シリコングリスを塗ったうえで締めこんで完了!
これにて圧漏れが収まったので、後は燃料を入れ…

テスト燃焼~!
結果無事問題なくテストを終えれたので、
これにてオーナーさんのお手元にご返送~♪
と、思ったのですが!
やはり件のニップルからの漏れが納得できないので、
オーナーさんに了承を得たうえでニードルを少し加工してみました。
当初は以前大ブスで対処したようにニードルに鉛を張り付けてみたんですが、
それだとニップルでつっかえてニードルが上がってこない。
なぜ??
そこで、改めてニードルをよく見ると…
あ!これは大ブスとは構造が違う!
つまり、大ブスと箱ブスでは当たり面が違う!
前者はニードルのテーパー部分で、後者はその下にある凸凹部分。
分かりやすく図で示すとこのような感じ。

なるほど、だから見慣れたニードルと形状が違っていたのか。
社外品などではなく、箱ブスの専用部品だったのですね。
そう、と分かれば再度この凸凹部分中心とヘッド側の当たり面を奇麗に。
しかし、それでもやはり漏れは収まらないので、そうなったら最後の手段。

鉛ワシャを製作し当たり面に装着!
事前にニップルに挿入しスムーズに針先が出ることを確認したのち組付け。
そして、再度テスト燃焼というか、消火テストをいたしました。、

結果はバッチグ~!
対処前は、バルブを閉じても、もわもわと頼りない火が燃え続けたのですが、
対処後は気持ちが良いほどスパッと消火!
(この辺りは、下記動画にてビフォーアフターをご確認♪)
そういうわけで、今度こそ作業完了!
オーナーさんのお手元に~♪
あ~、でもこうしてみると、
最初はちょろい作業と思ったものの、
結局あれこれあれこれ、それなりにあたまをひねらねばならなかったな~。
でも初めてのストーブで、いろんなこと知れたから良かった♪
だからストーブいじりは面白い!
箱ブス、なかなかに良いストーブ!
縁があれば私も欲しい!

ヽ(^∀^)ノ
**動画**
ホエーブス№225(箱ブス) の整備 ~Phoebus 225~
今回のブスはちょっと変わり種。

Phoebus 225 通称箱ブス
かなりレアなストーブで、確か1960年代ごろに作られていたとおり、
後にフィラーとポンプが変更され灯油仕様の525になったということ以外、
実は私は良く知りません。(この252はガソリン仕様)
ですが、かなり珍しいうえ程度の良いものはまず見かけないとは知っていたので、
今回このストーブを手にしてまずその状態のよさにびっくり!
そしてケースを開いてみてさらにびっくり!

めちゃくちゃきれいやないかいな~!
タンクのラベルに少し焼け跡がある以外は、
「もしや新品未使用?」とそう思えるほどのグッドコンディション。

ユニークなゴトクも全く焼け跡無し!
こんな良いストーブのオーナーになれたら幸せだね~♪
そう、実はこれは私のものではなく、とある方からの整備依頼。
とはいえ、前述の湯に程度が良いので、そう手こずることもなかろう。
いざ、サクサクと作業を進めよう!
というわけで、まずは圧漏れ状態を確認しました。
ポンプカップに給油して、適当な回数ポンピングしたのちフィラーを開けて音を確認。
結果、全く音がしないのでどこからか圧漏れしている模様です。
フィラーのパッキンは十分生きてる感じなので、疑わしきはNRVと安全弁。
その結果、
・NRV→コルク製で凹型あり
・安全弁→ゴム製で石のように硬化
と、どちらも密閉の役に立たない状態のため、新品と交換。
その後再確認している最中ニップルからの漏れに気づきました。
あああ、これは以前のあれだ…
実はブスのバルブ開閉は、ニードルがチューブに抜き差しされることで行われております。

(こちら参照)
ですので、そのあたり面が荒れていたりしたらば、
ハンドルを回しきってもバルブが閉じ切らず、漏れが起こります。
こういう場合は当たり面を磨くなど何らかの方法で対処すれば収まることもあります。
(「ホエーブス ニップル漏れ修正」参照)
そこでさっそく確認してみると…

あれ?
見た感じ汚れもほとんどなくきれいな状態で、
ニードルを引き抜きよく見てみても…

傷どころか汚れもついていない…?
ただ少し気になったのはニードルの形状。
普通当たり面は下すぼまりのテーパー状なのに、
これはそうは見えず結構寸胴。
今まで初期のものから後期のものまでブスはいろいろいじってまいりましたが、
このような形状のニードルは初めて見た気がします。
225特有のもの??
それとも社外品???
いずれにせよ、おそらくこのニードルとチューブ内径がキッチリ合っていないために、
いくら頑張っても微妙に漏れが出てしまうのであろうと…
とはいえ、その漏れは本当に微小なものなので、とりあえずこのまま作業を進めることに。
(自分のストーブなら以前ように鉛を巻いて処置するのですが…)
さて、その後再度漏れを確認するとやはり相変わらずなので、
こうなるとここしかないと大きなレンチを取り出して、

結局ヘッドもばらしてしまった!
で、開けてみてまずガスケットがないことに気づきいたので、
新しくガスケット作成したものの…
よく考えるとなんかおかしい…
こいつはケースに収めて使うので、ハンドル位置が決まっている。
ということは、ヘッドの取り付け位置も決まっているから、
任意の位置でキッチリ締め付けれる構造になっているはず!
ということは恐らく…

取り付けネジ部がテーパーだ!
そう、下すぼみのテーパーゆえ、頑張ればどこまでも締めこめる構造になっており、
一旦緩めたら、次はさらにもう一回し締めこんでキッチリ固定できるのです。
なるほど、だからガスケットが入って無くて当たり前。
そういうわけで、ネジ部にシールテープを厚めに巻いて、
シリコングリスを塗ったうえで締めこんで完了!
これにて圧漏れが収まったので、後は燃料を入れ…

テスト燃焼~!
結果無事問題なくテストを終えれたので、
これにてオーナーさんのお手元にご返送~♪
と、思ったのですが!
やはり件のニップルからの漏れが納得できないので、
オーナーさんに了承を得たうえでニードルを少し加工してみました。
当初は以前大ブスで対処したようにニードルに鉛を張り付けてみたんですが、
それだとニップルでつっかえてニードルが上がってこない。
なぜ??
そこで、改めてニードルをよく見ると…
あ!これは大ブスとは構造が違う!
つまり、大ブスと箱ブスでは当たり面が違う!
前者はニードルのテーパー部分で、後者はその下にある凸凹部分。
分かりやすく図で示すとこのような感じ。

なるほど、だから見慣れたニードルと形状が違っていたのか。
社外品などではなく、箱ブスの専用部品だったのですね。
そう、と分かれば再度この凸凹部分中心とヘッド側の当たり面を奇麗に。
しかし、それでもやはり漏れは収まらないので、そうなったら最後の手段。

鉛ワシャを製作し当たり面に装着!
事前にニップルに挿入しスムーズに針先が出ることを確認したのち組付け。
そして、再度テスト燃焼というか、消火テストをいたしました。、

結果はバッチグ~!
対処前は、バルブを閉じても、もわもわと頼りない火が燃え続けたのですが、
対処後は気持ちが良いほどスパッと消火!
(この辺りは、下記動画にてビフォーアフターをご確認♪)
そういうわけで、今度こそ作業完了!
オーナーさんのお手元に~♪
あ~、でもこうしてみると、
最初はちょろい作業と思ったものの、
結局あれこれあれこれ、それなりにあたまをひねらねばならなかったな~。
でも初めてのストーブで、いろんなこと知れたから良かった♪
だからストーブいじりは面白い!
箱ブス、なかなかに良いストーブ!
縁があれば私も欲しい!

ヽ(^∀^)ノ
**動画**
ホエーブス№225(箱ブス) の整備 ~Phoebus 225~