さて、前回バーナーアセンブリの整備が終わったM-194改。
その後タンクの整備に入るべく取り掛かってみたのですが、
とっかかりの一番最初でいきなり躓いてしまいました。
というのも、NRVが固着して全く弛まなかったから!
とはいえ、このようなことは過去に何度もありましたし、
何だかんだ対策(「NRVのメンテ」)を講じて外せてはきたのです。
でも今回はいままでとはちょっと違う。
というのも今回は、ゲニオールやイギリスの古いいストーブでたまに見かける、
ネジの頭がマイナスのタイプだったから。

とはいえ、画像にあるくらいなので、今回もなんとか無事に外せたわけですが、
いやほんとに手こずった。
なんせ一般的なタイプのNRVの場合でも、
奥まった位置にあるために、レンチがよほどきっちりかみ合っていないと
軽度の固着でもかなりてこずります。

しかも鉛ワッシャを持たない古いタイプは、特に噛み込みが厳しく、
最悪ポンプスリーブを引き抜き、ドリルで揉まないと分離できなかったりします。
それでも精度の良いレンチとバイスさえあれば、どうにかこうにか出口は見えます。
でもマイナスネジはな…
というのも以前「マイナスネジの取り外し」でも述べたように、
溝の幅と合わない先端部の厚みのドライバーを使用すると簡単に溝の角を痛めてしまうのと、
それより何より、
センター(中央)をしっかり出さないと、正しく力が伝わらないから。
だから本来は使用するドライバーの先端部が、
ねじ頭と同じ幅で、かつ溝と同じ厚みであることが理想的なのですが、
そんな都合よくドライバーがあるはずもない。
そんなわけで今回も悪戦苦闘の末、このように対処し抜き取りました。
まず使用するドライバーは、少し薄めでテーパーがかったものをチョイス。
(抜いたNRVは再利用しないので、ねじ溝を痛めるのを前提で。)
そして次はセンターが正しく出るようにこのような工夫を。

スリーブの内径に合うようドライバーの軸に紙を巻き付けて挿入。
これなら、回している最中に軸がぶれてセンターがずれることもないはず。
それでも今回は、レンチと違いしっかり食いついてくれないドライバーのことなので、
何時ものバイスで固定する方法はとらず、
ショックドライバーで叩いて抜き取ることにしました。

軸の長さが本当にギリギリでしたが何とか抜き取ることができました。
やれやれ、これで何とかタンクの整備に入れる…
このNRV抜き取りは、本当に地味な作業なのですが、
これができないがためにオブジェと化しているストーブもかなりあるはず。
小さいけれど侮りがたい相手なのです。
そういうわけで、サクサクとタンクのメンテに入れます。
まずは、タンク内を塩酸(サンポール薄め)で見たし一日放置したのち、
少し液を抜き取り、鎖を入れ、タンクをもってよくシェイク!
こうすると、タンク内部の浮き上がった赤さびが鎖に削られ剥がれ落ちます。
で、その剥がれ落ちたかすを水で洗い流して再度鎖を入れて振る。
この工程を錆カスすが出なくなるまで繰り返し錆びをしっかり落とします。
でもこれだけでは、生鉄がむき出しのため、
即また錆びてくるのでそうならないように薬品処理をします。

毎度おなじみ炊飯器を使っての薬浴
「保温モードの」60度前後でほぼ一日リン酸処理し、赤さびを黒錆びに転換させます。
今回は薬剤の量も炊飯器の容量も少し足らなかったので、
とりあえずタンク内部のさびだけを処理しました。

ですので外観は一見このようにみすぼらしくなりましたが、

内部はこのようにしっかり黒錆び化できたので、今後は安心。
ちなみにこちらが処理前の様子。

ちょっとわかりにくいとは思いますが、
処理前はフレーク状の赤さびがまんべんなく張付いておりました。

仕上げにタンクの外観をブラシで磨き上げて完了。
うん艶が出て楽しい♪
さあ、後は組付けて作業完了だ!
その後タンクの整備に入るべく取り掛かってみたのですが、
とっかかりの一番最初でいきなり躓いてしまいました。
というのも、NRVが固着して全く弛まなかったから!
とはいえ、このようなことは過去に何度もありましたし、
何だかんだ対策(「NRVのメンテ」)を講じて外せてはきたのです。
でも今回はいままでとはちょっと違う。
というのも今回は、ゲニオールやイギリスの古いいストーブでたまに見かける、
ネジの頭がマイナスのタイプだったから。

とはいえ、画像にあるくらいなので、今回もなんとか無事に外せたわけですが、
いやほんとに手こずった。
なんせ一般的なタイプのNRVの場合でも、
奥まった位置にあるために、レンチがよほどきっちりかみ合っていないと
軽度の固着でもかなりてこずります。

しかも鉛ワッシャを持たない古いタイプは、特に噛み込みが厳しく、
最悪ポンプスリーブを引き抜き、ドリルで揉まないと分離できなかったりします。
それでも精度の良いレンチとバイスさえあれば、どうにかこうにか出口は見えます。
でもマイナスネジはな…
というのも以前「マイナスネジの取り外し」でも述べたように、
溝の幅と合わない先端部の厚みのドライバーを使用すると簡単に溝の角を痛めてしまうのと、
それより何より、
センター(中央)をしっかり出さないと、正しく力が伝わらないから。
だから本来は使用するドライバーの先端部が、
ねじ頭と同じ幅で、かつ溝と同じ厚みであることが理想的なのですが、
そんな都合よくドライバーがあるはずもない。
そんなわけで今回も悪戦苦闘の末、このように対処し抜き取りました。
まず使用するドライバーは、少し薄めでテーパーがかったものをチョイス。
(抜いたNRVは再利用しないので、ねじ溝を痛めるのを前提で。)
そして次はセンターが正しく出るようにこのような工夫を。

スリーブの内径に合うようドライバーの軸に紙を巻き付けて挿入。
これなら、回している最中に軸がぶれてセンターがずれることもないはず。
それでも今回は、レンチと違いしっかり食いついてくれないドライバーのことなので、
何時ものバイスで固定する方法はとらず、
ショックドライバーで叩いて抜き取ることにしました。

軸の長さが本当にギリギリでしたが何とか抜き取ることができました。
やれやれ、これで何とかタンクの整備に入れる…
このNRV抜き取りは、本当に地味な作業なのですが、
これができないがためにオブジェと化しているストーブもかなりあるはず。
小さいけれど侮りがたい相手なのです。
そういうわけで、サクサクとタンクのメンテに入れます。
まずは、タンク内を塩酸(サンポール薄め)で見たし一日放置したのち、
少し液を抜き取り、鎖を入れ、タンクをもってよくシェイク!
こうすると、タンク内部の浮き上がった赤さびが鎖に削られ剥がれ落ちます。
で、その剥がれ落ちたかすを水で洗い流して再度鎖を入れて振る。
この工程を錆カスすが出なくなるまで繰り返し錆びをしっかり落とします。
でもこれだけでは、生鉄がむき出しのため、
即また錆びてくるのでそうならないように薬品処理をします。

毎度おなじみ炊飯器を使っての薬浴
「保温モードの」60度前後でほぼ一日リン酸処理し、赤さびを黒錆びに転換させます。
今回は薬剤の量も炊飯器の容量も少し足らなかったので、
とりあえずタンク内部のさびだけを処理しました。

ですので外観は一見このようにみすぼらしくなりましたが、

内部はこのようにしっかり黒錆び化できたので、今後は安心。
ちなみにこちらが処理前の様子。

ちょっとわかりにくいとは思いますが、
処理前はフレーク状の赤さびがまんべんなく張付いておりました。

仕上げにタンクの外観をブラシで磨き上げて完了。
うん艶が出て楽しい♪
さあ、後は組付けて作業完了だ!