今回は、いつものも増して熱く語っておりますからやたら字数が多いですよ。
「なにを!そんなのには負けないぞ!」
そういう方々のみどうぞ~♪
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世の中には様々な製品が商品として流通されております。
そういうものの中でデザインや趣味性そういう嗜好性に特化して開発されたものは、
時代が変われども、世に長く残り愛され続けたりするものがあります。
ですが経済性や利便性を追及されて開発された製品の多くは、
その後出てきたより安価でより便利なものに取って代わられやがては消えゆく…
なのに、そういうジャンルの製品でありながらのちにその中に趣味性を見出され、
その後も長く、そして広く愛され続けるというまれな例がたまに出てきます。
その代表的なものが、今回ご紹介する、カブとブス。

どちらもホンダ・スーパーカブやPHOEBUS(ホエーブス) №625という正式名称がありますが、
バイク乗りなら、またキャンパーならば、
「ああ、カブね?」 「ああ、ブスね?」
と、即座に理解し反応されるほどに認知度は抜群。
それというのも、特に日本においてはそれぞれの分野の基礎をなしたともいえるほどに、
広く出回り、愛用され続けたベーシックな製品でありましたから。
つまり、「安い!扱い良い!頑丈!」
この三拍子が市場=ユーザーに幅広く受け入れられたのです。
ですので、本来は利用するだけの道具であったはず。
ではなぜ、その後の製品に取って代わられることがなかったのか?
それはひとえにその基本性能の高さ!
後に出現してくる新製品に対しても、性能的の大きく差を開けられないほどの性能のを有し、
かつ、なかなか壊れず、また壊れても容易に修理できる。
これらのことから、多くのユーザーがわざわざ新製品に買い替えなかったと考えられます。

道を選ばぬ安定した力強い走り

風や寒さにも左右されない安定した強火力
ですがこれが無機質な道具、つまり単なるツールであったとしたらやはりこう長くも愛され続けていない。
そこにはカブにもブスにも共通するユーザーとの近しい距離感があるような気がします。
仕事や通勤の足として毎日乗るバイク、キャンプの調理の際日々使用するストーブ。
これらにはほかの道具たちよりもはるかに濃く、個人的な親近感がわいてくるものです。
そしてやがてその感情は、シンパシー(sympathy)とまで変化し、
道具でしかない、あれらに感情移入し、共感、感謝、支持といった感情を覚えるようになってゆくのです。
また、これにはその見た目、デザインも大きく関係しております。
カブにしろブスにしろ一目でそれとわかるユニークなデザイン。
それらは唯一無二でありながら、基本は性能を突き詰めたその結果。
ですが、無機質な合理性に基づく機能美とはまた違う造形の魅力。
丸みを帯びたフォルムは緊張感を排し親近感を。
そのイメージは愛くるしささえ感じるデザインで、つい擬人化してしまうほど。
こうなるとユーザーはもうそうそうと手放せません。
だって、ある意味ペットの域にまで接近してしまっているから。
そうなるとユーザーはカブやブスのことを「相棒」と呼び始めます。
(余談ですが、最近家庭用ロボット掃除機のことを、
「うちの子」と呼ぶ人々が増えたのも、背景には同じような理由があると思います。)
ですので私はこういうものこそがいうなれば正しいインダストリアルデザインなのではないかと思っております。
そしてここまでくるともう趣味の製品へと見方が変わっていくのも時間の問題。
多くのユーザーから支持され続けるとそれは当然愛情へと転化し、
その時その愛情は他者から見ればまさに「嗜好性」。
これが全ユーザーの多数派を占めると、そこで、「実用」から「趣味」へと転換が一気に起こる。
これぞまさに価値観のコペルニクス的転回。
しかも、元々広く世に出回っていた製品ゆえこの見方は世間一般にもたやすく固定されてしまう。
それは、天動説から地動説に転換したのちにはそれが不動のものとなったのと同様で、
一度趣味のものと認知してしまったのちはもうそれはずっと変わらない。
そういうわけで、このカブとブスは今回も存分に趣味心を満たしてくれるのでありました。

そんなわけで、同行の志の方々、
「え?カブ(ブス)が好きって??」
今後こう言う問いかけには胸を張ってこう答えましょう。
「カブ(ブス)やからええんやないの!?」

**動画**
実用から趣味へのコペルニクス的転回 (カブとブス) ~ホンダC105&PHOEBUS(ホエーブス) №625~
「なにを!そんなのには負けないぞ!」
そういう方々のみどうぞ~♪
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世の中には様々な製品が商品として流通されております。
そういうものの中でデザインや趣味性そういう嗜好性に特化して開発されたものは、
時代が変われども、世に長く残り愛され続けたりするものがあります。
ですが経済性や利便性を追及されて開発された製品の多くは、
その後出てきたより安価でより便利なものに取って代わられやがては消えゆく…
なのに、そういうジャンルの製品でありながらのちにその中に趣味性を見出され、
その後も長く、そして広く愛され続けるというまれな例がたまに出てきます。
その代表的なものが、今回ご紹介する、カブとブス。

どちらもホンダ・スーパーカブやPHOEBUS(ホエーブス) №625という正式名称がありますが、
バイク乗りなら、またキャンパーならば、
「ああ、カブね?」 「ああ、ブスね?」
と、即座に理解し反応されるほどに認知度は抜群。
それというのも、特に日本においてはそれぞれの分野の基礎をなしたともいえるほどに、
広く出回り、愛用され続けたベーシックな製品でありましたから。
つまり、「安い!扱い良い!頑丈!」
この三拍子が市場=ユーザーに幅広く受け入れられたのです。
ですので、本来は利用するだけの道具であったはず。
ではなぜ、その後の製品に取って代わられることがなかったのか?
それはひとえにその基本性能の高さ!
後に出現してくる新製品に対しても、性能的の大きく差を開けられないほどの性能のを有し、
かつ、なかなか壊れず、また壊れても容易に修理できる。
これらのことから、多くのユーザーがわざわざ新製品に買い替えなかったと考えられます。

道を選ばぬ安定した力強い走り

風や寒さにも左右されない安定した強火力
ですがこれが無機質な道具、つまり単なるツールであったとしたらやはりこう長くも愛され続けていない。
そこにはカブにもブスにも共通するユーザーとの近しい距離感があるような気がします。
仕事や通勤の足として毎日乗るバイク、キャンプの調理の際日々使用するストーブ。
これらにはほかの道具たちよりもはるかに濃く、個人的な親近感がわいてくるものです。
そしてやがてその感情は、シンパシー(sympathy)とまで変化し、
道具でしかない、あれらに感情移入し、共感、感謝、支持といった感情を覚えるようになってゆくのです。
また、これにはその見た目、デザインも大きく関係しております。
カブにしろブスにしろ一目でそれとわかるユニークなデザイン。
それらは唯一無二でありながら、基本は性能を突き詰めたその結果。
ですが、無機質な合理性に基づく機能美とはまた違う造形の魅力。
丸みを帯びたフォルムは緊張感を排し親近感を。
そのイメージは愛くるしささえ感じるデザインで、つい擬人化してしまうほど。
こうなるとユーザーはもうそうそうと手放せません。
だって、ある意味ペットの域にまで接近してしまっているから。
そうなるとユーザーはカブやブスのことを「相棒」と呼び始めます。
(余談ですが、最近家庭用ロボット掃除機のことを、
「うちの子」と呼ぶ人々が増えたのも、背景には同じような理由があると思います。)
ですので私はこういうものこそがいうなれば正しいインダストリアルデザインなのではないかと思っております。
そしてここまでくるともう趣味の製品へと見方が変わっていくのも時間の問題。
多くのユーザーから支持され続けるとそれは当然愛情へと転化し、
その時その愛情は他者から見ればまさに「嗜好性」。
これが全ユーザーの多数派を占めると、そこで、「実用」から「趣味」へと転換が一気に起こる。
これぞまさに価値観のコペルニクス的転回。
しかも、元々広く世に出回っていた製品ゆえこの見方は世間一般にもたやすく固定されてしまう。
それは、天動説から地動説に転換したのちにはそれが不動のものとなったのと同様で、
一度趣味のものと認知してしまったのちはもうそれはずっと変わらない。
そういうわけで、このカブとブスは今回も存分に趣味心を満たしてくれるのでありました。

そんなわけで、同行の志の方々、
「え?カブ(ブス)が好きって??」
今後こう言う問いかけには胸を張ってこう答えましょう。
「カブ(ブス)やからええんやないの!?」

**動画**
実用から趣味へのコペルニクス的転回 (カブとブス) ~ホンダC105&PHOEBUS(ホエーブス) №625~