「お!久しぶり!」「ひさしぶり~!」
「ん~♪」 「エヘヘへ♪」
「しあわせ~♪」
というわけで、只今離れ離れで暮らしているおじいちゃんとリリィが久々の御対面となりました。
幸いリリィの体調は以前に比べかなり良くなり、
今では家の中を自由に歩き回り、適当な場所で横になって眠るような感じ。
また食事の方も、口元に器を持っていけば自分で食べられるほどにも。
ですが、それでもやはりいろいろと問題があるので、常に目の届く範囲に置かねばならないため、
やはり、高齢のじいちゃんとの二人暮らしは無理な状態。
じいちゃんもそのことは十分承知はしているものの、さみしい気持ちは抑えきれず、
「リリィちゃんは元気でしていますか?」
この言葉が、近ごろは毎朝のあいさつ代わりになっております。
そういうわけで、できるだけ会わせてあげようと、こうして家に連れてきてはりりぃを抱っこ。
そんなわけで、この日も満足し自宅へ戻ったじいさん。
準備した夕飯を前に、あれこれ上機嫌でお話。
で、それはいいのだけれども、一向に食べ出す気配がないので、
「おじいちゃんそろそろ食べ始めてくれんと困るな~。」
「え~、でもまだ食べたくないしな~。」
「リリィちゃんも今丁度ご飯食べてる時間やで。」
「りりぃちゃんもですか?」
「そうそう、だから、りりぃちゃんと丁度おそろいやで。」
「リリィちゃんと、お揃いということはゃ…
じゃ、このご飯はドッグフードですな?」
「なんでやねん!」
てなやり取りの後、機嫌よく完食してくれました。
どっちも元気なら、どっちもまた会えるからね♪
というわけで、無時リリィとの再会を果たしたじいちゃんでしたが、その翌日…
「久しぶり~!元気か?」「ああ、よう来てくれたな~!」
なんと、小学校~高校まで一緒であった幼馴染がわざわざこうして尋ねてきてくださいました。
これにはじいちゃんも大喜び!
とはいえ、私が大急ぎでじいちゃん宅まで走って連れ出そうとした時はもう本格的に寝る体勢。
「おじいちゃん起きや!」
「いやや、もう寝る…」
「同級生の〇〇さんが、今店に来てくれてはるんやで!」
「え?!〇〇君が?!」
その後は一気にシャキッとし起き出したので、大急ぎで車いすに乗せ店まで。
というわけで、めでたく再会を果たし、あれこれ懐かしそうに話しをしておりました。
手をがっちりつなぎタッグを組んだ93歳コンビ♪
じいちゃんは本当に嬉しかった様子で、別れ際も消えていく後ろ姿をずっと目で追いながら、
「〇〇君、よう来てくれたなぁ…」
と、何度も何度も口にしておりました。
それは一夜明けた翌朝も同様。
だから…
「次また会えるときもちゃんと話ができるように元気でおらんとあかんね。」
とそう言うと、
「ほんまやねぇ…」
とニコニコしながら答えてくれました。
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