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    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

プリムス96のメンテナンス

2020-06-29 09:31:31 | ぷ♂の日記
今回メンテの御依頼があったのはこのストーブ。

DSCN9764.jpg
小型ケロシンストーブの定番プリムス96

感心するほどにシンプルな構造なのに安定した性能のプリムスが誇る名機ですね。
よく国産のマナスル96と混同されがちですが、
両者の構造は全く違い、マナスルの方はむしろラージヘッドを搭載したプリムス210というべきものです。
で、こちらの96は前述のようにヘッド構造がいたってシンプルで、
込み入ったチューブのない、円錐状のヴァポライザー(加熱器)がヘッドの肝となり、
その頂点にニップル代わりの穴が開いただけのシンプルな構造。
ヴァポ2
(詳しい構造はこちらを「96タイプのヴァポライザー」

ですがそのシンプルさゆえに、穴が広がるとニップル交換できないという困ったことも…
でもそこは頭の使いどころで、まあなんとかどうにかなるのです。
(詳しくはこちらを、「広がったニップルの穴」

さて、今回のご依頼内容は以下の二点。

①使用中燃料が漏れる。
②ポンプの手ごたえが頼りない。


前述のようにシンプルな構造故、
こういう場合のほとんどはガスケット類やポンプカップの不良です。

そこでまずはフィラー部を確認すると…
DSCN9767.jpg
やっぱ硬化してまるで石みたい…

こうなると、NRVも推して知るべしで、ここはまずは交換ですね。

ただ、フィラー部のガスケットが新品当時のオリジナルのものであったのと、
ポンプカップの状態が非常に良かったので、
この個体は、過去に数度使用されただけで、そののち放置されていたのではないでしょうか?
しかし幸い、保管が適切でったので、全体の状態としてはかなり良いものとなっております。
(オーナーさんラッキ~♪)


というわけで、サクサクとばらして洗って、磨いて、(通路を)吹いて…

と、そう思ったのですが、NRVがやけに固い!
多分オリジナル其のままでしょうから、きっと鉛ガスケットのないタイプ。
こいつは固着しやすく、変に食いつくとなかなか抜くことできず分解が難しいのです。
ですので、「NRV抜き屋さん」なる専門の方もおられるくらい。
(1回3千円程度ですが本当に困ったときには頼りになるはず!)

ですが今回は、炙ったりなんやかんやこういった方法で無事抜くことができたので、
その後は予定通り、洗って、磨いて、(通路を)吹いて…

DSCN9777.jpg
これにて組み上げの準備ができました

その後ガスケットやNRVを交換し、ポンプカップを給油したのち加圧し圧漏れ状態を確認します。
10分放置で全く圧漏れがないので、まずOKと判断し、
次は燃料をタンクに入れテスト燃焼。

DSCN9794.jpg
おお!バッチぐ~♪

弱火強火も安定し、ポンプの動作もスムーズで気持ちが良い。
そんなわけで、楽しくテストを終えたのでこれにて作業完了!

DSCN9782.jpg
さあ、あとはオーナーさんのもとへ!


てなわけで、今回も無事作業完了。

それにsても、やっぱこの96は良いストーブだ♪
小さくて、しっかりしてて、
まるで宝石みたいなストーブであることだなあ~♪


**動画**


プリムス96のテスト燃焼 (PRIMUS 96)
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