お散歩ですよ~♪
と、先日のお休みの夕刻、雨上がりの川沿いの道に出てゆきました。
「なんかいっぱい咲いてる~!」
「おいしそう~♪」
かわいらしいこの小さな花は萩。
ちょうど秋のお彼岸時期のお菓子として有名な「おはぎ」は、
この花をイメージしてネーミングされました。
きれいに茹で上げた小豆を、この小粒で可愛い花にみたてなんですね。
(ちなみに、春のお彼岸の「ぼたもち(牡丹餅)」は牡丹をイメージして名付けられましたが、
ぼたもち、おはぎとも、全く同じもので、ものに差異はなく、時期によって呼び名が変わるだけです。)
ちなみにこの萩はマメ科の植物なんですが、
このマメ科って、カラスノエンドウのような草から、
この萩のような小木、そしてねむの木のような大木もあれば、
藤のような蔓(ツル)のようなものまで元、かなり守備範囲が広いのでびっくり!
それもおそらく、マメ科特有の栄養吸収方法にあるんだと思います。
というのも、マメ科の諸靴の根には「根粒菌」という菌がくっついていて、
その菌が大気中の窒素を寄せ集め、固定してくれるのです。
で、窒素とは植物にとっては非常に重要な栄養素なのですが、
マメ科の植物たちは、それを根粒菌のおかげで労せず吸収できるのです。
ですので、どんなにやせた土地であっても育つことができるため、
ほかの植物に比べ、生育範囲も広く、ゆえに形状も様々に進化できたんでしょうね。
ちなみに、根粒菌はマメ科の植物が光合成でこしらえた栄養分をもらえるので、
この二者の関係は、ウインウインでお互い助け合っているので、
この状態を「共生」といいます。
で、共生といえば、最近私が興味を持って眺め歩いているある生き物。
こういう木の幹や岩などでよく見かけるやつなんですけど
お分かりかな?
一見苔(コケ)に見えますが、実はまったく別種の生き物。
拡大してみると、こんな感じ。
レプラゴケのなかま
名前にコケとはついておりますが、
実はこれコケ(蘚苔類)でないどころか、植物ですらない。
私が学生の頃は地衣類と呼ばれてそういう生き物として分類されていましたが、
その後の研究で、いまでは分類上は「菌類」で、いわゆるカビやキノコと同じ範疇になっております。
でも、カビやキノコと大きく違うのは、
ほかのもの(木や枯れ葉、その他の有機物)に染み付き底から養分を吸収するのではなく、
自ら(とも言えないがその理由は後述)の光合成によって養分を得ていること。
だから、先ほどのように木の幹ににくっついていても、
そこから養分をとっているわけではなく、場所を借りているだけなので、
木に対してのダメージはほとんどありません。
こちらは桜の木に張り付くコフキジリナリア
でも、菌類って光合成できないんでなかった?
そう、疑問に思ったあなたは正しい!
むろんこの地衣と呼ばれる菌類たちも光合成はできません。
でも、光合成で養分を得ているってどうゆこと?
というのは…
話が長いよ~!
そんなことより、ほら!きれいなお花!
ああ、ほんまきれいなヒガンバナやね~。
でも、根っこはもちろん猛毒やし、葉や花にも毒があるから気を付けや~!
なんせ、その昔は犬除けのためにお墓の近くによく植えたんで、
死人花(シビトバナ)とか幽霊花)ユウレイバナ)とかいう別名もあるくらいやから。
*そういうわけで、わんこの散歩中にはこの花にご注意を!
食べなくとも草の汁が触れ皮膚炎になる場合もあります。
さてさて、チップさんの言う通り話が長くなったので、続きはまた次回に。
そんなわけで、最後は散歩道で見かけた、
かわいいイカさんとタコさんのツーショットでお別れです♪
スーパーボールほどのザクロですが、さすがにこのサイズは食べてもおいしくない!
実際食べた私が言うんだから間違いない!
でもこの花って子供のころからタコさんウインナーに見えるんよ~。
とか思っていたら…
やはりほかの人も同じように感じていた!(↓参照)
花弁が散った後の姿
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