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    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

地衣類  変わるわヨ~♪ ~ツブダイダイゴケ~

2019-02-21 10:01:36 | ぷ♂の日記
毎日渡る川沿いの
 堤防天端(てんば)でにぎやかな
  オレンジ色の 憎いやつ!


とはいても、読み捨てられた夕刊フジがひっかかってているわけではなく…

  DSCN1140.jpg
はい、その正体はご存知地衣類のツブダイダイゴケ~!(以下ダイダイゴケ)

ヽ(^∀^)ノ

このダイダイゴケは、うちの近所では本当によく見かける地衣類ですが、
特にこの川沿いの堤防には本当に多く、その派手な色目もあってよく目立っております。

しかしまあ、こんな愛想もくそもないコンクリートの塊に、
こうもびっしり生えるもんだよな~。
DSCN1141.jpg

聞けば、こういうコンクリートや石灰岩に張り付く地衣類は、
酸を分泌してコンクリなどを溶かし、がっちり食い込むように根を張るのだとか。
でも、そういうことを知ると、
「そうまでして張り付きたくなるほどに素敵な環境なのかここは?」
と、つい思ってしまうのです。
でもまあ、それはこちらの足らない考えで、
体内に藻類を共生させる地衣類からしてみれば、
・日当たりがとてもよく
・川沿いで湿気が高い

というこの場所は生きていく上に最高の場所なんでしょうね。

とはいえ、同じように、共生している藻類が行う光合成から養分を得ている地衣類でも、
結構多くは、直射日光を嫌い半日陰を好むのに対して、
このダイダイゴケは、
「日陰?そんなものは飾りですよ!」
といわんばかりに、やたらアグレッシブ!

でもね、それでほんまに大丈夫?
特に真夏の炎天下、文字通り焼け付くほどになっている堤防を見るたびに、
「ええのん?これで?焼け死ねへんのん?」
と、他人事(地衣ごと)ながらちょいと心配になったりもしますが、
た先ほどのように、大いに栄えてらっしゃるのでそういう心配は無用なのかも?

これは推論なんですが…

もしかしたらこの派手なオレンジ色こそがその秘密かな?
というのも、普通の光合成をする陸上の植物の葉が緑色に見えるのは、
日光のスペクトルでいうところの、の波長の波長を吸収する結果、
の波長を反射するので緑色に見えるのです。
ですが、中には強すぎる光から葉を守るため、赤の波長を反射し、
青の波長の実を吸収するものもあります。
結果、そういうものの葉っぱは赤く見えます。
「紅要黐」(ベニカナメモチ)やバラの新芽など。)

そんな感じで、適当に吸収する光を調整した結果がこのオレンジで、
ゆえに強い日差しにも耐えれるんじゃなかろうか?

などと、そういうことを考えながら眺めていたある日。
朝からの雨も上がり、地面がぼちぼち乾き始めていたころ、
いつものように川に差し掛かると…

DSCN1159.jpg
ん?!


んんんん~??!!

DSCN1158.jpg
ダイダイゴケのくせに緑色じゃないか!

ありゃま!
あれま~~!


知らなかった~!
気づかなかった~!
見過ごしていた~!

そうか、そうか、そうだった…
いつも雨の日ここを通りがかりこの景色を見ても、
地衣類のダイダイゴケを意識するまでは、ただ単に緑色の苔だと思ってみてしまっていた!

そうか、そうか、そうだったのか…
ダイダイゴケは濡れると緑色に変わるんだ!

ちゅうことはもしかしたら、
濡れると、地衣対のオレンジ成分が透けてきて、
中にいる藻類の葉緑素の緑色が目立ってくるのかな?
だとしたら、結果的に日光の弱い雨や曇りの時なども、
効率的に光を吸収できるからものすごく効率的!

いや~、たかが地衣、されど地衣!

侮りがたし!


ヽ(^∀^)ノ



*追記*

後程いろいろ調べたら、この変色は結構有名だったみたいで、
ほかの地衣類についても、同様な変化があるのだそうな。
いや~、奥が深くて面白いな~。

(=^^=)ゞ
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