困った事がおきました。
やっと作った、ぺるけ式ヘッドホンアンプ FET Ver4が故障しました。
それも慣らし運転でずっと鳴らしたまま、電源に問題ありというのでいったん電源を落として再度つないで
コンセントに挿すと。
音が鳴りません。そしてアンプ側のLED2個が消灯しています。
おかしいということで電圧を測定すると、プラス側と仮想GND間がほぼ15Vでした。
ということは、仮想GND生成用のトランジスタが破壊された恐れがあるということです。
しかたないので、手持ちの関係上、2SC2655から2SC3421に交換しました。
幸いな事に穴を大きめにしていたので、2SC3421も挿す事ができました。
やれやれこれで一安心。電圧は・・・多回転半固定抵抗を触る事なくプラス側、マイナス側とも
規定の電圧が出ていました。
電解コンデンサが非常に多いという事もあって、突入電流で壊れたのだろう、と思って
そのまま慣らし運転を続けていました。
そして、Rコアトランスの、うなりを回避するため、回路をどこにくみこもうかと、再び電源を落としました。
あれこれ考え、夜も遅いということで、また明日ということで、普通にDCジャックをアンプにつなぎ電源側のACコードを
挿して。。。
何か臭いようです。プラスチックが燃えたような独特の匂いがします。
あれ?とういことでアンプ側をみると、入れ替えたトランジスタ故障しました。正確には燃えていたといいますか。
2度も同じ失敗をするとは、ということで、うなり対策を後にして、電源側に抜本的な対策をしてみることにしました。
試作基板にFETやら電解コンデンサやら、手持ちの関係でセメント抵抗まで付いています。
回路的には、真空管のヒータ遅延回路をそのまま採用しました。
電源ONになると、セメント抵抗(15Ω)で出圧を供給し、コンデンサと抵抗の時定数でFET(Pch)をしばらく
OFFにしていた後、FETがONとなり通常の電源として動作します。
約数秒で規定電圧になる模様です。
さて実験では動作しています。先の2度目のトランジスタを交換したアンプにつないで電源ON。(正確には電源側にはわざとスイッチをつけていないの、コンセントに挿すだけですが)
アンプ側の基準電圧用のLEDは点灯しています。オフセット電圧も3mV程度で、数分たてば1mV以下になりました。
問題ないようですが、念には念という事で、再度同じ作業をしてみました。
どうしてでしょうね。アンプに初めて電源をいれるときのように、ドキドキします。それも2度目でも(笑
無事動作しました。やれやれです。
他のトロイダルコアではこのような故障例は起こっていませんが、何故だかRコアトランスだけ発生する様子です。
磁束密度が高い(閉鎖的)だからなのでしょうね。
いずれ、これも中華業者基板にしたいところですが、しばらくは様子見でこのまま動作させる事にします。
音的には・・・全く変化ない様子でした。