計算気象予報士の「知のテーパ」

旧名の「こんなの解けるかーっ!?」から改名しました。

一週間が経ちましたが・・・

2015年03月08日 | CAMJ参加記録

 先月28日に東京・神田を会場に行われた「第7回日本気象予報士会研究成果発表会」も無事、盛況の内に幕を閉じました。私も日頃の練習の甲斐あって、スムーズにプレゼンテーションを終えることができました。

 発表1件当たり20分で、その内訳は発表14分、質疑討論5分、交代1分でした。当日の発表(プレゼンテーション)は事前の練習の甲斐もあってスムーズに進み、無事に14分以内に収まりました。


 その後の質疑討論では、活発なコメントや様々な課題点についてのディスカッションをさせて頂きました。今後は(未だ数値モデルに搭載されていない)積雲対流などのパラメタリゼーションをどのように考慮していくのかが主な課題ですが、その一方で、地形と風に単純化した状態であれだけの特性を再現できたという事は着眼点もとても良い、との評価も頂きました。また、米沢は大雪になるが、山形市ではなかなか雪が降らない理由が理解できた、との声も頂きました。

 質疑討論も規定の5分を超え、座長が「討論も盛り上がってはおりますが、そろそろ・・・」と切り上げる状況でした。討論が盛り上がりからも、反響の大きさを実感することができました。「局地気象の数値シミュレーションモデルを自作する」という試みにはとても興味・関心を持って頂けました。また、鋭いご指摘も頂き、さらに勉強していく余地があると感じました。

 これまで十数年もの長きに渡って取り組んできたことが、日の目を見た瞬間でもありました。

 発表会の後は懇親会に参加し、その後は上野のレトロなビジネスホテルに一泊しました。そして今朝は、またかつての勤務地だった小平市周辺を散策してきました。

 自分の社会人としてのスタートでもあり、色々な思い出のある所なので、特別な思い入れがあるのかもしれません。当時は半導体の設計技術者の端くれでしたが、週末などに局地気象の理論や熱流体シミュレーションについて独学していたものです。当時は、気象学会は雲の上の存在と言った感覚で、自らの研究をいつの日にかCAMJの場で発表することを夢見ていたものです。その想いが遂に実現しました。
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