この週末は、日本気象学会2016年度春季大会にてポスターセッションの発表に参加してきました。今回の会場の最寄駅です。朝は8時台の新幹線に乗って東京方面に向かい、乗り換えを経て無事に到着しました。この会場(駅の近く)も何回か来ているので、道に迷うことはありません。
そして会場に入って、何とかポスターを掲示しました。この会場の掲示用ボードはとにかく硬い・・・ピンがなかなか刺さらない。1つ1つグリグリ押しながら何とか、文字通りねじ込む感じです。今回、ピンが1本、針が曲がって駄目になってしまいました。
今回の研究テーマは「ニューラルネットワークを用いた山形県内の冬季降水域・気温分布の解析」です。このタイトルの通り、「ニューラルネットワーク」を用いている事が特徴です。ただ、扱っている内容は相変わらず「山形県内の冬季の局地気象」です。
これまでは、このブログでも紹介してきたように熱流体数値モデルによるアプローチを進めてきました。この取り組みの成果として山形県内における上空の季節風と降雪域のパターンについては判ってきましたが、その際の気温の分布の解明は、未だ課題として残っておりました。開発した熱流体数値モデルでは、気温(温位)の分布構造や物理過程を簡略化していたため、局地的な冷気プール(寒気ドーム)の形成の議論はできません。
そこで、降雪量の分布と気温の分布のパターンを同時に解析できる手法を新たに開発する必要がありました。そこで、採用したのがニューラルネットワークでした。ニューラルネットワークはコアとなる部分は同様のアルゴリズムを用いたままで、降水量(降雪量)のパターンも気温のパターンも扱えるのが特徴です。その反面、ニューラルネットワークのコア部では、データの数値を0から1の値で扱うため、入力データと出力データ(教師データ)の実際の値とコアで扱う値の変換機能を担う「インターフェース」をどのように構築するのか、がなかなか難しい問題です。
ただ、熱流体数値モデルに置いても、コア部の構築よりも境界条件をどうするのか、物理過程をどうするのか、と言ったいわば「ペリフェラル(周辺)」部分の方が難題だったりするので、この辺はニューロも熱流体も「おあいこ」なのかもしれません。
ニューラルネットワークの方が、熱流体数値モデルに比べてアルゴリズムの手軽さと汎用性と言うメリットがあるわけですが、当然、デメリットもあります。ニューラルネットワークは様々なデータを基にしてパターンを抉り出すことには優れています。しかし、そのパターンが物理学的にどのようなメカニズムで形成されるのか、どの要因がより支配的なのか、と言ったメカニズム論には必ずしも答えられません。この辺は物理学に基づいた数値モデルによる数値実験が必要になってくるのです。
ポスター発表の際は、そのような話などをしていました。学会のポスター発表が終わった後は、興味があったテーマのオーラルセッションを何件か拝聴して、予定していた用件が済んだので、会場を後にしました。
取りあえず、新宿まで戻って、西武新宿駅に向かうことにしました。炎天下の新宿を彷徨う中で偶然目にしたのが・・・東京都庁。
さすがにデカイですね。
都庁を通り過ぎて、たまたま目にした建物・・・。面白い形をしています。
西武新宿駅前に辿り着きましたが、この青空。スーツ姿では暑かった!行き交う人・人・人!私もかつて、東京都内で4年ほど勤務しておりました。週末の休日にはこうして都市部に出て、華の大都会を見物していましたが、当時も今もこの凄さは変わらないですね。たまにはオールナイトのイベントにも顔を出したものです。今となっては遥か太古の思い出となりましたが・・・。
ここから先は、かつての思い出の場所を巡る一人旅が始まります。
西武線・小平駅です。東京に居た当時、週末(休日)の移動はほとんどJR線か西武線でした。乗り換えの中継駅でもありましたが、それだけでなく、夜に自転車でぶらりと訪れて、ただ夜景だけを見てそのまま帰る、ということもやっておりました。「駅舎の周りに緑があるという風景」が、ただ何となく好きでした。
折角、西武新宿から小平まで来たのだから・・・ついでに拝島まで行ってみよう!そう思い立ち、小平からさらに拝島まで足を延ばしてみました。
拝島駅を訪れたのは12~13年ぶり。当時とは打って変わって見事なまでに改装されておりました。駅舎には当時の面影はなかったものの、その周辺の景色は、何となく見覚えのあるものでした。それがちょっと嬉しかったですね。
拝島から戻ってきて萩山駅です。ここで西武国分寺線に乗り換えます。
それにしても、空の様子が変わってきています。怪しい雲が広がり始めています・・・。事実、その夜はにわか雨に見舞われました。当日の朝イチの気象庁発表の天気予報では東京地方は晴れや曇り(要は「降らない」)とのことだったので、なんと折り畳み傘の用意さえしていなかったと言う有様。ただ、このまさかの雨が降り始めたときは、既に宿にチェックインを済ませていたので、事無きを得ました。
2日目のスタートは、一橋学園駅。当時の勤務先からの帰宅時に、この駅の前を通ることもありました(帰宅ルートは何通りかありました)。また、週末は西武多摩湖線に良く乗車していたので、当然その度にこの駅を通過しておりました。でも、良く良く考えてみると、余りこの駅で乗車・降車をしたことがなかったので、この駅から乗ってみたくなりました。そして、この駅で乗車して向かう先は国分寺駅です(たった1駅分!)
折角なので、一橋学園駅の景色をもう一枚。この広場と水の景色が何とも良い感じです。気持ちの良い青空が広がりました。この景色を堪能した後は、国分寺へ向かいました。
こちらが国分寺駅0番線ホームです。久々の国分寺駅周辺は再開発事業が進んでいました。少しずつ少しずつ、変わっています。かつての行きつけの書店はドラッグストアにかわり、牛丼定食チェーン店が豚骨ラーメンチェーン店に変わっていました。そんな中、かつての面影を残している部分を見つけると、懐かしさを感じます。
国分寺の今を見届けた後は、これまた12~13年ぶりになる小川駅を訪れました。小川駅は、かつても余り訪れる機会もなかったのですが、小平駅から拝島駅に行く途中であり、また、当時の散歩コース上にあった鷹の台駅から乗車して、ふらっと行ける駅でもあった事もあり、折角なので足を延ばしてみました。小川駅には書店があった記憶があったのですが、朝の時間が早く書店が開店していませんでした。でも、まだ続いていることはわかりました。
小川駅前の街道を、小川駅を背にして歩いていくと、タイヤで有名なあの会社の事業所が見えてきます。でも、私は用がないのでスルーします。このまま歩いてJR新小平駅に向かいます。この道中、懐かしい光景が見えてきました。
炎天下の中、長時間、重い鞄を持ちながら歩いていると、さすがに腰にきます。JR新小平駅に到着して、駅前のベンチに腰掛けてしばし休憩です。このベンチが素晴らしいのは屋根がついている事。それも木の葉の屋根がついているのです。
屋根の部分をアップしてみました。こんな感じです。木の葉は広がって日の光をたっぷりと浴びて光合成ができますし、その陰は天然の涼しさを感じることができるのです。電気を使ってクーラーを稼働しているわけではないのですが、本当に涼しかった。
西武線の旅もこれで終わり、ここからはJR武蔵野線で府中本町に抜けます。実は、府中本町駅は今回は初めてです!
これが府中本町駅なんですね・・・。そして、この駅を始発とする武蔵野線・東京行に乗車して、そのまま東京駅へ向かいます。今回初めて知った事がもう一つあります。武蔵野線の東京駅ホームは地下にあるんですね。山手線や中央線などは地上にあるので、武蔵野線もそうなのか、と勝手に想像しておりました。地下ホームなのに、周囲の乗客が一斉に降りたので、もしかして・・・と思ったら、そこは東京駅のホームでした。
そして、無事に新幹線ホームに辿り着くことができました。
そして会場に入って、何とかポスターを掲示しました。この会場の掲示用ボードはとにかく硬い・・・ピンがなかなか刺さらない。1つ1つグリグリ押しながら何とか、文字通りねじ込む感じです。今回、ピンが1本、針が曲がって駄目になってしまいました。
今回の研究テーマは「ニューラルネットワークを用いた山形県内の冬季降水域・気温分布の解析」です。このタイトルの通り、「ニューラルネットワーク」を用いている事が特徴です。ただ、扱っている内容は相変わらず「山形県内の冬季の局地気象」です。
これまでは、このブログでも紹介してきたように熱流体数値モデルによるアプローチを進めてきました。この取り組みの成果として山形県内における上空の季節風と降雪域のパターンについては判ってきましたが、その際の気温の分布の解明は、未だ課題として残っておりました。開発した熱流体数値モデルでは、気温(温位)の分布構造や物理過程を簡略化していたため、局地的な冷気プール(寒気ドーム)の形成の議論はできません。
そこで、降雪量の分布と気温の分布のパターンを同時に解析できる手法を新たに開発する必要がありました。そこで、採用したのがニューラルネットワークでした。ニューラルネットワークはコアとなる部分は同様のアルゴリズムを用いたままで、降水量(降雪量)のパターンも気温のパターンも扱えるのが特徴です。その反面、ニューラルネットワークのコア部では、データの数値を0から1の値で扱うため、入力データと出力データ(教師データ)の実際の値とコアで扱う値の変換機能を担う「インターフェース」をどのように構築するのか、がなかなか難しい問題です。
ただ、熱流体数値モデルに置いても、コア部の構築よりも境界条件をどうするのか、物理過程をどうするのか、と言ったいわば「ペリフェラル(周辺)」部分の方が難題だったりするので、この辺はニューロも熱流体も「おあいこ」なのかもしれません。
ニューラルネットワークの方が、熱流体数値モデルに比べてアルゴリズムの手軽さと汎用性と言うメリットがあるわけですが、当然、デメリットもあります。ニューラルネットワークは様々なデータを基にしてパターンを抉り出すことには優れています。しかし、そのパターンが物理学的にどのようなメカニズムで形成されるのか、どの要因がより支配的なのか、と言ったメカニズム論には必ずしも答えられません。この辺は物理学に基づいた数値モデルによる数値実験が必要になってくるのです。
ポスター発表の際は、そのような話などをしていました。学会のポスター発表が終わった後は、興味があったテーマのオーラルセッションを何件か拝聴して、予定していた用件が済んだので、会場を後にしました。
取りあえず、新宿まで戻って、西武新宿駅に向かうことにしました。炎天下の新宿を彷徨う中で偶然目にしたのが・・・東京都庁。
さすがにデカイですね。
都庁を通り過ぎて、たまたま目にした建物・・・。面白い形をしています。
西武新宿駅前に辿り着きましたが、この青空。スーツ姿では暑かった!行き交う人・人・人!私もかつて、東京都内で4年ほど勤務しておりました。週末の休日にはこうして都市部に出て、華の大都会を見物していましたが、当時も今もこの凄さは変わらないですね。たまにはオールナイトのイベントにも顔を出したものです。今となっては遥か太古の思い出となりましたが・・・。
ここから先は、かつての思い出の場所を巡る一人旅が始まります。
西武線・小平駅です。東京に居た当時、週末(休日)の移動はほとんどJR線か西武線でした。乗り換えの中継駅でもありましたが、それだけでなく、夜に自転車でぶらりと訪れて、ただ夜景だけを見てそのまま帰る、ということもやっておりました。「駅舎の周りに緑があるという風景」が、ただ何となく好きでした。
折角、西武新宿から小平まで来たのだから・・・ついでに拝島まで行ってみよう!そう思い立ち、小平からさらに拝島まで足を延ばしてみました。
拝島駅を訪れたのは12~13年ぶり。当時とは打って変わって見事なまでに改装されておりました。駅舎には当時の面影はなかったものの、その周辺の景色は、何となく見覚えのあるものでした。それがちょっと嬉しかったですね。
拝島から戻ってきて萩山駅です。ここで西武国分寺線に乗り換えます。
それにしても、空の様子が変わってきています。怪しい雲が広がり始めています・・・。事実、その夜はにわか雨に見舞われました。当日の朝イチの気象庁発表の天気予報では東京地方は晴れや曇り(要は「降らない」)とのことだったので、なんと折り畳み傘の用意さえしていなかったと言う有様。ただ、このまさかの雨が降り始めたときは、既に宿にチェックインを済ませていたので、事無きを得ました。
2日目のスタートは、一橋学園駅。当時の勤務先からの帰宅時に、この駅の前を通ることもありました(帰宅ルートは何通りかありました)。また、週末は西武多摩湖線に良く乗車していたので、当然その度にこの駅を通過しておりました。でも、良く良く考えてみると、余りこの駅で乗車・降車をしたことがなかったので、この駅から乗ってみたくなりました。そして、この駅で乗車して向かう先は国分寺駅です(たった1駅分!)
折角なので、一橋学園駅の景色をもう一枚。この広場と水の景色が何とも良い感じです。気持ちの良い青空が広がりました。この景色を堪能した後は、国分寺へ向かいました。
こちらが国分寺駅0番線ホームです。久々の国分寺駅周辺は再開発事業が進んでいました。少しずつ少しずつ、変わっています。かつての行きつけの書店はドラッグストアにかわり、牛丼定食チェーン店が豚骨ラーメンチェーン店に変わっていました。そんな中、かつての面影を残している部分を見つけると、懐かしさを感じます。
国分寺の今を見届けた後は、これまた12~13年ぶりになる小川駅を訪れました。小川駅は、かつても余り訪れる機会もなかったのですが、小平駅から拝島駅に行く途中であり、また、当時の散歩コース上にあった鷹の台駅から乗車して、ふらっと行ける駅でもあった事もあり、折角なので足を延ばしてみました。小川駅には書店があった記憶があったのですが、朝の時間が早く書店が開店していませんでした。でも、まだ続いていることはわかりました。
小川駅前の街道を、小川駅を背にして歩いていくと、タイヤで有名なあの会社の事業所が見えてきます。でも、私は用がないのでスルーします。このまま歩いてJR新小平駅に向かいます。この道中、懐かしい光景が見えてきました。
炎天下の中、長時間、重い鞄を持ちながら歩いていると、さすがに腰にきます。JR新小平駅に到着して、駅前のベンチに腰掛けてしばし休憩です。このベンチが素晴らしいのは屋根がついている事。それも木の葉の屋根がついているのです。
屋根の部分をアップしてみました。こんな感じです。木の葉は広がって日の光をたっぷりと浴びて光合成ができますし、その陰は天然の涼しさを感じることができるのです。電気を使ってクーラーを稼働しているわけではないのですが、本当に涼しかった。
西武線の旅もこれで終わり、ここからはJR武蔵野線で府中本町に抜けます。実は、府中本町駅は今回は初めてです!
これが府中本町駅なんですね・・・。そして、この駅を始発とする武蔵野線・東京行に乗車して、そのまま東京駅へ向かいます。今回初めて知った事がもう一つあります。武蔵野線の東京駅ホームは地下にあるんですね。山手線や中央線などは地上にあるので、武蔵野線もそうなのか、と勝手に想像しておりました。地下ホームなのに、周囲の乗客が一斉に降りたので、もしかして・・・と思ったら、そこは東京駅のホームでした。
そして、無事に新幹線ホームに辿り着くことができました。