11月12日(火)~15日(金)の日程で、つくば国際会議場を会場に「日本気象学会2024年度秋季大会」開催されています。私は大会2日目の「専門分科会2」で口頭発表に臨みました。
11日(月)の昼頃に東京駅に到着した後、そのまま山手線に乗り換えて「有楽町」に向かいました。「有楽町」といえば、フランク永井さんの「有楽町で逢いましょう」が有名ですが、高層ビルが立ち並ぶ光景は、当時のムードとはかけ離れているようにも感じました。天にも昇るような高層ビルが密集し、地上では行き交う人の多さに目移りしました。
そこから、再び東京駅に戻り、しばし丸の内駅前広場のベンチで休憩していたところ・・・突如、額に「ビタッ!」という嫌な感触が。思わず、過去の記憶がフラッシュバックしました。
そっとティッシュで額を拭き取ると・・・はやり、黄緑色の粘性を持った液体の姿が・・・そうです。まさかの「人生2度目」の「鳥からの爆撃」を喰らいました。幸い、被弾個所は額とメガネのごく一部に限られ、スーツなど、衣服や荷物は難を逃れました。頭上では木の枝が広がり、葉が生い茂っていたので傘となって被害を軽減してくれたようです。
それはそうと、被弾個所の洗浄のため、駅のトイレに駆け込んだのは言うまでもありません。これから学会発表の本番を控えているというのに、何とも不吉な予感が・・・。
12日(火)につくば市に入り、会場の下見も兼ねて幾つか拝聴しておりました。本職の研究者や大学院生の皆さんのテーマは「気象現象のメカニズムや観測・データ解析の手法など」と言った基礎研究が中心でした。ハイレベルではありますが、なかなかに面白いものでした。
そして13日(水)は、午前中の専門分科会2に参加しました。セッションテーマは「くらしと気象 ~気象予報士に期待されること~」で、10件の講演がありました。今回は200人を収容する会議室に、30~40人位の聴講と言った感じでしょうか。セッションは終始和やかな雰囲気で進み、有意義なディスカッションが交わされました。
気象予報士の皆さんのテーマは「気象の知識や情報をどのように活用し役立てるか」また「気象に関する知識の普及(主に教育)」と言った実践的な利活用(応用研究)が中心でした。同じ「気象」を基軸としつつも、(研究者の皆さんとは)互いに異なる役割を担っており、相補的な関係にあると感じました。
この中で私は「GSM地上を用いた新潟県内における降雪量ニューロ・モデルの開発(第2報)」と題して発表を行いました。要は「人工知能の理論を応用した地域気象の予測」の研究です。実際は「(純粋な)気象学」と言うよりも「情報処理」の研究と言った方が良いかも知れません。とは言え、今年のノーベル物理学賞は「AI」の研究者が受賞しましたね。
最後に、8月の週末に偶然目にした「お寺」に掲示してあった言葉を御紹介します。
「一瞬のために どれだけ汗を流したか」。時期から察するに、おそらく「オリンピック」に関しての言葉だったのでしょう。しかし、私にとっては「学会発表に向かって準備する自らへの激励」にも受け取れました。
学会発表において1件のテーマに割り当てられる時間は約10分です。その一方で、そのテーマを発表するための資料(予稿やスライドなど)の準備やプレゼンの練習には数週間から数か月を要します。また、そもそも研究において「何らかの結果」が出るまでには数年レベルを要します。
目に見える約10分を有意義な時間にするために、数か月から数年の間に渡ってどれだけの労力を費やしたか・・・。まさに「一瞬のために どれだけ汗を流したか」。そんなことを考えていました。そして今、私の「秋のオリンピック」は終わりました。
Yes, I did it!
11日(月)の昼頃に東京駅に到着した後、そのまま山手線に乗り換えて「有楽町」に向かいました。「有楽町」といえば、フランク永井さんの「有楽町で逢いましょう」が有名ですが、高層ビルが立ち並ぶ光景は、当時のムードとはかけ離れているようにも感じました。天にも昇るような高層ビルが密集し、地上では行き交う人の多さに目移りしました。
そこから、再び東京駅に戻り、しばし丸の内駅前広場のベンチで休憩していたところ・・・突如、額に「ビタッ!」という嫌な感触が。思わず、過去の記憶がフラッシュバックしました。
そっとティッシュで額を拭き取ると・・・はやり、黄緑色の粘性を持った液体の姿が・・・そうです。まさかの「人生2度目」の「鳥からの爆撃」を喰らいました。幸い、被弾個所は額とメガネのごく一部に限られ、スーツなど、衣服や荷物は難を逃れました。頭上では木の枝が広がり、葉が生い茂っていたので傘となって被害を軽減してくれたようです。
それはそうと、被弾個所の洗浄のため、駅のトイレに駆け込んだのは言うまでもありません。これから学会発表の本番を控えているというのに、何とも不吉な予感が・・・。
12日(火)につくば市に入り、会場の下見も兼ねて幾つか拝聴しておりました。本職の研究者や大学院生の皆さんのテーマは「気象現象のメカニズムや観測・データ解析の手法など」と言った基礎研究が中心でした。ハイレベルではありますが、なかなかに面白いものでした。
そして13日(水)は、午前中の専門分科会2に参加しました。セッションテーマは「くらしと気象 ~気象予報士に期待されること~」で、10件の講演がありました。今回は200人を収容する会議室に、30~40人位の聴講と言った感じでしょうか。セッションは終始和やかな雰囲気で進み、有意義なディスカッションが交わされました。
気象予報士の皆さんのテーマは「気象の知識や情報をどのように活用し役立てるか」また「気象に関する知識の普及(主に教育)」と言った実践的な利活用(応用研究)が中心でした。同じ「気象」を基軸としつつも、(研究者の皆さんとは)互いに異なる役割を担っており、相補的な関係にあると感じました。
この中で私は「GSM地上を用いた新潟県内における降雪量ニューロ・モデルの開発(第2報)」と題して発表を行いました。要は「人工知能の理論を応用した地域気象の予測」の研究です。実際は「(純粋な)気象学」と言うよりも「情報処理」の研究と言った方が良いかも知れません。とは言え、今年のノーベル物理学賞は「AI」の研究者が受賞しましたね。
最後に、8月の週末に偶然目にした「お寺」に掲示してあった言葉を御紹介します。
「一瞬のために どれだけ汗を流したか」。時期から察するに、おそらく「オリンピック」に関しての言葉だったのでしょう。しかし、私にとっては「学会発表に向かって準備する自らへの激励」にも受け取れました。
学会発表において1件のテーマに割り当てられる時間は約10分です。その一方で、そのテーマを発表するための資料(予稿やスライドなど)の準備やプレゼンの練習には数週間から数か月を要します。また、そもそも研究において「何らかの結果」が出るまでには数年レベルを要します。
目に見える約10分を有意義な時間にするために、数か月から数年の間に渡ってどれだけの労力を費やしたか・・・。まさに「一瞬のために どれだけ汗を流したか」。そんなことを考えていました。そして今、私の「秋のオリンピック」は終わりました。
Yes, I did it!