アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

空海-1-即身成仏義の偈

2024-01-14 03:12:10 | ジェイド・タブレット外典

◎ジェイド・タブレット-外典-06-14

◎帝釈天の網のように世界をフルカバー

 

空海の即身成仏義の偈。

 

帝釈天の網のように世界をフルカバーする立場は、第六身体アートマンと我の合体であり、これが入我我入。帝釈天の網の結び目の宝珠に世界が映し出されるかもしれぬが、それを見ている自分が残っている限りは、即身成仏にはなるまい。

 

大意:

世界の構成元素の六大(地,水,火,風,空,識)は、融通無碍にして相互に結びつき感応している。

四つの曼荼羅に照応する世界は相互にバラバラではなく離れることがない

身口意の坐相・マントラ・心の三密で加持(仏の大悲と人の心を相互に感応させることを繰り返す)していけば、その効果は直ちに現れる。

帝釈天の網のように世界をフルカバーしたのを即身成仏と名づける。

 

法のままにあらゆる智恵を得ているが

心の作用、心の主体は、あまりにも多すぎる。

五智のすべてと仏智を備えているとは、

欠けることのない智恵であるので、あるがままにさとる智恵である。

 

書き下し

『六大無碍にして常に瑜伽なり  (体)

 四種曼荼各離れず       (相)

三密加持すれば速疾に顕はる  (用)

重重帝網なるを即身と名づく  (無碍)

 法然に薩般若を具足して

 心数・心王、刹塵に過ぎたり

 各五智・無際智を具す

 円鏡力の故に実覚智なり   (成仏)』

 

※四曼荼羅:

1.諸尊の形像を描いた大曼荼羅、

2.諸尊の持物や印契を描いた三昧耶曼荼羅、3.諸尊の真言・種子などを示した法曼荼羅、4.諸尊の威儀・動作を表した羯磨曼荼羅。

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