◎ジェイド・タブレット-06-28
◎青春期の垂直の道-28
◎OSHOバグワンの手がかり
OSHOバグワンには、著作はないが、講演録ばかりである。究極について演繹的、体系的に述べたものは、厳密に言えばない。だが、その言及範囲は広く、世のほとんどの宗教に及び、例外的に西洋錬金術についてはあまり言及がなかったのが特徴とされるほど。
だから初めてOSHOバグワンの著作にとりかかろうとする人は、その富士山のすそ野の如く広大な姿に茫然とすることがあるのではないだろうか。そこでOSHOバグワンの前世から今生という流れでOSHOバグワンを眺めてみたい。
なおOSHOバグワンは、最晩年に禅宣言という本を出して禅を推したが、彼は決して禅者でなく、筋金入りのクンダリーニ・ヨーギである。よって垂直の道の成道者として分類される。
前提知識なしでOSHOバグワンの講話を読めば、何か素晴らしいことがこの人にはあるようだが、時に冗長だが、中にはドキリとする発言もあるという感じは受けるが、殊更にオレゴンやインドのプーナに行って、オレンジの服を着て弟子入りしようなどとは思わないのではないかと思う。
それほど弟子ファーストではない、気まぐれな印象をそこはかとなく受けるのだ。
OSHOバグワン存命当時は、フリーセックスと薬物フリーの環境を求めてコミューンに行った人もいるのだろうが、今はどうだろうか。
さて、彼の語る範囲は、道教内丹からスーフィー、ウパニシャッド、キリスト教、チベット密教、クンダリーニ・ヨーガ、禅、ヴィパッサナーと広く、彼の意図通り全容を理解できる人がそう多いとも思えない。
また彼のスピリチュアル理論の白眉は、七つの身体論。七つの身体論の根幹はダンテス・ダイジによってその冥想方法が明らかにされたが、ディテールは明らかにされていない。ところが七つの身体論の枝葉は、OSHOバグワンが出なければ明らかにならなかったと言える。
7つの身体論は、ダンテス・ダイジとOSHOバグワン併せて、ようやく概要を理解しえるようになったと言えるのではないだろうか。
全貌を捉えにくいOSHOバグワンが、なぜ今生において、七つの身体論を軸にしつつ、冥想コミューン建設に邁進したかを知るには、その前世と今生を見ていく必要がある。
特に3つの前世と今生に注目することでより理解しやすくなるように思う。
彼は、アトランティスでの前世のことは語らっていない。だが、アトランティスでの約束どおり、冥想コミューンを造り、1970年代~90年代において、世界に大きなインパクトを与えた。
また彼は荘子としての前世のことは語っていないが、その生き様は荘子そのものだ。
そして、彼はチベット密教僧としての前世は語っている。
そして忘れてはならないのは、OSHOバグワンの父。彼は、毎日4,5時間坐れていた人物であって相当な人物だった。