アヴァターラ・神のまにまに

精神世界の研究試論です。テーマは、瞑想、冥想、人間の進化、七つの身体。このブログは、いかなる団体とも関係ありません。

マイトレーヤ小史

2024-08-18 06:19:10 | 究極というものの可能性neo

◎古代インドとイラン

(2007-11-19)

 

古代インドのベーダなどでは、インドの神々とイランの神々は混在しているので、イラン原産のゾロアスター教のものであるマイトレーヤが、もともと仏教の弥勒であるとする説がある。

 

その後弥勒は、仏教のものとして、中国に入り、一方マイトレーヤは、マニ教にあって、イランから、8世紀頃アッバス朝の圧迫により、シルクロードを東進。則天武后の時代の中国に進出した。中国へのマイトレーヤ輸入はこの時期であって、それ以前ではないと思われる。

 

という理由は、もともと515年の北魏の大乗の乱は、弥勒下生の信仰を持つ宗教秘密結社の乱なので、中国には、弥勒信仰はもともと存在したからである。

 

そして、唐の武宗の宗教弾圧(845年会昌の法難)により、マイトレーヤのマニ教は地下に潜り、仏教の弥勒信仰と結びついて、弥勒教となった。ここで初めてマイトレーヤが中国で弥勒として習合したなどと説明する人もいるが、実はもともと古代インド・イランの昔から同じものであったように思う。

 

弥勒信仰は、北宋の方臘の乱や、元末の紅巾の乱や、清の義和団の乱の主体となったので、民衆叛乱の母胎となったといえることから、その後の中国の為政者から見ると厄介な信仰となった。

 

このようにマイトレーヤは、20世紀になって、異国趣味のイギリスの神智学グループがエキゾチズムを披瀝するために、わざわざインドの神々から引っ張りだして来たわけではなく、色々な国で、もともとわりと重要な高級神霊であると評価されてきたというのが実態ではないだろうか。

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666の獣とは

2024-08-18 06:10:28 | メインストリーム予言と先行モデル

◎ミロク様に抵抗する者

 

新約聖書のヨハネの黙示録に666の獣というのが出てくる。これについて、出口王仁三郎は、ミロク様に抵抗する者のことだと述べている。

人が神に向かって開くのがミロクの世。人が神に向かって開くとは、人間が大逆転、倒立、改心して神を知ること。

 ミロク様に抵抗する者とは、本当は神様などないと思っている者。

 宗教が滅びるとは、万人が神という体験とはいえない体験をした場合、宗教不用となるが、そのことではなくて、実質無神論がはびこり、宗教の真理を知る者がほとんどいなくなることを宗教が滅びると云う。

 弥勒とは、釈迦後継としての未来仏弥勒菩薩のことであり、マイトレーヤという未来神のことであり、イエス再臨であり、ダンテス・ダイジ史観で言えば、アトランティス末期から予定されていた現代における万人が神知る時代のことを総称してミロクあるいはマイトレーヤと呼んでいるように思う。

 

ペザント夫人らが、クリシュナムルティにマイトレーヤの霊を乗せようとしてかえって彼は身心脱落を説くようになったのは、歴史の綾である。

 

以下出口王仁三郎の随筆から。

 

『六百六十六の獣

 

バイブルに六百六十六の獣と云ふ言葉があるが、それは三六様に抵抗すると云ふ事である。○○○○の如きがそれである。もし其通りになつたならば宗教は滅びる。宗教が滅ぶれば反乱が起る。六といふ字は神と人とが開くと云ふ字なので、即ち、ゝはカミ、一はヒト、八は開くと云ふ事である。』

(水鏡_六百六十六の獣/出口王仁三郎から引用)

※ゝはカミとは、ス字本義のス字のこと。

 

 

コメント (3)
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