珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

百合を見て

2011年08月17日 | 日々のこと

                

お盆が過ぎた。

16日は一日雨で、送り盆のお墓参りには行かなかった。

9月3日が父の命日だから、そのときでよいと母が言うので、取りやめたのだ。

お盆が過ぎたら、すぐに秋の気配が近づいてくるだろう

 

一昨日、百合が原公園へ行ってみた。

駐車場について車のドアを開けた途端、百合の香が漂っている。

百合の群生を期待して中へ入ると、近くにいくつか咲いている箇所はあったけれど、殆どは花が終わって、摘み取られていた。

あんな少しの花であれだけの香りを放つとは、ほんとうに百合ってすごいな~と思う。

もう少し早く来るのだった。

摘み取られた花が咲いているときに来ていたら、きっと、素晴らしい香りに包まれただろう。

 

夫の実家を初めて訪ねたときのこと。

夫の両親や近くに住んでいる姉妹とその家族に会ったりして、すっかり疲れてしまい、夫が使っていたという部屋でうとうとと眠ってしまった。

目が覚めてみると夫がいない。

慣れない家に一人残されて心細い思いで泣きそうになっていた。

すると、廊下から甘い香りが漂ってきて、すぐに夫が現れた。

手には、見事な白い百合が一本。

たった一本で、部屋に満ち溢れるような芳香だった。

地元の山に自生している山百合だという。

私が眠っている間に採って来たのだ。

もう時期も終わりで、一本しか見つからなかったそうだ。

嬉しかったけれど、一人にされた腹立たしさで、素直にありがとうと言えなかった。

あの後、あの百合はどうしたろう・・・

きっと、花瓶を借りて飾ったのだろう。

あれから39年、波乱万丈とは程遠い、平穏無事な生活を送ってきた。

ひとえに寛大な夫のお陰だ。

これからも二人で、今まで通り生きて行きたいと、心から思う。

あらら、百合を見て、何だかじんとしてしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (2)
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