珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

朱鞠内湖

2011年08月29日 | 国内旅行

 

母を伯母のところへ送り届けた後、私達の宿泊する朱鞠内湖へ向かった。

朱鞠内湖は、水力発電用ダムのため、3本の川を一つに集めてせき止めて作った人造湖だ。

そのせいか、自然の湖、摩周湖や阿寒湖などに比べると、知名度はぐっと落ちる。

でも、複雑な地形がたくさんの島を作って、知らなければ、とても人造湖とは思えない景色だ。

平日だからだろう、観光客もほとんどいない。

釣りをしていた人たちも帰り支度をしていた。

遊覧船が見えたのでいってみると、船長さんが所在無さげに文庫本を読んでいた。

「今日はお休みですか?」

と、声をかけてみると、

「いえいえ、やってますよ」

と言う返事が帰ってきた。

「でも、二人じゃ船はだせないでしょうね~」

ときくと、

「何人でも出しますよ」

と、言うので、乗ることにした。

20人くらいは乗れそうな遊覧船を貸切だ。

 その日は、雨こそ降っていないものの、どんよりとした曇り空だった。

それでも、目の前に開ける幻想的な景色に飽きることがない。

まるで、「天空の城ラピュタ」の空に浮かぶお城。

千と千尋の神隠しで、千と顔無しの乗ったバスが走った一本道。

神様がお出ましになりそうな森。

不思議な世界に迷い込んだよう。

夕闇を運ぶ白い馬。

 

お天気が良かったら、素晴らしい夕焼けが見られただろうな。

 

 湖水に一番近いレークハウスという、宿泊施設に予約していた。

夕食はダッチオーブン料理だというので、楽しみにしていた。

大きな鉄鍋のふたを開けると、鶏が丸々1羽。

ポテト、人参、タマネギ、ピーマンが取り囲んでいる。

ああ、美味しそう~~

それにフランスの何とかいうお塩を振りかけるだけ。

ほんとうに美味しかった

ずっと禁ビールしていたのだけれど、つい飲んでしまった

ま、いいか

伯母を訪ねるために仕方なく訪れた朱鞠内湖だったけれど、良い意味で予想を大きく外れた。

ほんとうに素晴らしくて、来年母を連れて伯母を訪ねるのが、私達もとても楽しみになった。