M子さんとランチの日。
ランチといっても、ほんとうにランチだけ。
以前はその後でデパート巡りをしたものだけど、今はとてもそんな元気はない。
元気がないというのは、ちょっと違うかな
「買いたいものがないので行く気がしない」という方が正しい。
いや「買いたいものはないわけではないけど、年金生活の身ではどうせ買えないから、それなら行かなくていい」が更に正しい。
そんなわけで、丸井デパートへは、ただ単に食事に行っただけ。
10階レストラン街の「そば・うどん 家族亭」が美味しくてお安いのだ。
そこで、○○御膳(忘れた)を完食し、何となく靴の話題になった。
私が、5,6年前に靴が崩壊してここ丸井の2階で急遽新しいのを買うはめになったという体験を話していると、M子さんが、あ!と声を上げて自分の左の足元を見た。
つられて私も見ると、彼女の靴の底がパックリと割れている
えっ!と、彼女が足を持ち上げると、その踵部分がボロッと落ちた
M子さんの靴は船底で、ヒールと底は一体になっているから、踵と言っても見事に後ろ半分が無くなったわけだ。
靴崩壊の話をしていたら、まさに目の前で彼女の靴が崩壊するなんて、冗談のようだけど、ほんとうよ。
底の半分はなくなっても、足の裏が直接床につくわけではないし、さりげなく歩いていればはた目にはわからない。
お会計もそこそこ、エレベーターで2階靴売り場へ直行する。
運悪く、バーゲンらしいバーゲンはしていない。
それでも、売り場の片隅にちょこっとお値下げ品が並んでいた。
「ああ、もう、どうしてこの靴を履いてきてしまったの!ほかにもあるのに~」
「要らないのに買わなきゃならないなんて、ああ腹立たしい!」
わかるわかる、悔しいわよね~
「でも、私はその手の経験を3度もしているのよ。しかも、定価で買ったんだから!」
慰めになっているかどうかわからないけど、私としては慰めながら、同情するやらおかしいやら
彼女はぼやきつつもお値下げ品の中から、まあまあ良さげな一品をお買い上げ。
なんだか笑い話みたいねと話しながら、ケーキを食べに行った。
甘いものは人を幸せにするというでしょ