大阪にいた息子が、今年1月に転勤で帰ってきたことだろうか。
行ったきりだろうと思っていたのでびっくりしたけど、やはり嬉しいのが本音。
会社もいろいろ事情があるのだろう、1月という中途半端な時期でしかも、急だったから、何かと慌ただしかった。
孫の学校は3学期を終えるまでは大阪で通わせたいということで、取り敢えず本人だけ単身赴任で来ることになった。
住まいを探すにしても時間が足りない。
我が家に居候しながら、家族が引っ越してくる3月までに探すということになった。
その頃私は、数年前にアブレーション手術をした不整脈がまた出てきていてその3か月ほど前の検査では
「もう一度手術の選択肢もありますよ」とお医者様に言われていた。
ただ、自分としては以前によりもずっと軽い症状で、確かにつらい時はつらいが、日常生活に支障があるほどでもないので、様子見の状態だった。
でも、息子の面倒を見るとなると、どうなのだろう?
現役の家族がいるということは、それなりに家事にも真面目に取り組まなければならないはず、
できるだろうか?
不安でいっぱいだったけれど、嫌とは言えない。
そんな母の心配をよそに、息子は能天気にやって来た。
そして、朝5時起きの生活が始まった。
菓子パンにコーヒー、ヨーグルトの朝食が、納豆ご飯、目玉焼き、野菜サラダ、果物を入れたヨーグルト、コーヒーになった。
コロナ自粛が続いていたから、夜はほぼ定時に帰って来て家で夕食をとる。
その夕食には、肉や魚を意識して野菜とのバランスにも気を配る。
それまでの食生活が嘘のような、真面目な夕食になった。
そんな生活をして一月ほど経ったら、なんだか体調が良くなったような気がし始めた。
手首の脈を図ると4回に一度は飛んでいた脈が飛んでいない。
どういうわけだろう
そして3か月がたったころには、不整脈はすっかりなくなっていた。
この間の検査でも、先生から「正常です」のお言葉をいただいた。
やっぱり、息子の為に動いたことが良かったのか
そうとしか考えられない。
住まいも無事見つけ、息子は3月の末に引っ越してきた家族と暮らすようになった。
私たちはまた二人の暮らしに戻って、やれやれ。
でも、納豆ご飯、目玉焼き、野菜サラダ、果物を入れたヨーグルトは今も欠かさない。
息子のお陰で良い習慣がついたかも知れない。