それは、私です。
サングラス、というアイテムは、手放せない人がいれば、全く持っていない人もいるわけで、「かけたりかけなかったり」というひとがむしろ少数派ではないでしょうか。
特に街での使用に関しては、二極化している気がします。
日本人は瞳が黒いので、光線に強く、あまり必要を感じない、と聞いたことがあります。
サングラスをかける人は必要でかける、というよりそういうスタイルを選択してかけているという気がします。
本日画像は何を隠そう、エリス中尉その人のサングラス。
バリ島でのスナップです。
これは、リゾート地なので当然のようにかけていますが、実は私自他ともに認める
「サングラスの女」。
車を運転することが多いせいもありますが、実はどうしてもサングラスを手放せない理由というのがあるのです。
10年以上前のこと。
よほど強力な黴菌だったのか、それともそのとき医者が言ったように「体力が落ちていた」せいなのかはわかりませんが、左目にできたものもらいが悪化しました。
当時は現役で仕事をしており、人前に出る仕事。
眼帯をするにははばかられました。
そのときに使用したのが透けない真っ黒のサングラス。
「ファッション評論家の大内順子です」
と自己紹介してウケたのも今は懐かしい思いで。
二週間後、酷く長引いたものもらいが治っても、こんどは困った問題が。
涙が溢れてくるのです。
つまり、涙管が腫れて詰まってしまったのですね。
医者に行くと、針を涙管、つまり
眼頭に突き刺す治療をされました。
ぎゃああああっ。
それって、まるでイントレランス?「見てるだけで目が痛いシリーズ」?
しかし、治療のかいなく開通、せず。
ところでみなさん。
あなたもこの瞬間、目から涙を流し続けているということに気づいていますか?
そして、それを排水してくれるシステムが正常に機能しているからこそ、滂沱の涙を哀しくもないのに流さずにすんでいるということのありがたさに、どのくらいの方が気付いているでしょうか?
しばらくの間、訳もなく(それも片目だけ)涙を流し続けました。
まぶしい。泣く。
風が吹く。泣く。
少し感動する。泣く。
とくにこの最後、映画など見ていて「鼻の奥がつーんとする」というレベルの感動でも、まるで巨人の星の登場人物のようにだだ泣きしてしまうわけで、それこそ
「泣いてるんじゃないのよ!涙がちゃんと排水されてないだけなのよ!」
とドラマの主人公が言いそうな言い訳をしないといけない。
参りました。
こんどは某大学病院に行ってみました。
しかし、紹介状もないのに大病院に行くのなんて、まるでデータ収集のための数の一員になりに行くようなもの、散々検査をして、待たされて、瞳孔開きっぱなしになる眼薬をさされて、挙句の果てが
「涙を少なくする眼薬を処方しましょう」
って、いらねえよ!
一生それをさし続けろってか?
だが、ことわる!
とか何とかやっているうちに、アメリカに行ったりして、治療も諦めていたんです。
その間、眼に極力刺激を与えないように、サングラスが、そう、手放せない身体になってしまったのです。
そうなればなったで、あくまでも気に入るものを探しつづけるのがエリス中尉。
画像のサングラスは、最近のベスト3のうちの一つ、シャネルのサングラス。
白い花は立体のモチーフで、カメリアです。
サングラスのおしゃれを楽しみつつも、涙管の閉塞についてはいつも頭を痛めてきました。
特に、鍼の先生が
「左目がそんな状態なので、右に負担がかかっている」
というので、最近のことですが、三度目の治療にトライしました。
今度は、ちゃんと紹介してもらったその道のエキスパート。
やはりちょっとしたオペをすることになりました。
瞳孔が開いてしまう局部麻酔をしてまな板の鯉状態に。
「目、開けててくださいね~」というので、ばっちり両眼開けていたら、その目を覗き込むイケメン医師の澄んだ瞳。
見つめ合う瞳と瞳。
・・・・見つめ合わないと治療できないっつの。
眼の治療って、もしかしたらあらゆる診療科の中で診療中に恋が芽生えても不思議ではないナンバーワンかも、とあほなことを考えていたら、視界の端に光るメス(のようなもの)が。
ぐりぐり。
ああ、気分的に、痛い。(気がする)
しかも、ドクターったら、何度もやっているうちに
「うーん」
とかいって、明らかに苛立ってるんですよ。
散々ぐりぐり針状のメスを突っ込むこと約20分、
「だめです。針、通りません」
つまり、時間がたつにつれて癒着が酷くなっていて、もうあとはバイパスを入れる手術しかないが、その方法とて、必ずずっとそのままいけるとは限らないと。
だめじゃん。
というわけで、この涙管閉塞は一生治らない、と宣言されてしまいました。
不治の病か・・・・。
というわけで、相変わらず風の日や、寒い日、ちょっと感動したときには涙をためているエリス中尉です。
しかし、よくしたもので、こういう状態のまま10年も経つと、涙の量そのものが減ってきている気がするんですよね。
人間の体って、こういうことも調整しようとする働きがあるんですね。
と思っていたら、海軍関係の資料を読んだり、映画を観る生活になって、またもや涙腺の緩みがちな毎日が訪れ・・・・
冬の寒い日なのに、なぜかサングラスをかけて歩いている女がいたら、
それは、涙管が詰まったエリス中尉かもしれません。
サングラス、というアイテムは、手放せない人がいれば、全く持っていない人もいるわけで、「かけたりかけなかったり」というひとがむしろ少数派ではないでしょうか。
特に街での使用に関しては、二極化している気がします。
日本人は瞳が黒いので、光線に強く、あまり必要を感じない、と聞いたことがあります。
サングラスをかける人は必要でかける、というよりそういうスタイルを選択してかけているという気がします。
本日画像は何を隠そう、エリス中尉その人のサングラス。
バリ島でのスナップです。
これは、リゾート地なので当然のようにかけていますが、実は私自他ともに認める
「サングラスの女」。
車を運転することが多いせいもありますが、実はどうしてもサングラスを手放せない理由というのがあるのです。
10年以上前のこと。
よほど強力な黴菌だったのか、それともそのとき医者が言ったように「体力が落ちていた」せいなのかはわかりませんが、左目にできたものもらいが悪化しました。
当時は現役で仕事をしており、人前に出る仕事。
眼帯をするにははばかられました。
そのときに使用したのが透けない真っ黒のサングラス。
「ファッション評論家の大内順子です」
と自己紹介してウケたのも今は懐かしい思いで。
二週間後、酷く長引いたものもらいが治っても、こんどは困った問題が。
涙が溢れてくるのです。
つまり、涙管が腫れて詰まってしまったのですね。
医者に行くと、針を涙管、つまり
眼頭に突き刺す治療をされました。
ぎゃああああっ。
それって、まるでイントレランス?「見てるだけで目が痛いシリーズ」?
しかし、治療のかいなく開通、せず。
ところでみなさん。
あなたもこの瞬間、目から涙を流し続けているということに気づいていますか?
そして、それを排水してくれるシステムが正常に機能しているからこそ、滂沱の涙を哀しくもないのに流さずにすんでいるということのありがたさに、どのくらいの方が気付いているでしょうか?
しばらくの間、訳もなく(それも片目だけ)涙を流し続けました。
まぶしい。泣く。
風が吹く。泣く。
少し感動する。泣く。
とくにこの最後、映画など見ていて「鼻の奥がつーんとする」というレベルの感動でも、まるで巨人の星の登場人物のようにだだ泣きしてしまうわけで、それこそ
「泣いてるんじゃないのよ!涙がちゃんと排水されてないだけなのよ!」
とドラマの主人公が言いそうな言い訳をしないといけない。
参りました。
こんどは某大学病院に行ってみました。
しかし、紹介状もないのに大病院に行くのなんて、まるでデータ収集のための数の一員になりに行くようなもの、散々検査をして、待たされて、瞳孔開きっぱなしになる眼薬をさされて、挙句の果てが
「涙を少なくする眼薬を処方しましょう」
って、いらねえよ!
一生それをさし続けろってか?
だが、ことわる!
とか何とかやっているうちに、アメリカに行ったりして、治療も諦めていたんです。
その間、眼に極力刺激を与えないように、サングラスが、そう、手放せない身体になってしまったのです。
そうなればなったで、あくまでも気に入るものを探しつづけるのがエリス中尉。
画像のサングラスは、最近のベスト3のうちの一つ、シャネルのサングラス。
白い花は立体のモチーフで、カメリアです。
サングラスのおしゃれを楽しみつつも、涙管の閉塞についてはいつも頭を痛めてきました。
特に、鍼の先生が
「左目がそんな状態なので、右に負担がかかっている」
というので、最近のことですが、三度目の治療にトライしました。
今度は、ちゃんと紹介してもらったその道のエキスパート。
やはりちょっとしたオペをすることになりました。
瞳孔が開いてしまう局部麻酔をしてまな板の鯉状態に。
「目、開けててくださいね~」というので、ばっちり両眼開けていたら、その目を覗き込むイケメン医師の澄んだ瞳。
見つめ合う瞳と瞳。
・・・・見つめ合わないと治療できないっつの。
眼の治療って、もしかしたらあらゆる診療科の中で診療中に恋が芽生えても不思議ではないナンバーワンかも、とあほなことを考えていたら、視界の端に光るメス(のようなもの)が。
ぐりぐり。
ああ、気分的に、痛い。(気がする)
しかも、ドクターったら、何度もやっているうちに
「うーん」
とかいって、明らかに苛立ってるんですよ。
散々ぐりぐり針状のメスを突っ込むこと約20分、
「だめです。針、通りません」
つまり、時間がたつにつれて癒着が酷くなっていて、もうあとはバイパスを入れる手術しかないが、その方法とて、必ずずっとそのままいけるとは限らないと。
だめじゃん。
というわけで、この涙管閉塞は一生治らない、と宣言されてしまいました。
不治の病か・・・・。
というわけで、相変わらず風の日や、寒い日、ちょっと感動したときには涙をためているエリス中尉です。
しかし、よくしたもので、こういう状態のまま10年も経つと、涙の量そのものが減ってきている気がするんですよね。
人間の体って、こういうことも調整しようとする働きがあるんですね。
と思っていたら、海軍関係の資料を読んだり、映画を観る生活になって、またもや涙腺の緩みがちな毎日が訪れ・・・・
冬の寒い日なのに、なぜかサングラスをかけて歩いている女がいたら、
それは、涙管が詰まったエリス中尉かもしれません。