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エイペックが近づいてきたので、首都圏どこへいってもお巡りさんとパトカーだらけです。
高速道路はそれこそしょっちゅうパトカーやらお巡りさん輸送トラックと行きかい、
一台見つけたら周りに三十台は潜んでいると言っても過言ではありません。
先日走行車線をパトカーが走っているので誰も追い越しできないまま大名行列状態になっていたのですが、ふと車体を見ると「沖縄県警」の表示が。
県外からAPECのために招集がかかって集結しているようでした。
当然のことながら交通取締に関しては県外のパトカーは関知するところではないので、安心して追い越しをしましたが、そのときふと本日画像のような想像をしてしまいました。
パトカーに採用されるのはクラウンやスカイライン、RX7なんかでしょうか。
なにしろ「魔改造」がほどこされているので、エンジンが半端なく物凄いそうですね。
覆面パトは前にもちらっと書きましたが、クラウンが多いです。
しかし、湘南方面では一時「ピンクのスポーツカーに警官と婦警のカップル」というとんでもない覆面がいたという噂を聞いたことがあります。
都市伝説のたぐいだったんでしょうか。
しかし、覆面の佇まいというのは分かる人にはわかってしまうもので、追い越し車線をゆるゆる走っているのに、後ろに車が着くと
「さあどうぞ」
と不自然に道を譲る。
追い越して数秒後後ろで派手なランプがくるくる回りだす、というパターンが多いようです。
一度エリス中尉、抜かし際に乗員チェックしたところたちどころにヘルメットのおまわりさんを認め、すぐに彼らの前に車線変更。
やり過ごして今後の参考にと後ろから観察していると、同じ方法で「粉をかけ」つまり追い越し車線をふさいでしばしいらいらさせ、抜かさせた後、狙いをつけた車にそろそろ近付いていって獲物のスピードを確認できるまで死角を追尾しているんですねえ。
ああいいなあ、高速道路の取り締まり、それも覆面。ハンター気分で
さぞかし楽しいだろうなあ。
というわけで、世が世なら戦闘機を志望していたかもしれない両眼視力2・0のエリス中尉のように「見張り十分」のドライバーは決して覆面にはつかまらないのです。
高速上ではね。
しかし、敵もさるもの、路上で網を張るときにはちゃんと死角で網を張っているのですな。
先週、丸の内でつかまってしまいました。
用事のあったビル出口の道が行きたい方向と逆だったので、次の信号でUターンしたら
回りきったところに婦警さんが。
こういうとき、あなたどうします?
1 思いっきりふてくされて免許を投げるように渡し必要以上に口をきかずいらいらしてみせる
2 「ああ~気がつかなかったんですよ~」とお愛想笑いをし処理が終わったら「ご苦労様です」と警官をねぎらう。
3 淡々とポーカーフェイスで接し、粛々と指示に従う。
4 「俺たちの税金で養われてんのに余計なことするな」と捨て台詞を言い車を発進させる。
5 議員バッジを見せながら方面本部のナニガシは元気かね?んん?と威嚇する。
大抵の善良な市民なら1から3までの間を程度の差こそあれうろうろしているものと思います。
エリス中尉もワン・オブ・善良な市民として、どんな急いでいて不愉快でも
「これは彼らの仕事」
とお経のように唱えることで自分の気持ちを抑えるようにしています。
このときは婦警さんが新人なのか、年かさの警官に指導を受けながら処理をするのでやたら時間がかかり、思わず「早くしてください~」と言いたくなりました。
禁止区域でのUターン違反は6000円ですよん、皆さん。
そして、二日後。
息子が何故か「医龍」という番組のDVDを借りたいというので、レンタルショップに行くため、道反対側にUターンしたのです。
エンジンを切っていると窓ガラスをコンコン叩く人影。
なんだかつい最近同じようなことがあったなあ。デジャブかしら。
「ここUターン禁止ですよ~」
( ゜艸゜)・;'.、ブッ
無駄に男前のお巡りさん、
「どうしました」
「いや・・・おととい丸の内でUターン禁止でつかまって」
;:゛;`ゞ(≧ε≦ )ブッ
「気をつけて下さいよ~。
今からどうされるんです?○○(レンタルビデオ店)ですか?」
「えー・・・と」(駐車禁止だよねえここ)
お巡りさん、夜目にもさわやかにニッコリと笑って
「ああ、ビデオ借りるんなら車このままで行ってきてください。その間に通告書書いときますんで」
はあああ?
帰ってきて
「お待たせしました」
「あ、これ通告書です。左手の人差し指で捺印お願いします。インクはすぐ消えますよー。(マジで?)それからこれ振り込み書です。御存じとは思いますが六千円払い込んでください。気をつけてくださいね」(ニコッ)
「・・・・・・ご苦労様です」
まあなんというか、しょっぱなで吹いてしまったのが幸いして、和気あいあいと、というか、お互いちょっとだけ楽しく取り締まり取り締まられしたという連帯感。
車を出してからも決して不愉快な感じはしませんでした。
因みにお巡りさんが男前だったことは何の関係もない、と断言しておきます。
それにしても不思議なのは―車を運転される方なら同意してくださる方が多いのではないかと思うのですが―
こういうことって、必ず続きますよね。
何故なんでしょう。
因みに
「エイペックの検問かなんかやってたんですか」
と聞くと
「エイペックじゃありません。我々の車の目の前でUターンされたんです」
見張り不十分。