らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「しまなみ海道」~道後温泉の旅

2009-11-25 | 旅行
先日、家内の姉夫婦と四国・松山の道後温泉に日帰りドライブに行ってきました。
四国には、本州四国連絡道路の「しまなみ海道」が通じているので、私達の故郷である岡山県西部の笠岡市からでも2時間30分くらいで行ける手ごろな温泉地となりました。

今日は四国に通じる「しまなみ海道」と「道後温泉本館」をご紹介します。

「しまなみ海道」は通称名で、正式名称は「西瀬戸自動車道」と言い、広島県の尾道から愛媛県の今治を繋ぐ高速道路です。
瀬戸内海に点在する向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島などを橋で繋いでおり総延長は59.4kmで、平成11年5月に全通しました。
「神戸淡路鳴門自動車道」、「瀬戸中央自動車道」と共に、3ルート建設された本州四国連絡道路の中で唯一、歩いたり自転車で渡ることができる海の道となっています。

・瀬戸田PAより眺めた「多々羅大橋」で、世界一の斜張橋だそうです。


当日は曇り空でしたが、それでも瀬戸内海の島々を見渡す眺望は素晴らしいものでした。

・生口島に設けられている瀬戸田PAより眺めた瀬戸の島々です。


大島と四国の今治の間には来島海峡があり、その海峡に来島海峡大橋が架かっています。
この来島海峡大橋は「来島海峡第一大橋」、「来島海峡第二大橋」「来島海峡第三大橋」の3つの長大橋で構成されており、全長4,105mもある世界初の3連吊り橋となっています。
この3長大橋を含め「しまなみ海道」の海峡部には10本の橋があり、この海道の総事業費は7464億円要したそうです。

・来島海峡SAから眺めた「来島海峡第三大橋」です。右側、島の奥が「来島海峡第二大橋」です。


「来島海峡第三大橋」のケーブルの直径は636mmで、その長さは1,703mあります。
また、ケーブルは直径5mmの素線12,954本で構成されており、その全重量は6,780トンだそうです。

・これが直径636㎜のケーブルの模型です。


「しまなみ海道」を渡りきって四国・今治に入り、国道317号線を約40㎞ほど南下した所に道後温泉があります。
道後温泉の中心にある「道後温泉本館」は温泉共同浴場で、別名「ぼっちゃん湯」と呼ばれているようです。
この本館は、明治時代27年に建築された三層楼の歴史ある建物であり、1994年には国の重要文化財に指定されています。

松山市のシンボル的な存在で、大衆浴場番付において、東の湯田中温泉(長野県下高井郡)と並び西の横綱に番付されており、2009年に経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されているそうです。

・これがお馴染みの「道後温泉本館」です。大勢の観光客で賑わっていました。


夏目漱石は「道後温泉本館」完成の翌年に松山中学に英語教師として赴任し、その建築に感嘆し、小説「坊ちゃん」の中で「温泉だけは立派だ」と絶賛していますが、実際に自ら頻繁に通ったそうです。
本館が「坊ちゃん湯」の別名で親しまれているのは、このことに由来しているといわれています。
1階の男湯の浴室内には、「坊ちゃん泳ぐべからず」の札が掲げられていましたが、これは小説で、「坊ちゃん」の主人公が湯船で泳いで注意の張り紙をされたことに因んでいるそうです。

また、宮崎駿監督の映画「千と千尋の神隠し」に登場する「油屋」は、木造による重厚な重層構造の共同浴場として描かれていますが、この「道後温泉本館」はそのモデルの一つとも言われているそうです。