小さな子供たちの生命が脅かされる、或いは命が奪われる悲惨なニュースが相次いでいます。
札幌市では池田詩梨(ことり)ちゃんが親から虐待を受け衰弱死しました。僅か2歳でこの世を去りました。
詩梨ちゃんの発見時の体重が平均を大幅に下回り、濃いあざも体中に多数あったそうです。
報道では、5月中旬以降、母親と交際相手の男の2人による暴行が始まり、十分な栄養を与えない日常的な虐待が続いたと言うことです。
千葉県野田市では、小学4年の栗原心愛(みあ)さんが今年1月、自宅で死亡した虐待事件がありました。
心愛さんもたった10年の生涯でした。
子供を守るべき母親が父親の暴行を黙認したとして、傷害ほう助罪に問われ、32歳の母親が逮捕されています。
栗原心愛さんは”先生どうにかなりませんか?”と助けを求めていたにも拘らず大人たちが守ってあげられませんでした。
更に、大津市では、丁字路で軽乗用車と乗用車が正面衝突し、はずみで軽乗用車が近くの歩道を歩いていた保育園の園児13人と保育士3人の計16人の列に突っ込み、2~3歳の園児2人が死亡、1人が意識不明の重体となる事故が発生しています。
これらのニュース以外でも全国で子供の命が奪われる事件・事故が後を絶えません。
僅か2~3歳や10歳前後で生涯を終えるなんて、子供たちが余りにも可哀そうです。
子供は国の宝です。
第三者は勿論、躾と称して両親の勝手な解釈による虐待で子供の命を奪ってはいけません。
両親には子供を守る責任があります。子供は親にしか頼るところが無いのです。
その最も信頼している両親に躾と称して虐待され、抵抗もできずただ泣くだけの無力な子供がその挙句に命を落とすと言う悲惨な事件はあってはなりません。
そのようなニュースに接した時、亡くなった子供の気持ちを思うと、とても”やるせない”気持ちになります。
・川の瀬です。(ネットより)
ところで、皆さんも「やるせない」という気持ちになることがあると思いますが、今日はその「やるせない」という言葉の語源について調べました。
「やるせない」は 漢字で書くと「遣る瀬無い」となります。
その意味は、「想いを晴らすことができず、切なく哀しい」、「為すすべがない」「気持ちに余裕がない」などです。
広辞苑によると、
「遣る」はその場の勢い、成り行きに任せて他方へ行かせる。進ます。思いを晴らす。等の意味があります。
「瀬」は、①川などの浅くて徒歩で渡れるところ、②水流の急なところ、③(渡るための狭いところの意味から)その場所、立場、と説明しているように、浅瀬の意味で、
立つことが出来そうもない深い淵に対して、心の安らぎが得られる所を言います。そこから「思いを晴らす」の意味に派生し、「ない」の否定がついて
「やるせない」になると、「思いを晴らす所もない」の意で、「つらく切ない」の意を表すことになります。
無力で無抵抗な子供を虐待する、或いは突然命が奪われるニュースを見るたびにとても「辛く切なく」「やるせない」気持ちになります。
今日は悲惨なニュースから、皆さんも同じような気持ちになったと思われる「やるせない」について私見を書きました。
前述したように「子供は国の宝です。」
両親の勝手で命を奪ったり、無謀運転で命を奪ってはいけません。
善良な国民を「やるせない」気持ちにさせないでください。
子供は社会全体で守りたいものです。