畑を耕していると、土の中からいろいろな虫が出てきます。
ミミズは勿論、コガネムシの幼虫やヨトウムシ、ケラや名前を知らない小さな虫など、いろいろな虫に出会います。
ミミズ以外は農作物に食害を与えるので捕殺しますが、ケラは何となく愛嬌があるので逃がしていました。
しかし、作物の根を食べるなどの害があることが分かってからは、可愛そうですが捕殺することにしています。
「螻蛄(けら)」
「ケラ(螻蛄)」はバッタ目(直翅目)・キリギリス亜目・コオロギ上科・ケラ科(Gryllotalpidae)に分類される昆虫の総称です。
体長は約3センチほど、頭部と前胸は頑丈で、前足はモグラに似て熊手状になっています。
全身が褐色で、金色の短い毛がビロードのように密生しており、尾には触角と同じくらいの長さの尾毛が2本あります。
そして成虫には翅があります。
地中に穴を掘って棲み、昆虫などを捕食するほか植物の根なども食べる害虫です。
「螻蛄の特性」
螻蛄(けら)は後翅(うしろばね)が長く、夜には飛んで灯火に集まる事があります。
更に、 秋に鳴く虫の一種でもあり、泳ぎも上手く、バッタの仲間の鳴く虫としては飛行することが出来る多才な昆虫です。
螻蛄はこの様な特性を持っていることから次のような諺も生まれています。
・「螻蛄(けら)の七つ芸 」・・いろいろと芸を持っているが、上手なものは一つもないことのたとえ。
螻蛄は「掘る」「走る」「跳ねる」「飛ぶ」「よじ登る」「泳ぐ」「鳴く」の七つの特性を持っています。
しかし、どれも特に巧みとは言えないことから中途半端とされ、いわゆる「器用貧乏」といった使われ方をする諺です。
・「螻蛄の水渡り 」・・・・・・いくら努力しても成し遂げられないことのたとえ。
ケラは泳ぐこともできるのですが、すぐに止めます。
このことから、物事を最後までやり遂げないこと、他人の真似をして失敗すること等を譬える諺です。
・これが拡大した螻蛄です。前足が万歳をしているように見えるでしょうか?
「おけら」
日本では昔からケラ(螻蛄)の事を「おけら」と呼んで親しんでいますが、この昆虫は雑食性で大食いであるため、堀り当たった植物の根は大概食べてしまい、農業に害をなす害虫です。
なお、お金がない状態を「おけら」と言いますが、これは、「おけら」を正面から見た際、前足が万歳(=お手上げ)をしているように見えるので、そこから、所持金を無くし、お手上げ状態になっている人を譬えてこのように呼ぶようになったのだそうです。
多才な持ち主の「おけら」ですが、あまり良い意味で例えられない昆虫ですね。
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なるほど、そういうことでしたか。( ..)φメモメモ
「おけら」なので、八坂神社の大晦日の「をけら詣り」を思い、勘違いしそうなので調べました。( ..)φメモメモ
キク科の植物・白朮(をけら)を燃やし、火縄に移して消えないように持ち帰り、神棚の灯明や釜の火種にするとありました。
> FMやまとのHPを開いてみました。
関西でも関東のFM放送が聴けるのですね。iinaも遅ればせながら、いま聴いて見ました。
図書館内のオープンスタジオ生放送しており、広場からガラス越しにスタジオの様子が見れ、放送を聴けます。