庭の躑躅(ツツジ)がきれいに咲きました。
和名のツツジという名前は、筒状の花を意味する筒しべが語源のようですが、漢字では「躑躅」と難しい漢字を使用し、音読みで「テキチョク」と読みます。
「躑躅」の「躑(てき)」は、たたずむ、行きなやむ、あしぶみする、などの意味があり、
「躅(ちょく)」も、あしずりする、あがく、といった意味があります。
この2語を合わせた「躑躅(てきちょく)」とは、歩行の進まない状態、あしぶみ、を意味する言葉です。
でも何故、植物のツツジが「薔薇(バラ)」や「葡萄(ブドウ)」「菖蒲(アヤメ)」のように「草冠り」の字ではなく、「足」偏のある「躑躅」の難しい漢字を使用しているのでしょうか?
・庭の真紅のツツジです。
「躑躅」の語源
実はツツジの漢字表記「躑躅(てきちょく)」は、中国語で「彷徨う、徘徊する」という意味です。
躑躅という当て字を付けたのは、5~6世紀ごろ、羊がツツジの葉を食べて「躑躅して死ぬ」という記述から、「羊躑躅」の名が付いたということです。
また、他には、羊たちが食べれば死ぬので、この葉を見ると「躑躅(テキチョク=足踏みする、ためらう)」して散り散りに分かれてしまうことから、「羊躑躅」という名を付けたとも言われており、これが「躑躅」の由来のようです。
漢字で「躑躅」と書いた躑躅の花は美しく感じませんが、カタカナで「ツツジ」と書くと美しい花のように感じます。
文字による視覚の違いが美しさの違いを感じさせるのは私だけでしょうか?
ツツジを「躑躅」と綴るのは、そんなワケがあったのでしたか( ^ω^)φメモメモ
つい、武田信玄の躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)を連想します。とはいっても訪ねたことはありません。
ツツジで囲まれた武家屋敷なのでしょうか(・・?
たまたま、図書館で手にしたのが、浅沼刺殺テロを題材にした本でした。
犯人を青年だと思ってましたが、17歳の少年でした。この犯人が獄中で自殺していたとは知らなかったですし、
刺殺写真がピューリッツァー賞を取っていたことも初耳でした。
イッキに読めたノンフィクションでした。