1月7日の「人日の節句」に七草がゆを食べられましたか?
日本では昔から人日の節句に春の七草を入れたお粥(七草粥)を食べて無病息災や長寿を願う風習があります。
この「七草がゆ」は、今では日本の文化として定着しています。
因みに、春の七草とは、
「せり、ナズナ、ゴギョウ、はこべら、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」
の七種を言います。
「ぺんぺん草(ナズナ)」
その春の七草の一つに「ナズナ(薺)」がありますが、このナズナは別名をペンペングサと言い、昔は冬の貴重な野菜でした。
今ではこの草は野道や田畑にごく普通に生えている雑草であり、七草粥で食べる以外は無視されている存在になっています。
私もこの時期、伸びてきた他の雑草と一緒に草刈り機で刈っているところです。
今、この野草の「ナズナ(薺)」が開花し、畑の畦道一面に白い小花を咲かせており、ぺんぺん草の名前の由来となっている三角形の実(種)をつけ始めています。
・畦道一面に咲いている「ナズナ(薺)」の花です。
ナズナはの花は5㎜ほどで4枚の十字形をしており、種は平たく三角形なのが特徴です。
色は白色で、花後にできる果実は扁平で三角形をしています。
・花の下に見える三角形の果実が三味線の撥(ばち)に似ていると言われているものです。
「名前の由来」
・「ペんぺん草」と呼ばれる名前の由来は、 実(種)の部分が小さな三角形をしており三味線のバチに似ているからとか、 実(種)の部分を引っ張って伸ばし、振り回して遊ぶとペンペンという音がするからなどという説があります。
別名、三味線草という名前も、実が三味線のバチに似ているためと考えられています。
・また、ナズナという名前の由来にも諸説あります。
一説には、 春に花を咲かせた後、夏には枯れてしまうため「夏無(なつな)」とか、 愛らしい小さな花が咲くため撫でて愛でる「撫で菜」からついたとも言われています。
・畦道一面に咲いているペンペン草です。
「慣用句」
慣用句に「ペンペン草も生えない」がありますが、これは、荒廃した場所で育つ「ナズナ(薺)」でさえも生育しない様子から、転じて、何も残っていない状態や、一切合財が残らない状態を揶揄した表現で用いられているものです。
「ぺんぺん草」という名前からは、食べられる野草とはとても想像できませんが、早春の若芽については例外であり、その健康効果として利尿、解熱、止血作用などが期待できるということです。
仕事がよくできるけど、後継者が苦労すると「あいつが通った後にはぺんぺん草も生えない」なんて使ってましたっけ。
スカイラインのバン型がSKYWAY(スカイウェイ)で、ライトバンの🐌カタツムリ形がS-CARGO(エスカルゴ)なのでした。