NHKBSプレミアムで、毎週月曜日から土曜日までの午前7時15分から30分まで、過去の連ドラを再放送しています。
4月から再放送されている連ドラは「芋 たこ なんきん」ですが、一昨日放送されたシーンの中に、子供がお母さんの体調を心配するシーンがありました。
母を心配するその子供の友達が来た時、庭にはドクダミを吊るして乾燥させているのを見て、その友達は「君のお母さんは”おめでた”だ」って言ったのです。
その理由について、「庭にドクダミを干していたから」と言っていました。
ドクダミは妊婦さんとどのような関係があるのでしょうか?
ネットを調べてみましたが、それに関する記事は見当たりませんでした。
ドクダミは「十薬」とも言われており、古くから民間薬として用いられてきました。
ドラマでは時代設定が戦前の場面だったので、民間薬として登場していたのかも知れません。
妊婦さんとの関係は兎も角、今、ドクダミの花がきれいに咲いています。
そこで今日はドクダミの花について調べました。
・ドクダミの花です。
「ドクダミ」
ドクダミはドクダミ科ドクダミ属の多年草で、湿った陰地に群生し、全体に特有の臭気があります。
葉はハート形、萼片や花弁はなく、小さな花が密集し、その基部に白い花びらのような苞(花や花の集まりの基部にある特殊化した葉) が4枚つくため、花の集まり(花序) が1個の花のように見えます。
「花」
ドクダミは茎先に十字型の白い花を咲かせます。
そして白く花弁のように見えるものは花弁ではなく、葉に近い性質をもった総苞と呼ばれるものです。
従ってドクダミには花弁も萼片もありません。
花の中央に穂状になっているのが花で、細く伸びているのが雄しべと雌しべです。
・4枚の白いものは花弁ではなく苞で、穂状のものが花で、雄しべと雌しべがあります。
「十薬」
ドクダミは名前に「ドク」とありますが無毒です。
雑草として身近な植物ですが、古くから民間薬として利用され、生薬としては「十薬」と呼ばれています。
ドクダミは、内服薬として、胃腸病、食あたり、下痢、便秘、利尿などに利用され、外用薬としても腫れもの、吹き出物、皮膚病などに用いられます。
花期の地上部を陰干し乾燥させたものは、日本では「十薬」と呼ばれています。
薬用の他にどくだみ茶や食用、園芸用などに利用されることもあります。
・白い十字型の4枚の苞は横の右が一番大きく、横左が一番小さく、縦の上下はほぼ同じ大きさです。
苞は横右、縦上下、横左と多きいものから順番に開きます。
「名前の由来」
名前の由来は、一説には、毒や傷みに効くということから、「毒痛み」が転じたものといわれています。
他にも、ドクダミの葉は特有の臭気があるため、毒が入っているのではないかということで毒溜め(ドクダメ)と呼ばれるようになり、それがドクダミになったという説もあります。
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これをお茶代わりにしてましたが、まずくて飲まなかったところ、父が魚釣りで船酔いした友に飲ませたら治ったと
聞かさせてから、ずっと飲み続けました。
「十薬」とも呼ばれる薬草とは、納得です。