大阪・関西には「かやくご飯」という美味しい食べ物があるのですが、ご存じでしょうか?
関西以外の方は初めて聞くご飯かも知れません。
実は「かやくご飯」とは、ゴボウや油揚げなどの具を加えて炊き込んだご飯、所謂「炊き込みご飯」のことなのです。
この炊き込みご飯は地方によって、いろいろな呼び名があるようです。
関西では「かやくご飯」ですが、東京では「五目ご飯」、愛媛地方では「しょうゆご飯」、中部地方では「味ご飯」、中國地方では「炊き込みご飯」と言われています。
・かやくご飯です。
でも大阪では何故、「かやくご飯」と言うのでしょうか?
そこで、「かやく」と「かやくご飯」の由来について調べました。
「かやくの由来」
かやくご飯の「かやく」は漢字では「加薬」と書きます。
「加薬」の由来は、漢方薬で効果を高めるために加えた補助的な薬のことです。
そこから、料理に加える薬味的な役割をするものも「加薬」と呼ばれるようになりました。
主役を引き立てる香辛料もこの仲間です。
カップラーメンにも「かやく」が入っていることが多いですが、これも同じ「加薬」です。
「かやくご飯の由来」
その「かやく」を混ぜた炊き込みご飯を大阪・関西では「かやくご飯」と呼んでいるのです。
大阪では「かやく」には、ごぼうやニンジンの他、余った食材などを混ぜ込みます。
このようにすることでご飯の量が増えてお米の節約になり、無駄をなくすという大阪人らしい節約志向の表れた食べ物なのです。
そして、その由来は、室町時代、味付けした野菜などを白飯に乗せ、すまし汁をかけて食べる「法飯(ほうはん)」が僧侶や上流階級の間で流行し、形を変えて庶民に広がったことが始まりと言われています。
私は故郷が岡山なので「かやくご飯」よりも「炊き込みご飯」の呼び名に馴染みがあります。
我が家でも時々「炊き込みご飯」を作りますが、美味しくて、この時には食が進みます。
皆さんのご家庭でも一度お試しされては如何でしょうか?
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火薬ではなくて、「加薬」の方でした。( ..)φメモメモ
やはり、iinaも「炊き込みご飯」の方に親しみがあります。北九州では「しおけごはん(塩気ご飯)」と言ってました。
呼び名は、地方によって違いますね。^^
ニンゲン関係は、やはりバランスが大事です。