らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

美人局

2019-06-10 | 雑学

スマホでニュースを見ていたら、埼玉新聞の記事で、「美人局・・・男性が女とホテルに入室すると、部屋に男が入ってきて恐喝容疑で男女逮捕」と言う見出しがありました。
内容は、「出会い系サイトで知り合った男性をホテルに誘うなど、美人局の手口で現金1万円を脅し取ったとして、埼玉県の朝霞署が恐喝の疑いで、東京都新宿区大久保の飲食店の店員で22歳の女と男2人を逮捕した。」と言うものです。

ところで、この記事の見出しにある「美人局」というこの漢字を何と読むのかご存知でしょうか?
「びじんきょく」それとも春日局(かすがのつぼね)と同じように「びじんのつぼね」でしょうか? 

今日はこの言葉の読み方の由来について調べました。

前記の「美人局」の読み方、正解は「つつもたせ」です。
美人局(つつもたせ)とは、夫婦で打ち合わせた上で妻が他の男と会い、妻とその男が色恋的な関係を持った、或いは持ちそうになったことを言いがかりに、夫が男から金銭をゆすることです。
男女の共謀であれば夫婦以外でもこの言葉は使われます。

・男を誘う女性(ネットより)


ではなぜ、美人局と書いて「つつもたせ」と読むのでしょうか?

日本では、「つつもたせ」は「筒持たせ」と書き、「詐欺」や「いんちき」の意味で用いられた言葉であり、 この言葉には女性が誘惑して金銭をゆすり取る意味はありませんでした。

この「筒持たせ」と言う言葉は賭博用語で、筒はサイコロ博打(ばくち)で使う筒の事なのです。
「細工した筒を使う」と言うことから「詐欺」や「いんちき」の意味になったと考えられています。

この「つつもたせ」に「美人局」の漢字が当てられるようになったのは近世後期からで、その理由は、中国の犯罪が日本の「つつもたせ(筒もたせ)」に通じることから、「美人局」と書いて「つつもたせ」と読むようになったそうです。

では、中国の「美人局」と言う犯罪とはどのようなものなのでしょうか?
広辞苑によると、中国の元の頃、娼妓を妾と偽って少年などをあざむいた犯罪を行ったことに始まり、夫ある女が夫と慣れ合いで他の男と姦通し、姦夫から金銭などをゆすり取ること。 と説明しています。

即ち、中国・元の時代(1271~1368年)に何も知らない少年を娼婦が誘い込み、後から出てきた男が娼婦を妻と偽って、少年から金品を巻き上げていた犯罪を「美人局」と言っていたのです。
埼玉新聞に載っていた「美人局(つつもたせ)」の事件は、700年余り前の中国の犯罪を現代の出会い系サイトを利用して再現しているようなものなのです。

この美人局には英語にもピッタリする同義語があります。
ご存知のとおり、現在では中国共産党がよく使う手口の「honey trap(ハニートラップ)」です。 嘗て、橋本元総理が引っかかったと週刊誌が報じていましたね。
真偽のほどは分かりませんが・・・。
ハニーは「蜜」、トラップは「罠(わな)」の意味で、美人を使って政府高官から情報を聞き出す手口です。正に「美人局」と同じ意味なのです。

日本も中国もそして英語圏でも、世界中どこにでも女による同じような罠があるようです。
男性の皆さん十分気をつけてくださいね。


勝海舟「行蔵は我に存す」

2019-06-08 | 時事

丸山穂高議員が「北方領土を戦争で取り戻す事」を容認するかのような発言したことが問題となって、先日、国会では全会一致で糾弾決議が可決され、事実上の辞職勧告を突きつけられました。
強制力はなく、法律上の「懲罰」にも当たらないことから、本人は議員辞職を否定しています。
それどころか、寧ろ開き直るかのように、江戸城を無血開城に導いた勝海舟の言葉を引用して、「行蔵(こうぞう)は我に存し毀誉(きよ)は他人の主張にて。その任期を全うし前に進んでまいります。」とツイッターに投稿しています。

丸山議員が投稿した勝海舟の有名なこの言葉は、福沢諭吉との間で交わされたもので、天下国家を背負った二人が語ったものです。
丸山議員のように、 戦争を知らない若い国会議員が国家の事を考えず、酒を飲んだ後に自己の欲望のままに羽目を外して暴言を吐くような人に引用して語って欲しくありません。
丸山議員は大阪19区からの選出議員であり、小生もその選挙区の有権者の一人として腹が立って仕方がありませんが、今日はこの言葉についてご紹介します。

この言葉は仲が悪かった勝海舟と福沢諭吉の間で交わされたもので、その言葉とは、
 『行蔵(こうぞう)は我に存す。毀誉(きよ)は人の主張。我に与(あずか)らず我に関せずと存じ候。各人へ御示し御座候とも毛頭(もうとう)異存これなく候。』
です。

勝海舟です。(ネットより)


「この言葉の背景」
福沢諭吉が勝海舟に「こんな本(勝海舟を批判した本)を出すけど文句があったら言って来い」と出した手紙の返事の一部が、 前記の有名な言葉なのです。
この意味は、『我が行いは自らの信念によるものである。けなしたりほめたりするのは人の勝手である。私は関与しない。どなたにお示しいただいてもまったく異存はない。』というものです。

福沢諭吉が勝海舟を批判した本は、『痩(や)せ我慢の説』で、「幕臣の身でありながら、敵の作った新政府に仕えるとはけしからん。」と言うものです。
これは、勝海舟が維新のとき、江戸を火の海にしないため、内乱を避け、江戸城を無血開城し、官軍に勝ちを譲ったこと、更に、新政府の要職に就いたことで、幕臣としてあまりに情けない、と責めたのです。

これに対する勝の有名な返事が前記の「行蔵(こうぞう)は我に存す」であり、命を賭けて、信念を持ってやったこと、学者・福沢ごときにとやかく言われる筋合いはないというものです。

行蔵(こうぞう)とは、世に出る、あるいは世に出ない、といった自分の行動のことであり、いわば出処と進退。 自分の行動は全て自分の責任であり、貶(おとし)められようが、非難されようが、すべて甘んじて受ける、という言葉です。

一方で勝は福沢に対して、「上野で彰義隊が命懸けで戦っているとき、品川の山から高みの見物をしていた男が福沢だ。日本のためだとか、天は人の上に人は作らず、と御託を並べる前に、今、人が死んでゆくのを高見の見物するような輩に天下国家を語ってほしくないね」と言っています。

自らの行動の結果には、一切言い訳をしない。 そして、言いたいものには言わしておけと、ニッコリ笑って受け止める。
流石、勝海舟は大物ですが、「戦争で北方領土を取り戻す」発言の丸山穂高議員は勝海舟の言葉を引用するだけの資格があるのでしょうか?


ラッキョウの収穫

2019-06-06 | 家庭菜園

先日、ラッキョウを収穫しました。
ラッキョウは毎年植えているのですが、昨年までは冬越しが上手くできず、春先になると殆どの株が枯れてしまいました。
しかし、今年は比較的順調に推移し、春になっても多くの株が青々と元気に育ってくれました。
そして、先月下旬、このように葉が枯れてきたことから収穫時期と判断して収穫したものです。

・茎が枯れて収穫時期になったラッキョウの株です。


ラッキョウはユリ科ネギ属の多年生作物で、中国が原産地です。
葉は細く、秋に花茎を出し、その先に球状に集まった紫色の小花をつけます。
冬を越して初夏になると地下に生ずる白色の短紡錘形の鱗茎がラッキョウです。

・株を掘ると、昨年初秋に植え付けた2~3粒の種球が、1株当たり7~8粒から10粒ほどに増えていました。


・未だ青々とした元気のよい株もあります。


・青々とした株にはこのようにたくさんのラッキョウが生っていました。


・これが今年収穫できたラッキョウの全てです。


「ラッキョウの栽培方法」
植え付け準備
1.6月に収穫し、乾かしておいたものを1球づつバラして枯葉を取り除き、種球とします。
2.植付け2週間前に苦土石灰をまき、よく耕します。(1m² あたり1握り)
 ラッキョウは土壌への適応性がきわめて広く、長年野菜を作っている畑では肥料はいらないくらいですが、やせた土地では元肥を与えます。(1m² あたり堆肥バケツ1杯、鶏糞バケツ3分の1)
 砂地、赤土(やせ地)でも十分栽培可能で、連作も大丈夫です。

植え付け時期は7月中旬~10月頃
1.準備していた種球又は購入した種球を子球に分け、芽の出る方を上にして、10~15cm間隔、深さ3~5cm位で植え付けます。
 この時、深く植えると分球が少なく大粒のものが収穫でき、浅く植えると分球が多くなって小粒のものがたくさん収穫できます。

追肥と土寄せ
1.基本的に肥料はなくても大丈夫ですが、葉色が薄いようであれば追肥をします。
2.植付け1ヵ月後と2月頃に1m²あたり化成肥料1つかみをばらまいて施し、実が地表に出ていると青い球になるので、追肥のつど軽く土寄せします。(3~4月頃に土寄せをして地表に出ないようにします。)

収穫時期
1.翌年6月頃に葉が完全に枯れる前に、収穫します。
 ラッキョウは1年掘りと2年掘りがあり、1年掘りの場合は大粒のものが収穫でき、さらに1年待って分球させたものが2年掘りで、良質のものがたくさん収穫できます。


左上右下

2019-06-04 | 雑学

左の席と右の席、”格上”の人はどちらに坐るべきなのでしょうか?
迷うところですよね。
そこで調べてみました。

古来、日本では左の方が格上とされてきました。
これは「左上右下(さじょううげ)」という考え方によるもので、この考え方は飛鳥時代(592年~710年)に中国から伝わってきたものなのです。

中国では皇帝は北極星を背に南に向かって坐ることがよいこととされていました。
そのため、皇帝から見て左側(東)から日が上り、右側(西)に日が沈むので、東は西よりも尊く、左は右よりも上位と考えられたようです。

この考え方が基になり、座席の場合は、左側が正席又は上座、右側が次席又は下座と位置づけられました。
お雛様でお馴染みの雛壇でも、右大臣と左大臣は左大臣の方が上位になります。

・これは原則、「右上位」の国際儀礼(プロトコール)です。(ネットより)


しかし、最近では、雛壇に男雛と女雛を飾る時、関東と関西では飾り方が異なっていると言うことです。
即ち、関東では雛壇に向かって左側(雛壇の右側)が男雛、右側(同左側)が女雛になるのに対して、関西では右側が男雛、左側が女雛になっています。

これは国際儀礼(プロトコール)を取り入れ、天皇の左側に皇后が坐るという宮中の仕来たりが改められた際に、関東はこれに準じましたが、関西では古来の伝統を受け継いだ並び方に基づくもので、関東は「右上位」、関西では「左上位」の考え方になっているようですね。

(参考)
プロトコールの基本は、原則として「右上位」です。


ジャガイモの収穫

2019-06-02 | 家庭菜園

昨日、ジャガイモの収穫をしました。
2月初旬の植え付けから約4ヵ月での収穫となります。
春先には、発芽後の戻り寒波で新芽が枯れて生長が心配されましたが、思いの外、順調に育ってくれました。

・茎が倒れたり葉が黄色くなってきたので収穫のサインと判断しました。


種ジャガイモは数個の眼をつけて30~60gの大きさに切って植え付けます。
植え付け後に数本の新芽が出てくるので、その中から太くて元気のよい茎を1~2本残すように間引きします。
間引きすることによって大きなジャガイモができます。
下の画像は「キタアカリ」という品種ですが、比較的大きなジャガイモが実りました。

・「キタアカリ」は、男爵芋から改良した品種で、カロテンやビタミンCの含有量が多く、男爵より美味しいと云われています。


・これは「メークイン」です。これも大きなジャガイモとなりました。


・こちらは「男爵」です。1株から7~8個の大きな芋が採れた株もありました。
 

今年植えたこの3種のジャガイモは、いづれも比較的よくできたと思っています。

(参考)
ジャガイモの原産地は南アメリカのアンデス山脈の高地と言われています。
15世紀の終わり頃にヨーロッパへ伝わり、さらにアジア、インドネシアから日本に伝わったのが17世紀の始め頃と言われています。
 私が植えた3種の特徴は、
・「キタアカリ」 男爵と同じ種類で丸い形をしている。
          栗ジャガとも呼ばれておりホクホクとして甘みがある。 

・「メークイン」 細長い形をしている。煮崩れしにくい。
          肉じゃがやカレーなどに調理される。  
 
・「男   爵」 丸い形をしている。ほくほくして粉を吹いたようになる。
         煮崩れしやすい。コロッケ、サラダなどに調理される