ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

三社の神様

2007年08月01日 | 子ども
八戸市内にある神社。
「神明宮」「おがみ神社」「新羅神社」
この三つの神社の神輿行列に附け祭りとして氏子の山車がお供する豊作加護、執恩の祭りが、この「三社大祭」です。

事の発端は、享保6年(1721)におがみ神社が神輿行列を仕立てて、長者山のお社に渡御したことに始まるのだそうです。歴史が古いですね。
子どもたちに説明する時には、三つの神社の神様たちが、この日長者山のお社に遊びに行くんだよ、みんなはそれを街の人たちに知らせる役目なんだよ、と言います。

祭りは前夜祭から始まって、
8月1日の“お通り”、
2日の“中日”、
3日の“お還り”、
そして4日の後夜祭で締めくくります。

前夜祭、後夜祭は説明しなくとも分かるとして、
第一日目の“お通り”は、八戸市庁そばにある「おがみ神社」を出発点として、途中「神明宮」の前を通り、「新羅神社」のある長者山まで興行する日。長者山へ日ごろのご挨拶と遊びにお出かけになる日です。27組の山車組もそれに準じて興行します。

第二日目の“中日”は、神様たちが宴の真っ最中。その楽しく喜ばしい様子を山車に乗せ、太鼓とお囃子で楽しませ、街中を練り歩く日です。何キロくらい歩くことになるのでしょうか??

第三日目の“お還り”は、挨拶や宴が終わり、それぞれの神社へお還りになる日です。来た時とは逆の行路で長者山付近から27組の山車が街中へと帰っていきます。

興行の間はずっと、太鼓、大太鼓、笛は鳴りっぱなしです。一時も、音を絶やさぬように、太鼓のメンバーチェンジの際にも助けるお兄さん・お姉さんたちが片手で太鼓を叩きながら、子どもたちを山車の上から降ろして、次の子どもたちを乗せます。
子どもたちは、太鼓を叩かない間は、山車を引く綱を持って、一緒に引っ張ります。
何トンもある山車を引っ張るのは、この太い綱2本と、引っ張る子ども・大人だけです。
坂道も、直角の曲がり角も、山車ぎりぎりのスペースを器用に運行するのは、指示役の人たちの声と笛です。彼らの存在が山車運行の要です。

今日は、前を運行する山車のもみじが電柱にぶつかって、バキバキと音を立ててもみじの葉が落ちていました。曲がりきれずに立ち往生する山車も見えます。
大きな山車は、電線のあるところや道路標識のあるところを避けるようにして、山車の上部を出したり引っ込めたりしています。道幅が広いところに出ると、左右がトビラのように開き、さらに山車が大きく変化します。見る者を圧巻します。

初めて見た私も、写真やホームページで見て想像していたのとはまったく印象が異なり、口が開いて閉まらないほどに驚き、その色彩にも見とれ、どんどん大きくなっていく山車にも、八戸のパワーを感じ、圧巻しどうしです。
「日本一の山車祭り」と言われるのが、納得です。
http://www.city.hachinohe.aomori.jp/kanko/festival/sansya/index.html

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