ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

何か資格が?資格がなにか? partⅡ

2007年06月10日 | これも自分あれも自分
東京に行ってきました。
日帰りで。往復6時間の新幹線は、私の老体に鞭打ちます。今日は、さきほどまで死んだように眠っていました。
しかし、帰宅してすぐに眠れるわけではないんです。あまりにも疲れすぎて、頭ががんがんし、前頭葉の神経細胞が活発に動いて電気信号を発しているため、ぜんぜん眠れないのです。だから私は、熱もないのに、熱冷まシートを貼り付けて布団へ入らねばならないのです。それほど疲労しているということなのですね。

で、何をしに東京くんだりまで行っているかというと、とある資格を取得するための教室に通っているのです。それは、通信講座が設置されてなく、実施箇所も東京・名古屋・大阪のみ。八戸に住んだ今、東京と地続きである内に、東京まで行かないと取れない資格を取得しようと、ある意味そこに価値を置いてその資格を取ることに決めました。
その資格というのは、「認定子育てアドバイザー」という、NPO法人日本子育てアドバイザー協会がコーディネートしている資格です。国家資格でも、社会的に認知度の高い資格でもありません。
八戸に来て、ようし何か勉強をして資格を取ってみたいと思い始めて1年間、いろいろと探しに探してみました。自分の目指したい自分により近い資格は何かを。自分のイメージに合致する仕事が何なのかを。「日本カンセラー協会」に資料請求をしたり、「高齢者傾聴技能士」の資料も取り寄せました。「日本レクリエーション協会」にも問い合わせをし、これは八戸でも講習会を開催しているので、いよいよこれを取ろうかと本格的に考えていました。が、毎週金曜日の夜間の通学という条件が、子どものいる私には少し無理だと気付き、取りやめました。
あああ、でも、何かしたい。このまま何もせずにとどまることが、私にとっては拷問でした。ここまで書くと、私の性格がどんなか、なんとなくわかると思います。そうなんです、動いていないと死んでしまうんじゃないか病なんです。そして、資格を取った後、どんなふうにその資格を活用して動くかとか、どの機関と関わろうとか、そんな論理的思考は苦手で、とにかく取ってから考えようという場当たり的な人間なんです。ただそこには、世の中にこれからはやりそうなもの、という視点ではなく、自分のやりたいことという信念?だけはあるのですが。

「となりんち」を開く前、市役所や公民館や保育園などで常設の子育て広場の必要制を話し、実際にやってみたいと相談した時に必ず聞かれた「資格の有無」。無資格の私は、なんだか「そんなことをする資格がない人」という目で見られているような被害妄想に駆られたものです。新しい街、新しい人の中、まだまだ未熟な人脈の中で単独で動くのは早計なのかと、悩んだりもしました。しかし、私の熱は下がることなく、却ってどんどん熱くなるばかりで、どこかで沸点を決めないと熱の行き場を失い、自分の行き場もなくなる不安が頭をよぎり、見切り発車でもいい!と「となりんち」を発進させたのです。

あの時に思った、「資格」の意味。なんでも持っていればいいというものではないけれど、自分の信念に合致するもので、その信念を証明できる証明書があれば、たくさん並べた私の思いも、ある程度短縮して理解してもらえるかもしれない。
新しい土地に入って、私は私を認めてもらいたい。
私の考えを認めてもらいたい。
そして、この考えは私だけにとどまらず、ここに住む子育て中の母親の何%かは考えていることと、さして相違はないはずだ。だとしたら、声を上げれる者が、声を上げる道具として「資格」を取得することに、意味はあるだろう。
それが1年間考えた結果だったのです。

ネットで検索してみてください。
「認定子育てアドバイザー」
社会認知度は高くはないですが、講座の内容はとても充実しているし、東京の一線で活躍している方々がお話してくれるので、その内容はとてもレベルが高く、でもわかりやすい。深い話が聴くことができます。
毎回、東京に向かいながら、交通費かけてこんなん聴きに行って、果たして意味があるのだろうか?と考える時もままありますが、帰りの新幹線の中ではとても満足、充足感でいっぱいになって帰ることができます。資格取得まではまだまだ遠い道のりだけど、きっと取ってみせる!という意気込みは、誰にも負けないと思います。その割りに勉強してないんだけど。

「資格を取ることの意味」を考えている時。
資格があるから優遇されるのか?だとしたら、いっそ無資格のまま活動してやろう!と思ったこともあるし、でもやっぱり何か持っていると優位なのか?と悩んだ時期がありました。
その時出会った1冊の本があります。それをご紹介しましょう。

江原啓之著「スピリチュアル ワーキング・ブック」(三笠書房)
本屋で立ち読みしていたら、当たったのです。平積みの本ではありませんでした。江原さんの本の並ぶ背表紙たちを順番に気にしていたときに出会ったのです。そのページに出会った瞬間、私の脳にパチンッと何かがはじけ、これだ!私の求めていた答え!と、今まで悩んでいた正解が書かれてありました。そう、江原さんが正解を言ったわけではなく、私の複雑に悩んでいた悩みの、本来求めていた回答が見つかったということなのです。その中の一節。

「一年後を思い描いた時、どんな自分になっていたいか。その姿が見えてきたら、さっそく今日から準備を始めましょう。実務的な資格をとるなど、やるべきことは見えてくるはずです。
“資格なんて持っていても意味はない”と考える人もいますが、そんなことはありません。やはり資格はないよりあるほうがいいのです。(中略)無理をする必要はありませんが、自分にできることを広げておくのは、とてもいいことです。」

・・・っときたもんだぁ。
読んだ瞬間、私の心の中に、すーっと爽やかな風が入り込んで、今までのごちゃごちゃな頭の中がすっきりと整理がつきました。他力を使って、現状奪回を図ることができたのです。
そうしたら、自ずと自分の進む道がかすかだけれど見えてきて、それをイメージすることができて、この資格にたどり着いたというわけなのです。

わたしはわたしの役目
あなたにはあなたの役目
心をフラットに 
心を幼い時に戻したり 
未来の自分をイメージしたりしながら 
すごせたら幸せ



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