ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

光市母子殺害事件 判決

2012年02月20日 | 子ども
この事件が起こったのは、

山口市に居住している時でした。


小さなわが子を抱えて、

殺害された本村さんの奥様と同様に、

子育てをしている、同じ境遇でした。


だから、

事件の後は、事件のあった光市は、

高速道路を使って40分以上離れているとはいえ、

ちょっと神経を尖らせていました。


13年もの月日が費やされ、

判決が、ようやく出ました。

「死刑」


事件を起こしたときには、18歳という少年だった被告。


だから、「死刑」という判決には、ならないだろう・・・


一審判決は、「無期懲役」・・・

二審でも、同じ・・・


それでも、あきらめなかった、本村さん。。。

そして、背中を押すように、最高裁が、裁判のやり直しを通告。。。


そうして迎えた、今回の判決。。。


本村さんの、賢く、冷静な態度と、

そして、胸をつんざくほどの辛い胸中を語る様子を見てきました。


いろんなことも、言われてきたでしょうに。

困難、イバラの道だったでしょうに。


「死刑」という制度についての、賛否もある今です。。。


その中で、それも踏まえたうえで、

そして、死刑反対を唱える弁護団に立ち向かいつつ、

遺族として、被害者としての、心の内の真実を

冷静に訴えた本村さん。。。


私は、彼の、冷静かつ堅実で誠実な姿勢は、すごいものだと思います。

それは、彼の話す内容に、出ています。


この問題を考えるとき、とても頭が痛く、そして目頭が熱くなるのは、

私の中の、

本音と建前に、ぐるぐると渦を巻いている、鳴門のようなうねりを感じるからです。


建前は、少年に死刑なんて・・・・更生しうる可能性があるかもしれないのに・・・

(いや、でも、性的暴行で犯罪を犯した者の再犯率は、とても高いんだよ?という心の声)

本音は、家族を殺害されたという事実に対する、遺族としての率直で素直な気持ち「犯人も、同様に死をもって罪を償ってほしい」・・・


わが子が、同じように犯罪に巻きこまれたとしたら

わたしは、きっと、そのまま冷静に、いられるだろうか?

いや、きっと、ありとあらゆる方法と、手段とを使って、

何かしらの動きをするに決まっている・・・。




今回の判決にも、賛否はあるだろうけれど、

今まで戦ってきた本村さんに、よくがんばったね、と褒めてあげたいと思う。

ほんとうに、よく戦ってきました。

亡くなった奥様も、大喜びで、きっと大泣きしていると思います。

喜び、というよりも、きっと安堵です。

「ここまで、がんばってくれなくてもいいのに。」と、途中で思ったときもあったでしょう。

でも、それでもがんばる夫を見て、

「がんばってくれて、ありがとう。ムリしないで。」って案じていたでしょう。

そして、今日は

「今まで、がんばってくれて、ありがとう。お疲れ様。もう、十分だよ。

あなたの妻で、よかった。ほんとうに、ありがとう。」と、

感謝の気持ちを伝えていることと思います。


そうして、なんかしらんけど、

私まで、涙が出るのです。

本村さんを見るだけで、涙が出ちゃうのです。。。



これからはさ、一つも二つも殻を破った本村さん1

あなたの人生を、もっともっと

今までよりもっともっと、楽しんでこう!って応援します!




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1 コメント

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Unknown (NOBODY)
2012-02-22 21:51:07
主は死刑賛成論者ですか?
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