ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

心の解放

2011年03月05日 | これも自分あれも自分
「心を解放しましょう!」

この言葉は、魔法です。

そう言われると、なんだか解放しないといけないみたいに感じてしまうからです。

でも、そう簡単に、解放できるでしょうか?

答えは、NOです。


人は、いつの日か、この苦しみから逃れたい

この辛さから解放されたいと 願います

だって、今、この状態が苦しくて、辛いのですものね。

どうにかしたいと、もがいています。

でも、もがけばもがくほど、自分を縛るように感じる苦しみは、

ずんずん、どんどん縛りをきつくしていくようにさえ

感じる時があります。


そんな状態の時に、「心を解放」なんてできるわけがないのです。


苦しみの最中、辛い最中なら、

その気持ちをじっくりと感じてあげましょう。

私は、よくお風呂に入って、湯船に浸かっている時に行います。

声に出して言ったりします。

「くるしいよ~。助けてよ~。」

「そう、悲しかったんだよ~。なんでこんなに悲しいんだろう・・・。

ああ、そうか。お母さんが家出をしてしまって、数日戻ってこなかったからかもしれない。

ああ、あのときの感情と同じだ。寂しかったよ~~。」


すると、涙がたくさんあふれ出て、湯船の中に落ちてゆきます。

声を出して、泣くときもあります。

私はそのとき、幼い自分に戻っています。

そして、その幼い自分に向かって、大人の自分が

「悲しかったよね。 辛かったよね。」って肩を抱いてあげるのです。


幼い自分は、うんうん と 縮こまりながらうなずき、

だんだん落ち着いてきます。


落ち着いてきたときに、大人の自分が優しく言います。

「だいじょうぶだよ。もうあのときのあなたじゃない。

あれは、お母さんの本来の姿じゃなくて、傷ついた体を着たお母さんだったんだよ。

あなたを愛していなかったわけじゃないよね。

あなたは、愛されていたんだよ。

わたしも、今のあなたが大好きだよ。」


幼い自分は、またうんうんと頷きながら、

大人の自分の中で、眠ります。

すーーーっと、心の不安が溶けていきます。

ほっと、安心したようです。


心は、解放するのではなく、

溶かしていくものだという、西谷真美先生の教え。

それを、私も伝授していきたいです。


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