の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

チャンセーン博物館(1)

2015年06月06日 | 博物館

ナコーン・サワンの南端、ロッブリー、シンブリーの県境に「チァン・セン」があります。近隣には先史時代から続く遺構があって、土器、青銅器、鉄器が出土しています。チャン・センにはドヴァーラヴァティ時代の環濠都市跡があり、貴重な遺物がたくさん出土しています。
環濠遺跡の東に古刹「ワット・チャンセーン」があり、境内の「チャンセーン博物館」で出土品が展示されています。

バンコクから国道32号線(アジアン・ハイウェー・1)を北上、インブリーを過ぎ、国道11号線に入ります。

国道11号線を15km進むと、国道3196号線と交差します。右折して運河沿いに6kmでチャン・センに到着です。



バンコクから198kmで到着です。

ドヴァーラヴァティ時代の仏塔をメインとし、各時代の様式を折衷したデザインの博物館です。

1階が展示室となっていますが、まず仏塔の上へ登ってみます。



仏塔を支えるヤクシャです。











塔上から環濠の様子が分かるかと思ったのですが、生い茂る雑木ばかりでした。折角ですから近くのタマリンドを写しました。














ペックのコレクション展を見に行く(4)

2015年06月06日 | 陶磁器(タイ)

コレクターのペック氏です。

パ・ヤーン窯で生産された寺院装飾、建築資材です。

格子に白化粧を施し、鉄絵で花文が描かれています。用途はわかりませんが、大きな曲率を持っています。

下の写真はパ・ヤーン窯跡を歩いているときに拾った陶片ですが、格子に花模様、大きな曲率から展示品の端末部分になります。破断面の緋色から焼成中に割れたことが分かります。



*****




*****

16世紀のパ・ヤーン窯で生産された白釉褐彩の製品群です。



焼成中に窯壁が崩れ、小壺を巻き込んでしまいました。窯跡に投棄されていた遺物です。

カンボジアで出土した白釉褐彩唐草文双耳壺です。共蓋になっています、展示品は確認できませんが、通常蓋付は口縁部の釉薬は拭き取られています。
胴径11.3cm、高さ10cmの小品です。

鉄釉で絵付けをしたケンディーです。白釉褐彩は絵柄を陰刻したうえで掛け分けしますが、本品には陰刻が施されていません。
胴径8.5cm、高さ7.5cmの小品です。

このケースは白釉褐彩の合子が中心に展示されています。
*****

鉄絵の製品群です。左の大きい瓶で高さは18・5cmです。

鉄絵水注です、胴径11.5、高さ11.7cmです。











青磁ハムサの水注です。胴径17cm、高さ18.3cm、15世紀の作です。







ぐい飲みにちょうど良い大きさです。
*****










*****

各種の燭台です。





6頭の象が支える燭台です。基台に小象が配置されています。

将棋の駒です。各地の古窯跡から出土しています。




*****

「SUKHOTHAI AND SI SATCHANALAI CERAMICS」の一部です。左ページはカンボジアで発掘された、16世紀、パ・ヤーン窯で造られた鉄絵鳥文瓶です。胴径16.4cm、高さ23cmですが、特殊なのは、首部が破損し青銅によって補修されています。陶磁器が貴重な時代で、大切に使われていたようです。