ワット・プラ・ボロマラート(ムアン・チャイナート)からノイ川の下流15kmにムアン・サン(サンブリー)があります。ノイ川に沿ってはしる国道340号線で、約15分で到着です。まず、ムアン・サンの中心寺院「ワット・マハータート」に訪れます。
ワット・マハータートの礼拝堂は崩れて、地面も敷かれた煉瓦が凸凹のままです。
訪れる人も少なく、アユタヤやスコータイの遺跡のように整備されていないのが好ましいです。
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遺跡のほぼ中央に塔部が崩壊して基壇を残すだけの仏塔が建ってています。寺院が建立されたのはアユタヤ時代初期、ウ・トーン様式とされています。
ドヴァラヴァティー時代の仏塔のようにも見えます。
仏塔の東に緩やかな階段が設けられています。
日陰に漆喰が残っています。枠内にはジャータカのレリーフがあったのでしょうか・・・。
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仏塔の回りは無残な状態で、歩くのに難儀します。
チャイナートはアユタヤへ侵攻するビルマ軍の通路にあたり、ビルマ軍の攻撃を受け灰燼と帰しています。また、1451年にはラーン・ナーのティローカラート王によって破壊されています。
回廊も崩れて基礎部が残るだけです。
壊れた仏像も放置されたままです。
陶片もあちこちに散らばっています。
低温焼成の無釉瓦です。
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新しい本堂の軒下に安置された仏像です。
現在の敷地の北東角、ノイ川に近い場所にロッブリーの影響を受けたトウモロコシ型の仏塔が建っています。
四方に仏龕があり、崩れた仏陀像が残っています。写真は南側から見ています。
東から見た仏塔です。
仏塔から西へ2基の崩壊寸前の仏塔が並んでいます。
鉄パイプで塔を支えていますが、基底部が細く、このまま風化すれば、崩落は免れそうにありません。
この塔は、すでに頂塔部が崩壊しています。
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