サワンカロークのヨム川西岸、サワンカラーム寺院の向いに建つサワンヴォラナヨック国立博物館です。
サワンカラーム寺院の僧正サワンヴォラナヨック師の死後、師の蒐集したサワンカローク陶器、仏像の寄贈を受け、師の遺志により寺院の敷地内に博物館を建設、1984年に「サワンヴォラナヨック国立博物館」として開館しました。
1階はスコータイ遺跡、シーサチャナライ遺跡から出土した陶器が展示されています。
サンカローク窯(パヤーン窯)のジオラマとサンカローク窯を中心にタイの窯業の歴史が解説されています。
展示は技法別に展示されています。好感が持てるのは全てに出土場所や来歴が解説されています。
まずは右側展示からです。青磁盤、台鉢、小壷、そして鉄絵合子、碗、魚文皿が並び、白釉陶器が展示されています。
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鉄絵製品になります。
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左側の展示品です。
黒釉偏壷等はクメール様式、ブリラムと表示、サンカローク初期の一般にモン陶と呼ばれる陶器にはチャリエン陶器をあてています。同じスコータイにある国立博物館ですが、なぜか説明が異なります。
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低温焼成品には14~17世紀のスコータイ様式となっており、下段の彩色水差にはマハータート寺院の出土となっています。スコータイ古窯に直焔式窯で生産されていたのでしょうか。
入場券のデザインになっている透かし彫りの白釉灯明台です。ここから寺院装飾になりますが次回に....
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マイコレクションに少し小型の白釉灯明台があったので写真添付します。
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