の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

プラチンブリー国立博物館(3)

2016年03月29日 | 博物館
2階展示室です。まず紀元前2000年から1500年の「コック・パノム・ディー遺跡」の出土品です。バーンパコン川の河口付近にあって、当時は海抜2.5mほどの丘陵に造られた石器時代の墓墳遺跡です。400年以上の生活跡が残る、農耕民族の遺跡ではないかと考えられています。
土地が隆起して、現在は最高12mの丘陵となって、地下7mから墳墓が出てきました。

「コック・パノム・ディー遺跡」の近くには紀元前2500年頃の石器時代と紀元前1100年から紀元前600年の青銅器時代の「ノーン・ノー遺跡」があります。

石斧、左端の白いのは貝製ナイフ、その上の白い石はハンマーです。

骨をつないだ装身具です。



貝殻を加工した装身具です。

貝殻を加工したビーズです。

貝殻の腕輪です。

大理石の腕輪です。

「コック・パノム・ディー遺跡」から出土の土器です。



紀元前1100年から600年の青銅器時代の土器です。
バーンパコン流域の「ノーン・ノー遺跡」からの出土です。


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次の室は様式が異なる仏像を時代をおって展示しています。
クメール、バイヨン様式(1177年から1230年)の観世音菩薩です。

ナーガに座り瞑想するバイヨン様式の仏陀像です。
スリンのワット・ブラパーラムから移されています。



観世音菩薩です。頭部に化仏を頂きます。

クメールの青銅仏です。

15世紀のスコータイ様式の影響を受けた、ウトーン・タイプの青銅仏陀像です。
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シュリヴィジャヤーからアユタヤの磚仏が展示されています。
6世紀から8世紀のシュリヴィジャヤー様式の磚仏はチャイヤーで出土しています。









15世紀に北タイのケーオ(ガラス)仏陀像です。

ロッブリー様式の三尊仏です。


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陶磁器のコーナーです。まずは、バーン・チアンの彩色土器です。



次はタ・プラヤー出土の11世紀から13世紀に生産されたブリラム窯のクメール陶器です。タ・プラヤーには10世紀から12世紀のクメール遺跡が50カ所以上あり、各地から陶器が出土しています。キャプションではブリラム窯となっていますが、タ・プラヤーの窯跡発掘調査の報告もあり、焼成地の限定は困難かと思います。





タ・プラヤー、コック・プラサート村で出土のブリラム窯の無釉壺です。
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最後がタイ湾東部のサタヒップ沈没船から回収された、14世紀から15世紀のスコータイ、サンカロークの輸出陶器です。

スコータイ窯の鉄絵魚文皿ですが、長い年月の間、海中にあったため
状態は非常に悪いです。





サンカロークの褐釉双耳小壺です。釉薬がほとんど剥離しています。

サンカロークの青磁小壺です。

青磁双耳壺です。海上がりはどうしてもカセが酷くなります。

青磁蓋付壺ですが、やはりカセがひどくなっています。





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