の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

プー・ウィアンの磨崖仏に再挑戦

2014年06月16日 | コーン・ケン

■ソンクラーンから2週間が過ぎました。
メー・デーの連休を利用してコーン・ケンへまたやって来ました。昨日の午前7時前にバンコクをスタートしてコーン・ケーンのシム「ワット・サ・ブア・ケーオ」、「ワット・バン・ラン」の壁画を見て、午後6時半にチュム・ペーの「メジャー・グランド・ホテル」に投宿しました。
今回の宿泊料は休日前ということで1泊1100バーツになっていました。2日間の宿泊をします。

「メジャー・グランド・ホテル」から磨崖仏の麓の寺院「ワット・パー・パーノン・パッタララーム」まで8.6kmです。
泊まった部屋の窓からプー・ウィアンの山が見えます。
午前6時14分の空です。山麓には霧がかかり、雲が多いようです。昨日の夕方に降った雨で山肌の状態が心配です。
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午前7時55分、「ワット・パー・パーノン・パッタララーム」へ到着です。

まず、メー・チーを訪ねて登山道を聞きます。

地面に地図を描いて説明してもらいましたが、これだけです。結局、「下を良く見て、人の歩いた後を辿れ、上を見て目印を探せ。」でした。地図も説明と実際の地形ではかなり違っていました。

「朝食を食べてから行きなさい。」「水を持っているか。」と色々心配してくれます。ペットボトルのまま氷らせた水を1本貰い出発です。

池の間の道を山へと向かいます。



少し登ると祠があります。祠の右を登れば緩やかな斜面、左は難コースとのことで、右を選びます。

まずは登山の無事を祈ってお参りをします。
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飲んだペットボトルが道標になっています。









お寺に住み付いていた2匹の犬が、付かず離れず登ってきます。
僕が休めば犬も休みます。
山の中腹で急に2匹揃って、全力で山影に走り去りました。何か見つけたようです。虎か熊かと心配する間もなく、遠くで「キャイーン」という悲鳴が響きます。
タイでは、まだ野生の虎が生息していると聞きます。「虎に注意」の看板も見かけます。少し不安を抱きながら上を目指します。



雨水が流れた跡が道になっているようです。



暫く見かけなかった2匹の犬も戻ってきました。何事もなかったようです。





登るにつれて、道標のペットボトルの数が増えてきます。皆さん似たようなペースで水を飲んでいます。
僕もお寺で貰った1本を含め3本のペットボトルをも持参してきましたが、すでに1本は道標にしています。

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竹を杖にし、必死になって登ります。



山頂でしょうか、岩の壁が立ちはだかります。

左の岩の割れ目に梯子があります。

梯子の安全を確認して登ります。

二段目の梯子です。
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岩の割れ目に渡された板を歩いて越えます。

自然の歩道になっています。







やっと登ってきました。午前10時35分です。2時間25分かかりました。足ががくがくです。狭い岩の上を細心の注意で歩きます。

仏陀像の前には亀裂で生じた幅2m、長さ5m程の平坦部が出来ています。もうこれ以上歩けません、しばらく横になって休息です。



「プラ・プッターサイヤート・プー・ウィアン」です。全長3.75m、高さ73cm、で20cmの浮彫になっています。
頭部の左にサンスクリット文字が彫られていて、字体から9世紀のドヴァーラヴァティーに比定されています。

呼吸が整ったのでお参りです。
枯れていない花と、まだ新しいヤシの実、バナナが供えてあります。







ドヴァーラヴァティーのお釈迦様です。

垂直に岩が割れて絶壁になっています。

途中で引き返すだろうと思っていた2匹の犬はお参りを済ますまで待っています。
渇いて、たくさんの水を飲みながら山頂まで来たのですが、彼らは何も飲んでいません。
昼食にパンを買ってきたのですが、彼らの分は何もありません。

こんな仏像も彫られています。
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切り石の上を歩いて山頂へ行ってみます。



誰もいないと思っていたのに僧侶が座っています。かなりの年月を山頂で暮らしているそうです。

山頂は平坦になっています。近場を案内してくれます。

この鐘をたたいておけ、というので、力を込めて撞木を叩き付けます。麓へ戻った時にメー・チーが鐘を叩いてきたか、と聞いてきました。



僧侶が暮らしている庵です。



麓から見えた旗です。







麓のお寺が見えます。池の間の道を歩いてきました。


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2時間山頂にいました。午後0時42分、下山です。





午後1時22分、登って来る僧侶とすれ違います。この時間だと山頂で泊まるのでしょうか。





2匹の犬は下山するまで一緒でした。

樹木が麓の近いことを教えてくれます。最後の力を振り絞り下山です。

「ハーン・ノックユン」の花です。5月の末から6月にかけて朱赤の花が樹冠で満開になる様は火炎樹と呼ぶのにふさわしいのですが、実は鳳凰木というのが正式名です。火炎樹は異なる木です。

午後2時8分出発点に戻ってきました。下りはもっと楽だろうと思っていましたが、1時間26分もかかっています。
メー・チーに無事下山してきたことを報告しておきます。

僧侶は10kmと言っていましたが、メー・チーは山頂を6km歩くと岩壁に10体の仏像が彫られているといっています。やはり月に1回は参拝に行くそうです。その時は夕方に山を登り、山頂の僧侶の小屋で泊まって、朝から山頂を歩くそうです。
ただ、仏像の頭部は、仏像の好きな西洋人が剥がして持ち去ったそうです。日本人と言われなくて良かったです。
ちなみに、山頂の涅槃仏には毎週登るそうです。実に達者なものです。

40分ほど麓のお寺で休んで、ホテルの向かいにあるスーパーの食堂で食事、隣のガソリンスタンドの喫茶店でコーヒーを買いホテルに戻ります。
とにかくシャワーを浴び休息です。

午後5時過ぎから降り出した雨も上がり、午後6時20分、山頂一帯に雲がかかります。


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