の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

チャイヤプームで仏足石に参拝

2014年06月13日 | チャイヤプーム

■ソンクラーン休暇は後2日あります。しかし、道路の渋滞を考えると早くバンコクへ戻った方が良さそうです。

チュム・ペーから国道12号線を西に走りロム・サックからペチャブーンを経由の国道21号線を南下するのが交通量も少なく、全線4車線道路の519kmでバンコクです。国道12号線を東へ向かいコーン・ケンから国道2号線をバンコクへ行く道路も全線4車線以上の道路ですが、交通量が一番多くて542kmです。
チュム・ペーからそのまま南下して、国道201号線をチャイヤプーム経由で国道2号線へ出ることにします。バンコクまでの距離は470km程ですが2車線道路が多いコースです。
まずはホテルで朝食です。


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■ホテルから4kmほどの場所に「ノン・ムアン」と言う濠で囲また遺跡があります。
周囲1.5kmの小さな環濠ですが、伝説では古代都市があったと言われています。
環濠内や周辺地域からドヴァーラヴァティー時代の結界石が発見されています。また、環濠内には赤色彩色土器、線刻桧垣文模様の土器片が散乱していました。
発掘調査で2500年前の墳墓跡が発見されました。副葬品として赤色彩色土器、線刻桧垣文土器、青銅器、動物の骨や貝殻から作った装身具、色とりどりのビーズ、そして鍬、鎌などの鉄器が発掘されています。
2500年以上前から農耕民が定住していました。
ドヴァーラヴァティー時代(7世紀~11世紀)の土層からは、墳墓は発見されておらず、仏教の伝来で葬儀の方式が変更されたことを示しています。
11世紀から14世紀のクメール統治時代の遺物も発見されています。
橋を渡り環濠内へ入って行きます。

左手にインフォメーションがあります。

館内には出土品と「ノン・ムアン」の説明パネルが展示されています。









およそ2500年前の墳墓遺跡です。

発掘品のビーズや貝殻から広範囲な交易が行なわれていたことが判ります。

5カ所の発掘場所が、屋根付の展示場になっています。
環濠の大きさと、埋葬区域を考えると、環濠内全体が前史時代は墓地だったように思えます。









ドヴァーラヴァティー時代の遺跡はほとんど見当たりません。その後に続くクメール時代の遺跡もありません。

ドヴァーラヴァティー時代の遺物は結界石ぐらいです。



腰掛けになっている砂岩もドヴァーラヴァティー時代のものです。

古代都市の環濠です。

プー・ウィアンの山です。ズームを広角(22.3mm)で撮影しているため山が小さく見えますが、実際にはかなり近くに見えます。
直線で7kmぐらいです。
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プー・キヨの国道沿いではソム・オーを売ってます。味見をすると甘いので4個購入しました。200バーツです。

娘もお手伝いです。


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国道201号線に仏足石の案内板が立っています。参拝に行きます。

国道201号線から5.5kmで「ワット・パー・ブッタバート・プー・フェート」に到着です。



礼拝堂横の坂道を登りかけると、「靴を脱ぎなさい」とメー・チーの声、続いて鍵を持ってるか尋ねてきます。ちょうどそのとき鍵を携えた参拝の人が戻ってきました。どこの鍵か判らないまま、鍵を預かり登って行きます。

自然石の上に礼拝堂が建築されています。



山頂付近に本堂が見えます。

山全体が聖域で裸足になるのでしょうが、午前10時半とはいえ、岩の上は熱すぎます。日陰を選んで歩きます。

須弥山です。

フタバガキの実が一面に落ちています。
「2枚の羽根をもつ果実」という意味でフタバガキと名付けられたようですが、この一帯では5枚羽で実も小振りです。東南アジアには500種以上が分布している熱帯樹木で、ベニヤ板の原料になるそうです。本来5枚ある羽根が2枚だけ成長するもの、3枚だけのもの、5枚すべて伸びるもの、逆に伸びないものがあるそうです。
タイでは「ヤーン・ナー」と呼ばれています。

本堂には鍵がかかっています。渡された合鍵を使い堂内へ入って行きます。

本堂の外に描かれた壁画は「パー・ウェット」です。

本堂内は涅槃像が安置されています。





本堂の中には、さらに囲まれた一画があります。





仏陀の左足跡です。

山頂から見る伽藍です。








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■チャイヤプームはチー川が流れ、ドヴァーラヴァティー時代の遺物やクメール時代の遺跡が存在する歴史ある町です。後期アユタヤ時代のナーラーイ大王の頃まで栄えました。しかし、その後住民が移住して廃れます。1817年ビエンチャン王国の貴族「プラヤー・パックディー・チュムポン」が大勢のラオ人を連れて移住して町を再興します。ラーマ3世に帰順しチャイヤプームの初代領主に任命されます。

■「ワット・プラ・プッタバート・プー・フェート」から国道201号線を越えて14km行くと「ワット・サー・ホン」があります、イサーンでよく見かける、浸食で出来た奇岩に仏像が彫られています。
18世紀のウートン様式の石仏です。
小山の中ほどにあって、石仏の周りは整備され屋根が設けられています。辺り一帯には巨岩がごろごろしています。





「プラ・ヤイ」または「プラ・チャオ・オン・トォー」と呼ばれています。



お年寄りが参拝に来ました。ケーンの演奏に合わせて踊りを奉納します。



ケーンの演奏に僧侶も集まってきました。


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■チャイヤプームの市内を迂回するバイパスに入るとナコーン・ラーチャシーマーの国道2号線と結ぶ国道202号線と交差します。交差点から5km程の「ワット・クット・ゴーン」に一帯から出土した結界石が集められています。少し寄り道をします。
しかし、途中から未舗装道路です。未舗装道路には懲り懲りで「ワット・クット・ゴーン」へ行く途中にある結界石の寺へ行きます。
結界石のお寺「ワット・スラー・ライ」です。やはり、一帯から出土した結界石が集められています。









クメール時代のヨニもあります。

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帰路、国道2号線のバンコク行きは大渋滞です。

本日の走行478kmで午後8時25分にバンコクへ戻りました。今回の全走行距離は2049kmでした。


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