昼食後に訪れたのはパヤオ湖に沿ってドン・サナーム通りを1km程北西にある古刹「ワット・シー・コーム・カム」です。
この寺院の隣にある博物館「パヤオ文化展示会館」には何度か訪れていますが、いつも古窯めぐりの途中に立ち寄るだけで、「ワット・シー・コーム・カム」に参拝する余裕がありませんでした。今回はパヤオに2泊するのでご本尊の「プラ・チャオ・トン・ルアン」に参拝です。
写真は外周壁の山門を内側から写しています。左の人たちは、お供えの線香、ろうそく、金箔と供花の蓮の蕾を求める人たちです。
本堂の回廊の入り口左の虎です。左前脚の下には鹿が押さえつけられて餌食になっているのか、それともじゃれ合っているのか? また、写真に入っていませんが、虎の尻尾を猿が引っ張っています。
虎の後方にはシンハの像です。虎の尻尾を引っ張る猿が写っています。
右はヒョウとウサギ、尻尾にはやはり猿がいます。
回廊門をくぐると左手に仏足石が置かれています。
やはり左手角、仏足石の前方に祀られた仏陀像です。
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ろうそくの向こう、回廊にはラーンナーの覇権下となったパヤオ王国時代の仏像が安置されています。
砂岩に彫られた切れ長の目は、ワット・リーの軒下で見た仏陀のお顔と共通するラーンナー様式、あるいはパヤオ独特のお顔です。
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本堂に安置されているラーンナーを代表する「プラ・チャオ・トン・ルアン」または「プラ・チャオ・オング・ルアン」と呼ばれる触地印の仏像です。
膝部の幅は14m、高さ18mの大きな仏像です。
昔々、お釈迦さまと出会ったナーガ王は、お釈迦さまに強く心を惹かれて忠実な仏教信者となります。やがてナーガ王は仏陀像の建立を熱望します。
ナーガ王はパヤオ湖畔に住む老夫婦に黄金を渡して、建立を依頼します。そうして「プラ・チャオ・トン・ルアン」1491年から33年の歳月を要して1524年に完成します。ラーンナー文化が最後に華開いたケーオ王(在位:1495年~1525年)の治世です。
回廊に安置された奉納仏像です。
回廊で織物をする人たちです。
チェンセーン様式の本堂外観です。
湖畔の池に立つお堂です。布薩堂でしょうか、扉は閉まっていました。
お堂の裏から望むパヤオ湖です。
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