先だっての東京五輪で目立ったのが、解説の人(実況も)がとても良かった事だった。
私は必ずしもコロナ禍での開催強行に賛成というわけではなかったから、部分しか見なかったので、観た範囲でしか分らないけど。
男子体操と、アーティスティックスイミングと、そして新体操。
ルールの現在形を素人の視聴者に分りやすく伝え、目の前の競技の様子をうまく解説しながらも、同時に、目の前で展開される競技に解説者自身が熱く興奮し感動していた。
観る目がばっちりあるので、解説者であると同時に、優れた鑑賞者だった。
・アーティステックスイミングのロシアROCの圧巻の演技への、解説者の感動自体が、素晴らしい演技に上乗せして映像価値を上げていたように思った。
どんな見事な演技も、観る人がいないとその値打ちは半減する。逆に、これほど素晴らしい演技を披露した側が、それを正しく享受できる鑑賞者に恵まれたのは幸せな事だと思った。
・男子体操、特に団体決勝。予選が日本が一位で、決選でも1位になるのか?と思い込んで見てたら、最後の演技者の演技でROCが優勝したんだけど。
上出来のドラマの台本のように、最後にどんでん返しが待ってた展開で、解説者は元日本代表選手で団体のメダリストだから、当然悔しい思いをしそうなんだけど。
ところが、凄く「解説者」の立場に徹していて、最後の最後まで、一人一人の選手の演技のディテールの特徴、良さを分りやすく伝えていて、団体3位で優勝争いから転落した中国の選手も含め、全ての選手に公平な解説になっていて、とても感心した。一人一人の選手に対し、とても聞きごたえのある解説。
何より、この男子体操という世界を深く愛し、個々の選手へのリスペクトが感じられる解説で、聞いていて清々しい気持ちになった。
・五輪開催当時、ネットの書き込みで、フィギュアスケートに比べて放送の内容が良い、という意見を見たけど。
やはりこれほど客観的で公平な解説・番組作りの姿勢を見せられると、ちょっと昨季のフィギュア世界選手権、まして国別対抗戦とか、ちょっと、日本人として恥ずかしいと思った時は、言われてみれば確かにあった。実況解説、っていうより、TVの映し方からして、やけに日本人の一部の選手ばかり映したり、松岡修造が「行けッ!」とかっていうのはあの人の口癖なのかもしれないけど、松岡一人が悪いっていうんじゃないんだけど、番組全体に、ちょっとはずかしい雰囲気はあったかも。
フィギュアスケートの最近の放送内容、特にTV朝日あたりかな?ちょっと、日本人有力選手びいきな雰囲気が、どうなんか?と思って。観てて困っちゃうということはある。
一方、解説については、荒川静香さんは、あのクールな性格が持ち味なので、冷静に分析して解説すればそれでよいのだろうとは思うけど。
(たぶん、ああいうクールな性格だから、ファンの歓声とかに惑わされずに、ジャッジ系の判断ができるっていう事はあるのかな?と、そちらを見てると思うんだけど。
荒川解説は以上でも以下でもなく、あれでいいんだと思うけど、その後に今回の五輪の他競技の解説者たちの解説を聞くと、ちゃんと冷静に見られている分はあるのに、プラスαで熱く演技に感動していて、同時並行が出来てる事に唸らせられた。素人考えでは、興奮して感動してると、つい、うっかりあれが抜けた、とかってありそうなんだけど。)
フィギュアスケートのTV放送については、解説よりも、映し方とかの偏向ぶりに困惑している。
6錬とか、有力選手が映ってなかったり。
(もっと酷かったのは、スポーツ新聞社の方からの情報で、ワールドの優勝候補のアンナ・シェルバコワがFSの直前の練習とかで、4回転ジャンプの調子が悪そうだって出てたこと。傾向として、ライバルのミスを望む方向で書かれてしまうそのメンタルが・・・ちょっと卑しいかもね、って。
(私は彼女のファンではないけど。同じ日本人として片腹痛い。)
(ついでに言えば、シェルバコワはあんな感じの傾向で直前の練習で不調そうでも、スコア的には本番で決めてくる時があるから、ライバル側は油断禁物、要注意、の選手だと思う。少なくとも2021年3月まででは。)
外人選手の不調情報については、流した日本人記者側は、日本の女子の上位選手が、世界のトップ選手が実力を出せば勝ち目がないことを分ってて言ったのかもしれないけど、・・・でも、それって・・。
自分もそんな偉そうな性格の人間じゃないけど、そういう情けない世界と比べて、
東京五輪の、特に男子体操の解説の男性の精神性って、凄く感じいる所があった。
それぞれが力を出し切り、素晴らしい演技を披露しあって、その上で順位が決まっていく。
そんな中、それぞれの選手が互いをリスペクトしている様だったり、他国の選手ともフレンドリーなさまは、心に残った。
(一方のフィギュアスケートのTV放送の日本応援モードについては、解説よりも、やっぱTVの映像の映し方が一番違和感あったかな。日本人ばっかり余分な所まで長々映すのは(まだ試合じゃないのに待ってるだけのとか)、録画撮る身としては凄く迷惑。その分、演技者を映す量が減るので。)
・五輪の新体操の解説者に至っては、解説が押しなべて素晴らしい上に、声がちょっと可愛らしい女性で、性格もフェミニンな印象。
新体操の解説者に相応しい声と話し方でもあった。実況とのコンビネーションもとても良かったと思った。
・新体操とアーティステックスイミングは、上位選手は面白かったけど、一方、入賞を逃した日本人選手たちの演技からは、彼女たちのひたむきなメンタルが良く伝わって、そういう意味でおもしろく見た。一つの道に打ち込んで、雑念の無いまっすぐな生き方をしている若い女性の選手たちの感性。
ミスはあっても、演技を見ていてそんなところまで感じられたのが、ちょっと不思議だった。
*話変わるけど、新体操個人でイスラエルの選手が勝ったのは、イスラエルという国が力をつけてきている、という事かなと考えてみたりした。採点にバイアス掛かってるって主張があったので。
スポーツの話じゃないけど、日本も、アメリカに追従するばかりでなく、イスラエルみたいに米国と同盟しながらも、自分の利益を通せるようにしていかないといけないのだと思うけど。なかなか日本には難しいみたいね。
散漫失敬。
私は必ずしもコロナ禍での開催強行に賛成というわけではなかったから、部分しか見なかったので、観た範囲でしか分らないけど。
男子体操と、アーティスティックスイミングと、そして新体操。
ルールの現在形を素人の視聴者に分りやすく伝え、目の前の競技の様子をうまく解説しながらも、同時に、目の前で展開される競技に解説者自身が熱く興奮し感動していた。
観る目がばっちりあるので、解説者であると同時に、優れた鑑賞者だった。
・アーティステックスイミングのロシアROCの圧巻の演技への、解説者の感動自体が、素晴らしい演技に上乗せして映像価値を上げていたように思った。
どんな見事な演技も、観る人がいないとその値打ちは半減する。逆に、これほど素晴らしい演技を披露した側が、それを正しく享受できる鑑賞者に恵まれたのは幸せな事だと思った。
・男子体操、特に団体決勝。予選が日本が一位で、決選でも1位になるのか?と思い込んで見てたら、最後の演技者の演技でROCが優勝したんだけど。
上出来のドラマの台本のように、最後にどんでん返しが待ってた展開で、解説者は元日本代表選手で団体のメダリストだから、当然悔しい思いをしそうなんだけど。
ところが、凄く「解説者」の立場に徹していて、最後の最後まで、一人一人の選手の演技のディテールの特徴、良さを分りやすく伝えていて、団体3位で優勝争いから転落した中国の選手も含め、全ての選手に公平な解説になっていて、とても感心した。一人一人の選手に対し、とても聞きごたえのある解説。
何より、この男子体操という世界を深く愛し、個々の選手へのリスペクトが感じられる解説で、聞いていて清々しい気持ちになった。
・五輪開催当時、ネットの書き込みで、フィギュアスケートに比べて放送の内容が良い、という意見を見たけど。
やはりこれほど客観的で公平な解説・番組作りの姿勢を見せられると、ちょっと昨季のフィギュア世界選手権、まして国別対抗戦とか、ちょっと、日本人として恥ずかしいと思った時は、言われてみれば確かにあった。実況解説、っていうより、TVの映し方からして、やけに日本人の一部の選手ばかり映したり、松岡修造が「行けッ!」とかっていうのはあの人の口癖なのかもしれないけど、松岡一人が悪いっていうんじゃないんだけど、番組全体に、ちょっとはずかしい雰囲気はあったかも。
フィギュアスケートの最近の放送内容、特にTV朝日あたりかな?ちょっと、日本人有力選手びいきな雰囲気が、どうなんか?と思って。観てて困っちゃうということはある。
一方、解説については、荒川静香さんは、あのクールな性格が持ち味なので、冷静に分析して解説すればそれでよいのだろうとは思うけど。
(たぶん、ああいうクールな性格だから、ファンの歓声とかに惑わされずに、ジャッジ系の判断ができるっていう事はあるのかな?と、そちらを見てると思うんだけど。
荒川解説は以上でも以下でもなく、あれでいいんだと思うけど、その後に今回の五輪の他競技の解説者たちの解説を聞くと、ちゃんと冷静に見られている分はあるのに、プラスαで熱く演技に感動していて、同時並行が出来てる事に唸らせられた。素人考えでは、興奮して感動してると、つい、うっかりあれが抜けた、とかってありそうなんだけど。)
フィギュアスケートのTV放送については、解説よりも、映し方とかの偏向ぶりに困惑している。
6錬とか、有力選手が映ってなかったり。
(もっと酷かったのは、スポーツ新聞社の方からの情報で、ワールドの優勝候補のアンナ・シェルバコワがFSの直前の練習とかで、4回転ジャンプの調子が悪そうだって出てたこと。傾向として、ライバルのミスを望む方向で書かれてしまうそのメンタルが・・・ちょっと卑しいかもね、って。
(私は彼女のファンではないけど。同じ日本人として片腹痛い。)
(ついでに言えば、シェルバコワはあんな感じの傾向で直前の練習で不調そうでも、スコア的には本番で決めてくる時があるから、ライバル側は油断禁物、要注意、の選手だと思う。少なくとも2021年3月まででは。)
外人選手の不調情報については、流した日本人記者側は、日本の女子の上位選手が、世界のトップ選手が実力を出せば勝ち目がないことを分ってて言ったのかもしれないけど、・・・でも、それって・・。
自分もそんな偉そうな性格の人間じゃないけど、そういう情けない世界と比べて、
東京五輪の、特に男子体操の解説の男性の精神性って、凄く感じいる所があった。
それぞれが力を出し切り、素晴らしい演技を披露しあって、その上で順位が決まっていく。
そんな中、それぞれの選手が互いをリスペクトしている様だったり、他国の選手ともフレンドリーなさまは、心に残った。
(一方のフィギュアスケートのTV放送の日本応援モードについては、解説よりも、やっぱTVの映像の映し方が一番違和感あったかな。日本人ばっかり余分な所まで長々映すのは(まだ試合じゃないのに待ってるだけのとか)、録画撮る身としては凄く迷惑。その分、演技者を映す量が減るので。)
・五輪の新体操の解説者に至っては、解説が押しなべて素晴らしい上に、声がちょっと可愛らしい女性で、性格もフェミニンな印象。
新体操の解説者に相応しい声と話し方でもあった。実況とのコンビネーションもとても良かったと思った。
・新体操とアーティステックスイミングは、上位選手は面白かったけど、一方、入賞を逃した日本人選手たちの演技からは、彼女たちのひたむきなメンタルが良く伝わって、そういう意味でおもしろく見た。一つの道に打ち込んで、雑念の無いまっすぐな生き方をしている若い女性の選手たちの感性。
ミスはあっても、演技を見ていてそんなところまで感じられたのが、ちょっと不思議だった。
*話変わるけど、新体操個人でイスラエルの選手が勝ったのは、イスラエルという国が力をつけてきている、という事かなと考えてみたりした。採点にバイアス掛かってるって主張があったので。
スポーツの話じゃないけど、日本も、アメリカに追従するばかりでなく、イスラエルみたいに米国と同盟しながらも、自分の利益を通せるようにしていかないといけないのだと思うけど。なかなか日本には難しいみたいね。
散漫失敬。