懐かしのバレエ

バレエ、パフォーミングアーツ等の感想、及び、日々雑感。バレエは、少し以前の回顧も。他、政治、社会、競馬、少女マンガ。

「くるみ割り人形」公演とか

2025-02-13 01:42:53 | バレエ
東京バレエ団の、2月ベジャール作品「くるみ割り人形」全幕、東京文化会館公演、
結局、会社を早退できなくて、行けなかったけど、
その練習風景や、出演主要キャストのダンサーさんたちのインタビュー動画があがってて、とても良い内容だった。

主要キャストのダンサーさんたちの、それぞれの想い。
今回は、充実の内容だった。(必ずしも、ダンサーインタビューの質が、毎度このレベルで聞ける、というわけではないのだけど)

ベジャールの夭逝した母の役の女性が、ベジャール作品は、古典バレエのような「手先」を意識するだけでなく、「手のひら」から発するエネルギーがとても大事みたいなことを言ってたりとか。いいベジャールダンサーは、そういうオーラが凄いようなことを言っていた。

彼らは踊りてであると同時に、ベジャール作品の最良の観客でもあるのだな、と思ったり。
客演ゲストのシムキンが体の不具合で無念の降板になったけど、インタビュー見たら、代役の宮川新大さんの方が、もしかしていいかも?ってちょっと思ったり(やはり、キャリア、という事はあるので、ベジャール初役よりも、前にも踊ってる人の方が、ベジャール作品の習熟ってあるかも?って、ちょっと思った。)ついでに、シムキンは降板コメントがとっても知的で、そういう人なんだなって思った。

もしかしたら、こっちに行った方が良かったかもしれないけど、東京バレエ団は、春の「眠り」全幕公演、東京最終日(沖香菜子・秋元 康臣キャストの日)に行く予定。こちらは、ベジャール作品と違って、古典だけど。

(自分のスケジュールでこの日になった。
ちなみに、今の東バ事情をしらないので、その前日の、マリインスキーからの客演ゲスト、永久メイ・宮川新大の日が、えらくチケットの売れ行きが良くて、びびった。自分がアクセスしたときはもう完売で。さすがにそこまで売れ行きが良いと,どんな公演になるのか、少し気になるけれど。)

後悔、役立たず。今回のベジャール「くるみ」上演は、ジル・ロマンも出ていたから、公演も締まったんじゃないかと思う。見られなくて残念。
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クルミと言えば、年末年始から2月までのくるみ公演、あっちこっちであったけど、古典のくるみの方は、生舞台でなく、WEBでみた、モスクワ。ボリショイ劇場の「くるみ割り人形」が一番良かった。

日本人ダンサーの千野丸句さんが王子の日の公演もあって(プリマはクレトヴァ)、音楽が良く伝わって、とても感動した。
あとは、アンナ・ニクーリナとクリム・エフィーモフの日のが印象が良かった、エフィーモフの王子が特に。
プリマは、この作品は、ボリショイの近年の人だと、カプツォーワがいいかな。

オーソドックスな感動は、ここら辺のキャストだけど、
1月に入ってからの、ベリヤコフとコシュカリョーワだったかな、女の子と王子というよりは、女王と王みたいに堂々としてたけど、手堅いテクニックで、これはこれで個性的で、この版の王道を行くキャラとはベリヤコフは違うと思うけど(スパルタクスか何かみたいな体躯)、12月のキャストを見た後で見る分には良かった。別日のココレワは、とても精神的にしっかりしてそうで、だから上の人が重用するんだろうと思うけど、自分の思う古典のヒロイン役とは少し違うかな。

ボリショイの版は、女の子の心の成長を温かく見守る版で、昔はそんなにいいと思ってなかったけど、今は、これが一番、くるみ割り人形としてはしっくりくるようになってしまった。やはり、哲学的に優れてる物は強いのかも。
今日も与太話。

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