KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
大きな愛にいだかれて
チワワたち猫たち
南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

無名の新人

2006-07-06 | KOFUKU日記
親しい友人の紹介で新松田にガラス工房を構え、活動しておられる、
ガラス作家・木下良輔さんに出会いました。
まだ懐かしい日本の香りが色濃く残る、小田急線・新松田駅のすぐ傍に
木下さんの工房はあります。
九州出身の私はガラスと言うと吹きガラスをイメージしてしまうのですが、
私を迎えてくれたのは、めがねとおひげの奥にある優しい瞳の笑顔と
パート・ド・ヴェールやキルン・ワークなどと呼ばれる技法で制作された
木下さんのガラス作品でした。
木下先生の作品はガラスを電気炉での中で焼成する成形方法で作られるのだそうです。
初めてお会いした方とは思えぬほど話が弾み、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
ガラス作家としての長い経験と時間から繰り出される豊富な話題はとても面白く、
常日頃ぼけらーっとしてる私は何度もカウンターパンチを食らっては目をパッチリみたいな~(^。^;)
木下さんがお話してくださった中で、尊敬していた先生の名言があります。
それは「物にはすべて影があり、影は実体よりも真実を持っている」
と言うような意味だったのですが、木下さんはその言葉を真摯にとらえ、
それを自分の作るガラスとの対話のなかで見出そうとしているように思われました。
その姿が美しく、わたしの心にとても印象に残りました。
また座右の銘は「無名の新人」であるとも話してくださいました。
「無名の新人」の魂を持って生きていく。何時もゼロで居る、
そこからはじめる事が出来るということでしょう。素敵な事だと思います。
人との出会いは不思議です。だれかわからない人の手で、
まるでパズルのピースのように寄せ集められてははめ込まれ、
少しづつその姿が見えてくるようなものなんだなと昨日ふと思いました。
まったく予期せぬ出会いでしたが、そこに何か分からない大きな力を感じたのです。
時間は小さくわずかであったけれど、この出会いは大きい。そう思いました。
この出会いに感謝したいと思います。
そしてこの感謝が何らかのパワーになって木下さんの人生に宿りますように
そうそう、木下さんは不思議な力がありました。
あの、どんな人をも敵とみなす、すみれちゃんがまったく吠えない(笑)
木下先生、マジで犬使いになれます
とても素敵な先生です。ガラスのお教室もやっておられます。
東京や遠方からもたくさんの生徒さんがいらっしゃるとか。うなずけます。
ガラスに興味のある方、ぜひ先生に出会いに行って見てください。
下記はスタジオのご案内です。

『木下良輔/内村由紀 キルンワークスタジオ アート・グラス・クラブ』
〒258-0003 足柄上郡松田町惣領1203 tel&fax 0465-84-0146
小田急新松田駅徒歩3分のところです。