KOFUKUの家から

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南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

sence

2010-09-20 | KOFUKU日記
Billy Elliot Easter Bonnet 2010 - The Stars Look Down in W. VA.


今日の動画はブロードウェイミュージカルの出演者によって行われたチャリティショーの出し物。
「Billy Elliot」のチームの作品です。
ビリー・エリオットの舞台はイギリスの炭鉱の町です。
このイベントの3週間前にウエストヴァージニアで炭鉱事故があり、
その被害者家族に向けて創られたオリジナルのショーです。
一つの事故をきっかけにして、創られた美しく悲しいドラマです。

アメリカでは俳優達が参加して行う大きなチャリティショーがたくさんあります。
もちろんみんなノーギャラで売り上げはすべて寄付にまわされます。
こんな風に心を見開き、出来事を抱きしめ、
美しい物に変えて心に伝えることの出来る感性と、
それを無条件で愛にかえることの出来る魂が
これからの日本にもたくさん育つことをこころから願っています。


さて、我が家のドアを出てから3分圏内に駅と駅ビルがあります。
マンションの周辺は緑多い穏やかな環境でありながら、
ホームから3分の駅ちかでお隣はレストランとスポーツジム。
なんともGoodな便利な環境に住まわせてもらってます。

そのご近所の駅ビルが先日リニューアルオープンしました。
20軒のお店が入れ替わった駅ビル。
大好きだったナチュラル系のお洋服のお店はなくなっちゃいましたが(がっかり…)
あたらしいお店のラインナップを見たら、
なんとお気に入りのお店が3軒も入ってました!

一軒目はカルディコーヒーファーム
このお店はもうかなり長いお付き合いのお店です。
コーヒーをメインに、世界各国の美味しい物を集めたお店といえば良いでしょうかね。
ここでしか買えない業務用のカルピスバターやら
オーストラリアのフルーツクリームチーズやら、
コーヒーにフレーバーティーに蜂蜜やシロップ、
お菓子の素に、海外のジュースなどが手に入ります。
久しぶりにやっと生活圏内にこの店が~~~!^ー^!
うれすいいいいいいい~♪

そして2軒目はグレープフルーツムーンという古着屋さん。
このお店、以前は良く利用してました。
とってもおしゃれな古着屋さんなんです。
チープな感覚じゃなくて「ブティック」のりなところが良さのショップ。

3軒目は「ヴィレッジ・ヴァンガード」と言う遊べる本屋さん。
雑貨屋さんと本屋さんが融合した面白いお店です。
下北とか、あちこちにあるので知ってる人もおおいかな。
このお店、初めてであったのは愛知の方でした。
そう、本店が出来た時から知ってるお店。
最初、この店を見たとき「やられたー」と思ったんですよ。
何がやられたかって、あたしがいつかやりたい!と思ってたアイデアそのまんまの店だったんです。
くそー、やられたー、まんまと先こされたよーってマジで思いました。
やり方見せ方は同じで、店内のイメージは全然違ってたんですが。
お店様はぜんぜん悪くないのですが、自分のアイデア持ってかれたような気ぶんでしたね(笑)

この3軒、共通するのはそのセレクトとそれを見せるセンスの善さです。
特にヴィレッジヴァンガードは頭の良さにぐっと来ます(笑)

このお店は本当に多種多様な雑貨やおもちゃや駄菓子、
キッチングッズや面白グッズが溢れるように置いてある中に
セレクトされた本が置かれている本屋さんなんです。
何でもある本屋さんじゃなくて、きっちりセレクトされているんです。
つまり、すごいこだわりを持った店なわけです。
で、普通のきれい、かわいいって雑貨屋と違って「頭が良い」のが魅力のお店な訳ね。
そこにどれだけの人が気づくかはわかんないけど、確実にそれが意味を成している店なんですな。

たとえば、この店、おっきいものから、ちっさいものまで、
時々商品に手書きポップがついてるんですが、
そこにこの店のセンスがぴかりと光るわけです。

たとえばですね。スピリチュアル系の本が置いてある棚の横に
ごちゃごちゃと商品がぶら下がったり、おいてあったりするわけですが、
そこに、ほんと10センチくらいのちいさいポップがくっついている。
目をやると、商品は「ゴースト探知機」(笑)
でポップには「うちで赤くひかりました」と書いてある。

店は整然としていなくて、迷路のように作ってあるのですが
本を見て周りを見ると、関連した雑貨が置いてある。
それは切れ目がなくて、いつしか他の雑貨に繋がっている、
雑貨を見て気がつくと目の前に関連した本が置いてある。
それもものすごくウィットの効いたセレクトで。

私のお気に入りの店は、基本的にこういうセンスが生きてる店が多い。
ただ可愛いとか、綺麗に並んでるとか、テーマに沿ってるとか
そんな当たり前じゃなくて、常に進化しているのが面白い店ばっかり。
だから、商品も魅力的だけど、店自体が本当に面白い。

多分、これらを企画した人は、常にお客さんの目線からショップを見ながら
売り手側の遊びの部分を存分に楽しんでいる人に違いない。
毎日毎日、寝てもさめても、そのことばっかり考えている人が作っているはず。
だからお客がいつでも心底楽しめて、そしてコレだけ長い間流行るのだろうな。
この3軒にはそれが共通しています。

最初の動画、これも同じだなぁって思います。
おそらく芸術と言うのはそこが大事だと思うのです。
見えるものも、目だけでなく、頭や心で見て
見えないものを目にするちから。
聞こえない音を聞く力。
だから、こんな風に美しい物が創造できるのだと思います。


センス。

これってものすごく重要。あるとないでは天と地ほどの差が出る。
持って生まれたものもあるけれど、多くは生きている上で
多くに敏感になる努力をし、心を磨いてこそ手に入る物だと思う。
なぜなら、私たちは人として日々を生きているから。
この生を体験しなければ、この世にあるもの
そして私たちの中の想像の世界すら創ることはまず出来ない。
日々の中で、目を開き、聞いたものだけが手に出来るちから。

そして人は究極、自分が真に愛する物しか本当には表現できない。
センスってつまりは愛そのものだって言うこと何だと思う。
それが多くの美しい物を創ることに間違いはない。
私はそう確信を持っているのです。