ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が新潟市で公園カウンセリングなどを相談・研究しています

電話相談や面接相談に頼りすぎることからの自立をめざして-精神科デイケアで考える

2024年08月08日 | 精神科デイケアで考える

 たぶん2016年ころのブログです

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 精神科デイケアでボランティアや勉強をさせてもらっています(メンバーさん、スタッフさん、ありがとうございます)。

 メンバーさんとお話をさせてもらったり、メンバーさんの相談ごとに耳を傾けさせてもらったりしながら、一緒にいろいろなことを考えさせてもらっています。

 スタッフのみなさんも、毎日のプログラムのほかに、メンバーさんからの相談ごとや悩みごとをお聞きしたり、それらへの助言などで、毎日忙しそうです。

 そんな中でひとつ気になったのが、メンバーさんからの頻回の電話相談や頻回の面接相談の依頼です。

 メンバーさんがとても不安な時に、気軽に電話で相談をしたり、面接相談を依頼できるということはとても大切なことだと思うのですが、一方で、それがあまりに過度になると、本当にメンバーさんの自立や成長につながるのだろうか、と少しだけ心配になります。

 昔、じーじが家庭裁判所で働いていた時にも同じようなことがあって、頻繁に電話をかけてくる人や予約なしに頻繁に訪ねてくる人たちがいて、対応に苦慮しました。

 その時には、頻回の電話には、時間を指定したり、通話時間を決めるようにして、約束の中での安定した電話相談にするように工夫をしたり、また、突然の面談についても、時間を指定したり、面接時間を決めさせてもらって、やはり、約束をした中での安定をした面接相談にするように工夫をしたりしていました。

 これらは、不安にかられて行動化をしてしまう人たちに、時間や方法をできるだけ「構造化」をして安定をしてもらい、不安をおさめてもらうというじーじなりの工夫だったと思います。

 不安をしずめることや行動化をおさめていくことはそう簡単なことではないでしょうが、少しずつでも約束の中での安定をした「相談」にしていくことが大切ではないかと思っています。

 これからももっともっと勉強が必要です。          (2016? 記)

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 2023年6月の追記です

 じーじがメールカウンセリングを始めた時にも、頻繁にメールをしてくるかたがおられて困ったことがありました。

 中には、今、手首を切ってしまいました、というメールも入って、混乱したりしました。

 最初は特に無料で、規則も決めずに始めてしまったので、クライエントさんを混乱させてしまったと反省しています。

 その後、メールカウンセリングでも、メールの間隔などを決めて、守っていただくようにしています。

 カウンセリングの構造や決まりがしっかりすると、それを守ることで、クライエントさんの耐性も向上するようです。

 そういう中でクライエントさんの力がついていけばいいな、と考えています。         (2023.6 記)

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 ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介

 経歴 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ  

    1977年、ある四流私立大学文学部社会学科を卒業、浦和、新潟家庭裁判所などで家庭裁判所調査官として司法臨床に従事する  

    2014年、定年退職間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士)を修了 

    2017年、臨床心理士になる

 仕事 個人開業で、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを研究しています

 学会 精神分析学会、遊戯療法学会会員

 論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか 

 住所 新潟市西区・北海道東川町(夏期)

 mail  yuwa0421family@gmail.com    

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