ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

戦争に反対することといじめに反対をすること-じーじのひとりごと

2024年08月13日 | ひとりごとを書く

 2015年のブログです

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 戦後70年ということで戦争反対のテレビ番組などを多く目にします。

 それはそれでとてもいいことだと思うのですが,そこに子どもたちが多く登場するのを見ると少し複雑な気持ちになります。

 もちろん,子どもたちが戦争反対について考えることはとても大切なことだとは思うのですが,個人的には,できれば子どもたちにはもっと目の前にある戦争,つまり,いじめなどの問題に反対をしてほしいと思うのです。

 いじめと戦争はつながっていると思います。

 弱いものをいじめるという点でまったく一緒です。

 もし,いじめを見ても,見ぬふりをしているようでは,とても戦争を防ぐことなどはできないと思います。

 いじめをとめようとすると,場合によっては自分もいじめられる可能性があります。

 いじめ反対を叫ぶことはとても勇気と正義感の必要な行為だと思います。

 いじめに反対をすることから,弱いものを守る本当の勇気が育つように思います。

 そして,それは子どもたちだけの問題ではありません。

 大人の社会でも,パワハラ,セクハラ,モラハラなどを見過ごしているようなことはないでしょうか。

 そこで勇気を出せないようなら,大人も弱いものを守れません。

 戦争反対も大切ですが,目の前の弱いものいじめに,まずは大人も子どもも反対をしていくことが大切だと思います。

 本当の平和はそこから始まるような気がします。     (2015 記)

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 2022年6月の追記です

 いじめの構図を見ていると、戦争の構図に似ているなあと思います。

 つまり、どちらも、見て見ぬふりをしている人たちの存在があって、成立しているということです。

 確かに、いじめも戦争も、それに反対を表明すると、こんどはその人がいじめられたり、攻撃されたりすることが多いですから、慎重にならざるをえないことは理解できます。

 しかし、そこで勇気を出さないと、いじめも戦争も終わりません。

 おとなもこどもも、目の前にある弱いものいじめから目をそらしては、後で後悔するでしょう。

 たいへんだけど、勇気が大切です。 

 そして、まずはおとなが、さまざまな事情はともあれ、戦争反対を唱えることが重要になるのではないでしょうか。    (2022.6 記)

 

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ちいさな、ちいさな、女の子の物語-じーじの旅・親子のスケッチ

2024年08月13日 | 「おとな」の親を考える

 2018年のブログです

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 道の駅のベンチにすわっていると、近くの花壇に3歳くらいのちいさな女の子がやってきました。

 女の子は花壇のお花を眺めていましたが、やがて花壇に落ちているお花を見つけて、自分の髪の毛に飾りました。

 その姿はとてもかわいくて、3歳のちいさな女の子でも女子にはおしゃれ心があるんだなと感心させられます。

 と、そこにお父さんがやってきて、お花をとっちゃいけないぞ、といいます。

 女の子は、おちていたんだよ、といいます。

 さらに、お母さんがやってきて、お花をとっちゃだめよ、といいます。

 女の子は、やはり、おちていたんだよ、と話します。

 女の子は気のせいか、少しだけ哀しそう。

 こんな時、ここでお母さんが(あるいは、お父さんでもいいのですが)、まあきれいなお花、わたしもさがしてみようかしら、といって、一緒にお花をさがすと、女の子は喜んで、お母さんといっしょに、花壇に落ちているお花をもっと探すでしょう。

 お母さんがお花を見つけて、女の子の髪にさらに飾ってあげれば、女の子はもっともっとうれしいお顔になるかもしれません。

 ちいさな、ちいさな、女の子とお父さん、お母さんの様子を眺めていて、ほどよい親、のあり方を考えてしまうじーじでした。

(もっとも、昔、じーじがちいさな子どもたちの親だった頃も、そんな余裕はなかったですが…。反省の日々です)     (2018.7 記)

 

 

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