ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

こころと暮らしの困りごと・悩みごと相談で、じーじ臨床心理士が公園カウンセリングや訪問カウンセリングなどをやっています。

「傷つき」,「うらみ」,「復讐」,そして,それらとともに生きること

2024年08月29日 | 心理臨床を考える

 たぶん2011年ころのブログです

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 このところ,「傷つき」や「うらみ」,それらと「和らぎ」や「幸せ」などとの関係といったことについて考えています。

 また,「悪」と「正義」,「復讐」と「幸福」,さらには,「戦うこと」と「和解」などといったことについても考えます。

 家庭裁判所の当事者のみなさんのご主張や心理臨床の患者さんの訴え,さらには,韓国ドラマのストーリー,日本の政治家の安全保障についての極端な発言,中国や韓国の人々の主張などなど,考えさせられることがらは多いです。

 他人に「傷つけられて」,「うらみ」を抱くことは当然だと思うのですが,そこから「復讐」を考えるかどうか,それを実行をするかどうかは,人によって違ってくるのではないかなと思います。

 その人のこころの広さや深さなどによってずいぶん違ってきそうな印象があります。

 そして,それらは「傷つき」の大きさによって,あるいは,「うらみ」の深さなどによっても,違ってくるのではないかと思います。

 さらには,かりに,「復讐」によって,本当に「幸せ」になれるかどうかも,考える必要がありそうです。

 「幸せ」や「安心」は「復讐」や「戦うこと」と,どんな関係になっているのでしょうか。

 そして,それらのことがらと「和解」や「和らぎ」との関係はどうなのででしょうか。

 答えは簡単ではないと思います。

 教えてくれる人もあまり見当たりません。

 そもそも個人の問題や課題は,人に答えを教えてもらえるようなものではなく,自分で考え続けて,答えを探すしか道はないのかもしれません。

 周りの人たちは,話をていねいに聞くことや多少の助言をすることしかできないのかもしれません。

 これからもあせらずに,じっくりとよく考え続けていくことが大切になりそうです。

 また,そういったことに少しでも役に立てるような存在になるために,今後も勉強を続けていきたいと思います。         (2011?記)

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 2020年12月の追記です

 ずいぶん前のブログになりました。まだ、家裁調査官として仕事をしていた時のものです。

 でも、臨床心理士になった今も、考えていることは基本的にはあまり変わっていません。進歩がないです(?)。

 もっとも、年を取って、さらにじーじになって、ものごとに動じなくなってきている(?)かもしれません。 

 さらに勉強と経験を深めて、いい臨床家になりたいと思います。         (2020.12 記)

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 2021年12月の追記です

 ひょっとすると、生きている以上、「うらみ」や「復讐」の気持ちを全くなくすることは無理なのかもしれませんね。仏様でもない限り。

 できることとしたら、それ以上の「慈しみ」のこころを育てていくことなのかもしれません。       (2021.12 記)

 

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せきしろ『バスは北を進む』2019・幻冬舎文庫-北海道・道東での子どもの頃の思い出を綴る

2024年08月29日 | 北海道を読む

 2019年のブログです

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 せきしろさんの『バスは北を進む』(2019・幻冬舎文庫)を読みました。

 この本も旭川の本屋さんで見つけました。

 せきしろさんの本は初めてです。

 それにしても、せきしろ、って不思議なペンネームですね。本名なのかな?

 北海道の道東、それも網走やオホーツク沿岸地方での子どもの頃の思い出が淡々と綴られます。

 北海道の道北、旭川で子ども時代を過ごしたじーじにも同じような思い出があって、なんだか懐かしいです。

 本当に懐かしい。

 そして、なんとなく、温かいです。

 北海道は外は寒い日が多いのですが…。

 詩のような、こころがくつろぐ世界。

 ふるさとって、そういうものでしょうか。

 再び訪れると、風景はさびれているのですが…。

 さびれていても、ふるさとはふるさと。

 大切な存在。

 大切な思い出です。

 いいふるさとがあることは幸せなのかもしれません。      (2019.8 記)

 

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