たぶん2011年ころのブログです
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このところ,「傷つき」や「うらみ」,それらと「和らぎ」や「幸せ」などとの関係といったことについて考えています。
また,「悪」と「正義」,「復讐」と「幸福」,さらには,「戦うこと」と「和解」などといったことについても考えます。
家庭裁判所の当事者のみなさんのご主張や心理臨床の患者さんの訴え,さらには,韓国ドラマのストーリー,日本の政治家の安全保障についての極端な発言,中国や韓国の人々の主張などなど,考えさせられることがらは多いです。
他人に「傷つけられて」,「うらみ」を抱くことは当然だと思うのですが,そこから「復讐」を考えるかどうか,それを実行をするかどうかは,人によって違ってくるのではないかなと思います。
その人のこころの広さや深さなどによってずいぶん違ってきそうな印象があります。
そして,それらは「傷つき」の大きさによって,あるいは,「うらみ」の深さなどによっても,違ってくるのではないかと思います。
さらには,かりに,「復讐」によって,本当に「幸せ」になれるかどうかも,考える必要がありそうです。
「幸せ」や「安心」は「復讐」や「戦うこと」と,どんな関係になっているのでしょうか。
そして,それらのことがらと「和解」や「和らぎ」との関係はどうなのででしょうか。
答えは簡単ではないと思います。
教えてくれる人もあまり見当たりません。
そもそも個人の問題や課題は,人に答えを教えてもらえるようなものではなく,自分で考え続けて,答えを探すしか道はないのかもしれません。
周りの人たちは,話をていねいに聞くことや多少の助言をすることしかできないのかもしれません。
これからもあせらずに,じっくりとよく考え続けていくことが大切になりそうです。
また,そういったことに少しでも役に立てるような存在になるために,今後も勉強を続けていきたいと思います。 (2011?記)
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2020年12月の追記です
ずいぶん前のブログになりました。まだ、家裁調査官として仕事をしていた時のものです。
でも、臨床心理士になった今も、考えていることは基本的にはあまり変わっていません。進歩がないです(?)。
もっとも、年を取って、さらにじーじになって、ものごとに動じなくなってきている(?)かもしれません。
さらに勉強と経験を深めて、いい臨床家になりたいと思います。 (2020.12 記)
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2021年12月の追記です
ひょっとすると、生きている以上、「うらみ」や「復讐」の気持ちを全くなくすることは無理なのかもしれませんね。仏様でもない限り。
できることとしたら、それ以上の「慈しみ」のこころを育てていくことなのかもしれません。 (2021.12 記)
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ゆうわファミリーカウンセリング新潟(じーじ臨床心理士・赤坂正人・個人開業)のご紹介
経歴 1954年、北海道函館市に生まれ、旭川市で育つ。旭川東高校に進学するも、1年で落ちこぼれる。
1977年、某四流私立大学文学部社会学科を卒業。浦和、新潟家庭裁判所などで家庭裁判所調査官として司法臨床に従事する。
2014年、定年退職間際に放送大学大学院(臨床心理学プログラム・修士)を修了。
2017年、臨床心理士になり、個人開業をする。
仕事 個人開業で、心理相談、カウンセリング、心理療法、家族療法、遊戯療法、メールカウンセリング、面会交流の援助などを相談、研究しています。
学会 精神分析学会、遊戯療法学会会員
論文「家庭裁判所における別れた親子の試行的面会」(2006・『臨床心理学』)、「家庭裁判所での別れた親子の試行的面会」(2011・『遊戯療法学研究』)ほか
住所 新潟市西区
mail yuwa0421family@gmail.com